2020/05/15 のログ
■アイリース > 「それでしたら。私も、食うに困りませんね。
……助かる、ということは。
何かをさせる、ということですか」
ただ単に、忠義を誓った忍を置いておいて腐らせる。
そんな考え無しの若者には見えなかった。
恐らくは、既に何らかの考えを持っているのだろう。
朝食の希望はない、ということだったので。
とりあえずは、明日の朝は私が腕を振るおう。
恐らくは、東の地の料理も食べられるのだろうから。
……うん。焼き魚と白米。後は漬物があったか。
……味噌がなぁ。味噌が入手しづらいのだよなぁ……。
「はいはい。承りました。
あぁもぅ。ですから、そのような乱暴な誘い方では。
途中で愛想をつかされるというもので……」
実に子供らしい。そう言っていい強引な手段。
だが、私はそれを少しだが、可愛らしい、と思った。
これから先。この若者が私に何を見せてくれるのかは分からない。
だが……少なくとも。退屈はしないだろう。
そう確信しつつ、私は、もう一度。
この新たなる主人に抱かれ……。
眠りに落ちたその無防備な姿を見守り、笑うことになった。
ご案内:「路地裏/物陰(鍵付)」からビョルンさんが去りました。
ご案内:「路地裏/物陰(鍵付)」からアイリースさんが去りました。