2015/11/28 のログ
ご案内:「少女の檻」にリーゼロッテさんが現れました。
リーゼロッテ > 戦争が終わって、どれぐらいたったか。
そんなことは、この暗闇において何の影響もない。
少し前まで、ティルヒアという国が存在していた頃のこと、少女は魔法銃の使い手として戦争に駆り出されていた。
本来辿るはずだった道が違えてしまった時、見えていたかもしれない。
そんな訪れることのない未来の話。
常に薄暗い部屋の隅っこに少女は座り込んでいる。
戦っていた頃と変わらない、可愛らしい服装。
しかし体はひどいもので、首輪が嵌められ、逃げられないように踵側の筋を壊されていた。
首筋には紫色になった小さな点が幾つもあり、彼女にどれだけ薬を流し込まれただろうか。
昔に比べ、少し体は窶れている。
ここに来てから間もなくして、食事が喉を通らなくなったのだ。
食べても戻すし、たまに僅かな水を飲みぐらい。
そのままでは死ぬと、時折引きずり出されては点滴と注射で栄養素を強引に押し込まれ、命を繋ぎとめられていた。
眠ったように壁により掛かり、瞳を閉ざす少女。
髪も服も綺麗なのは、そのほうがこの娘の壊れ具合が楽しめると誰かがいったらしい。
檻に近付く足音、それに瞼が揺れる。
悪夢にもうなされ、浅くまどろむような眠りしかありつけなかった。
獣の眠りのような浅い時間から意識が戻ると、鉄の扉の覗き窓が開いた。
逆向で向こうの姿は見えない。

「……」

目を静かに開くと、覗き窓の向こうに入るだろう誰かに、ゆるやかに微笑む。
瞳の青は深海のように光を失っている。
歳相応の無邪気な微笑み方、格好に壊れた瞳と、まるで西洋人形のような佇まい。
今日も誰か来るなら、そのドアが開く。
開くなら今日も始まるのだろう、少女の壊れた日常が。

リーゼロッテ > 覗き窓から僅かな話し声が聞こえてくる。
だが、何を言っているかも、もうわからない。
分かりたくもないし、知っても意味が無い。
今自分に必要なのは、苦しくならないようにすること。
だから笑う。
子供っぽく笑った時は暴力を振るわれなかった。
黙って静かにしていると手を上げられ、酷いと腕の骨を折られたことがある。
昔に折られた指の骨はいびつに繋がってしまい、左手の薬指がゆがんでしまっていた。
強姦、薬、暴力…度重なった蹂躙が心を粉々にして、理性らしいものもない。
まるで本能用に微笑み、クスクスと僅かな笑い声が溢れる。
イカれてやがる、気味が悪い。
ドアの向こうは壊れた少女をお気に召さなかったらしい。
ガシャンと覗き窓が閉じると、遠ざかる足音。

「……」

明かりが消え、少女はゆっくりと瞳を閉ざしていく。
体を求められない時は、ずっと眠っている。
意識をどろどろにして、何も考えないようにする。
直ぐに肩が緩やかな上下を初めて、浅い眠りに沈んでいく。

リーゼロッテ > 壊れた様を面白いと買いに来る客はいるらしい。
だが、それも稀な方で、大体は不気味だと一蹴されてしまう。
幼い歳頃ということで、価値はあるのだが…如何せん手入れが酷すぎた。
足音もなく、うつらうつらとしていると、再び意識が戻る。傍らに置かれた壊れかけた鏡を覗き込むと、緩やかに苦笑いを浮かべていた。

「……髪、乱れちゃった」

ぼそりと呟くと、ボロボロの化粧台へと近づいていく。
綺麗に可愛くしておけば、抱かれた時に暴力を振るわれることがすくなくなる。
自分を閉じ込めている人達に鞭を振るわれることもない。
ほんの少し毛先が広がってしまっているところを、丁寧にブラシを掛けて整えていく。
出来たと、静かにつぶやくと再び部屋の隅へ。

「……」

覗き窓が半分だけ開いた。
この時は客ではなくて、閉じ込めている人間が開けた時。
聞こえてくるのは、客引きをしろという一言。
勿論、彼女を外にだすことはない。
客引きとは…覗かれた時に、選びたくなるようにしろということだ。
緩やかに頷くと、覗き窓が再び閉じた。

「……」

するりと茶色のスカートの裾を上げていく、場所に似つかわない綺麗な白のショーツがさらされていくと、細い手をその中へと滑りこませていく。

「ん……っ、ぁ……は…ぁ…っ」

曲げた指を口にあてがい、咥えながら声を押し殺す。
甘ったるい声を響かせ、自慰に耽っていく。
壊れた笑みで客が来ないなら、甘い声と仕草でということなのだろう。
生娘を演じるように切ない顔を浮かべながら瞳を閉ざし、スリットをなぞる。

リーゼロッテ > 快楽も好きになっていた。
彼女にとっては薬や酒の代わりだろう。
眠るのと同じで、快楽で頭の中を真っ白に焼いている間は何も考えなくて済む。
前に派手にいじって襞に傷をつけたら、酷く暴力を振るわれた。
そのほうがもっと自分の価値を下げるはずなのにと、一瞬だけ浮かぶも、大人しく腹部や足をゴム鞭で叩かれていたのを思い出す。

「ぁ…ん…ふぁ…ぁっ…」

細い指がゆっくりと秘芯をこね回す度に、蕩けた甘い声を口の隙間から零していく。
不意に再び覗き窓が開いた。
今度は全開、値踏みに来た人だろう。
ぞくりと興奮したかのように背中を震わせて見せると、覗き窓を見つめる。
ゆっくりと目を細め、微笑みを浮かべていく。
目は逸らさずそのまま、そこにいる誰かの姿で盛るかのように一層激しく弄る。

「んぁっ! ぁ…あっ…ふ、ぅ…んんっ」

淫声を奏で、誘い続ける。
淡く絶頂に達し、ぴくりと背を仰け反らしていく。
クタリと、腰を沈めると、ショーツの間から掌を引き抜いた。
てらてらと蜜のような愛液で濡れる細い指、可愛らしい顔をして3本もねじり込んでいたようで、人差し指から薬指の間まで、濡らし、指の間に幾重の糸を貼っていた。
声には出さず、ちょうだい とだけ口元が動き、クスクスと笑う。
これだけ乱れても、青い目には光はともらず、壊れたままであった。

リーゼロッテ > 少女の誘惑は続く。
その生命が潰えるか、閉じ込めている主が怒りに任せて壊してしまうか。
どちらからが訪れるまで、変わらぬ毎日が訪れるのだろう。

ご案内:「少女の檻」からリーゼロッテさんが去りました。