2023/07/16 のログ
ショコラータ > 「肉体の実存感がっ! トランスのっ! 妨げになるとかっ! 時代遅れだからっ!」

ふぬぐぐぅーと低い重心の優位。
頭にというか髪に触れられるのは喜ばしい事ではないが、それを言っている場合でもなく。
褒められる?とむしろ頭から押し返して行く正攻法というか直進頭突きスタイルになるのは、やはりこの状況が楽しいのだろう。

目的を遂げられて中に入れば興味は室内に集中し、それを阻止しようとしていた教員に無警戒なのはこれまた信用か。
外、平気だったの?とまるで他人事にチラ見するくらいで、
対応が後手に回っていると聞くと、くっくと楽しそう。

「生えて来る場所の法則とかありそうなんだけどね。例外が多過ぎるって言うか。
 コレ異常性オブジェクトとしては本物だし、こういうの好きなヒトいるんだからさ、
 売ってあげるか見せてあげるかしてレビューしてもらえばいいのに。」

学院に?いてもいいのって嫌われそうな暴論を出してくるのは冗談半分。 本気半分。
流出させてのお小遣い稼ぎは十分に魅力的な要素だけれど、本当に知りたいのは手にした者の顛末、魔本の性質だ。

「――おおう!?」

ちょっと気を抜いたら既に隣に立っていて、
外覗いてたんじゃないの?とムッとした表情になるのは、接近に気付けなかったのが悔しかったから。
そんな風に隣に立ったのは、こんな小娘を簡単に追い出せなかったのが悔しかったのねなんて意地悪く考えるけど――

「――!?!?」

視覚的に 飛来する本 を捉えて身を屈めるものの、
魔力の流動すらなくそれが生じた事に戸惑って、その速さには ぶつかる! と頭部の衝撃を覚悟する。
しかし裂かれる本、霧散するそれを見送って… とすん と床にお尻をついて。
あーあ、という惜しむ表情から、圧倒された気まずさ押し隠す不機嫌顔でスカート叩きつつ立ち上がろう。

「…消えたけど、今のは弾丸? でも元々無かったものなんだし、周りを吸った力での、最後の輝きかしら。
 出て行こうとでもしたのかしらね、結局本としては何が書いてあったんだか。」

検証に慎重を要するというスタンスの学院は、開きもせずに腐らせているのだろうと。
それが安全確保に一番だとしても、自分もまたおいそれと開けないとしても、モッタイナイ、と書架を睨む。

「知らなかった。貯め込んでこそね。勝手に精錬されるのか… ん、なんか、そんなマジナイあったわね?」

蟲毒とかいう。限りあるスペース省略は必要な事なのだろうけど、コレいいの?とまたニヤケ顔。
そういう事なら、ここの事は邪魔しないでおこうと思うのだ。

「――え? あっ は!? 知らないから! もう飽きたわよ!」

目下介入中のような発言をしてしまっているけれど、
やってないよね?と言われたら やっていません と答える。
――ワルイ笑みには思わずドギマギして、ちょっと頬染め口元もにょつかせてしまうけど。
キモイ!と プイー 顔を反らすのだ。

コルボ > 「授業の二段先行ってる自覚あるかよテメー!?」

 あ、やっぱこいつ評価されてないんじゃなくて単純に学院の評価の枠から大幅に上に飛んでるだけだと
出てくる言葉尻から実感しながら引き込みつつ、

 外の様子をアイコンタクトで問われればハンドサインで左、通り過ぎたとそれだけ伝えてからOKサインを返す。

「例外の要因が大方場的なものじゃなくて生徒教員側なんだろうよ。
 お前みたいな規格外とか、バレてないと思い込んで好き勝手動いてる忍び込んだ魔族とかな。

 ……特に魔族は哀れで仕方ねえよ。学院で魔族とバレてタダじゃすまない筈なのに、
 普段通りに振舞えてるのは看破されてないんじゃなくて、餌同然に扱われてる共気づかないでな。

 そう言う不確定要素放置し過ぎた結果がこれだよ」

 ぽろりと、こぼれ出る本音。
 学院とて愚かではない、正体を隠して入り込んでくる魔族に無対処なのではない。
 ここは学院ではあるが、王都の英知が集まった象牙の塔なのだ。
 その知識を担う者に尋常ならざる倫理から外れて研究を行う者がいればまかり通る。

 それがこの王都メグメールの不文律。
 そうとも知らずに”己は魔族だが優秀故にバレないで立ち回れている”と泳がされている愚か者たちのなんと哀れなことか。

 その哀れな状況のワリを一番食わされている学院で生徒教師を食い散らかして尚おとがめなしな状況を
自分の立ち回りが上手いからだと思ってる馬鹿野郎ことコルボ。

「バカ野郎お前こんなん、マジの奴等に見せたら生徒の教育環境ガッタガタになるじゃねえかバカ野郎。
 ショコラータお前が知らねえだけだからな!? お前が言ってる手合のヤバイ奴等マジで頭おかしいからな!?」

 お前はこっち側だろうと言わんばかりに露骨な変顔で抗議を示しながら。

「いや、特級の魔本そのものだ。弾丸なんて行儀がいいものを飛ばす奴は
 今のところ発生してない。
 今のは普段より早かったからな。単純に俺に加えて、お前の魔力にもつられたんだろうよ。」

 貴女が尻もちをつく間も茶化すことなく、気のせいか、半歩前に出て守るようにフセットを振りぬいた姿勢のまま、
奥を見据えながらそう告げて。

「……観察してる感じ、外に出るって概念はなかった。多分、魔本にとって世界の全ては”まだ”この学院そのもの、
下手すれば部屋一つから逸脱してない可能性もあるな。

 ……少なくとも、今の段階じゃ人の手に負えてるってことでも意味じゃあるんだろうよ。

 後中身は、消える直前も見てるけど大体白紙だ。
 だから、こいつ等が本当に本なのか、悩むことはあるけど……、
 ただ危険物として扱って、本としての有用性に着目して口にしたのはお前が初めてだよ。」

 ニヤリと笑って、貴女を見る。
 俗な物言いをすれば”おもしれー女”とでも思っているのか。
 だが少なくともそれは冒険者という命の保証がない稼業にあって生き延びた男の、
 確かな評価の視線であって。

「ふーん……? ……いっそここ最近のショコラータの危なっかしい立ち回り聞いてると……、
 誰とも知らねえ奴に食われるぐらいなら、って思ってたんだけどな……?

 ……知ってるか? 俺、お前のこと、学院の中でも結構上に見てんだぜ……?

 学院としての評価とか知るかよ……。
 俺ぁお前を見てそう思ってんの……、忘れんなよ……。」

 言葉尻から、ただの学生、ただの腐れ縁でなく、一人の女性としても良く思っているのだと、
 たった一人のショコラータとしてアプローチしているのだと、
 顔を逸らしてことさら差し出されるような耳に囁きかけて。

ショコラータ > 世界の、他人の秘密は知りたいが、別にそれが公開される事は望んでいない。どうでもいい。
通行人に「ここに隠し部屋があるわよ」と騒ぐ趣味はなく、魔本襲撃の一騒動… と言うには何もかも無音だったが。

「――ああ… ええ… そう?
 そこまで影響するものかしら、魔族がフラフラしてるだけで、そこに異常性が自然発生?
 まあこの人界と魔族は済む世界違って相性悪いみたいな話はあるんだっけ… 素材っていうか生まれからしてインチキだもんね。
 反魔術団体が、使い過ぎてると現世の恒常性破綻するみたいに騒いでるアレかしら。」

色々ある世界。魔族ってそうなの?と首を傾げるけれど、少なくともそうだとする見方があるのは分かるし、
何よりもこの学院が、ヒトの社会が、そこまで無力ではないというのは、世界の境界線に携わる者の実感としてあって。

「…その通りなら、魔族がとんだ面の皮でアレだけど。
 それに気付かないって事は魔族もそれなりに満足してるんでしょうし、Win-Winって言ってあげたら?
 知ったら不幸になる事を知らないから幸せなんて、騙されてるって事だけどね。」

哀れみもしないわと肩をすくめて…
コルボは優しいのか―― それとも、たまりかねている何かがあるのだろうかと、興味の対象を部屋から引き戻した目で、じっ。

「――え、え、そう? …ああいや、そうか、
 せっかく人目につかないところに引っ込んでてくれる手合いまで、餌次第では引っ張り出されるのか…
 いやでも喜んでモルモットになってくれるってんなら―― ああまあうん。 ……うん。」

冗談半分なのでテストしよーよと推しもしないけど、マジヤバイ手合いの話には そこまで? となりつつ……
……ふと姉が餌食になったと思われる件に意識がいくと、じっとり陰鬱に目が伏せられた。
ちょっとグレてはいるけれど、それでも一応こっち側。

とはいえここには関わりの無い話。
自分の魔力につられたと聞けば うえ と嫌そうな顔になり。

「――は!? なにそれアイツ開いたら中は口とかソッチ系?」

喰われるところだったのかと思うと、防御回避の間に合わなかった事の悔しさが増し。
タンコブどころではない被害から救われたのかと、立ち位置に目をやる。 うぬぬ。

「――っな っば 何がイッソよわけわかんない! そ、そういうものじゃないから! 女の子のそういうのは!」

もうアンタは痴漢とまでは言わなかったが、アプローチには脈無い勢いでつっけんどん。
別にカマトトぶるつもりは無いのだけれど、
プロにお金で上手くしてもらうのも、自分でやるのも、間に合わせの男で適当に済ませるのも、
自分からする事ではないと思ってしまい。
その結果望まぬ初体験となったらさぞ酷い記憶になってしまうのだろうという思いはあっても、
こんな形で それではお願い とも言えなかった。

自慰ではコルボに続きをされてしまう事を、うっかり想像してしまう事があったとしても。
準備室の前を目的も無くうろうろしてみたとしても。

耳に囁きかけられると

「――っば、ばっかじゃないの! 自分カッコイイって思ってんでしょナルシスト!
 っき、キモチワルイだけだから! 皆にこういう事言ってんのね!」

もうそこまで悪くは思っていないはずなのに、面と向かって出て来る語気はとてもキツイ。
心拍上がってしまうのを、照れているのを誤魔化して、帰る!と扉に向かうのだ。

コルボ > 「魔族は少なくとも、魔力や魔術においては人より上だよ。
 フィジカルの強さも魔力由来、自覚なく肉体強化に魔力を用いてる奴だっている。

 まー、その辺は魔力の放出量が少なくとも観察し続けた奴の見地、っつうかな。
 少なくとも、長い時間をかけて生まれる影響の差はあるのさ」

 かといって力の差が秩序の差に直結するわけではないと、現に”魔族が制圧できぬまま在る学院”の中でそれを告げて。
 しかし、次の言葉にきょとんとして、ぷっと噴き出して。

「winn-winか。そうか。そう言う考え方もあるか。
 まー、でも、全部知った末に絶望に顔を歪ませるまでは、確かにお互い幸せじゃーあるな。
 ……そう言う意味じゃ今のままが一番か。ったく、一番難しいことに理想を求めやがる」

 優しいのか、憤っているのか、自嘲めいた表情からはそれはうかがい知れることはなく、
 それでも、貴女の言葉に悪い気はしていないのは明らかで。

「……俺は仕事でこいつ等を管理してるが、この先どうなろうが俺の関わることじゃねえよ。
 いっそさっきみたいなのがどうなったか、他の魔本が学習して何もしねえなら、
 そのうち俺の依頼も満了するだろうさ。」

 貴女の心中を知ってか知らずか、いたずらに魔本を引き裂くことはないのだと告げてから、

「そこまで俺真面目にやってねーしな!」

 などと、ケタケタ笑ってから貴女に目配せして、不要な犠牲はないのだと伝えるように。

「どーなんだろな、俺吸われたことねーし、でも予備動作として吸って来る何かが出てきたの見たことないから、
張り付いてそのまま魔力吸われる感じなのか?」

 腰のストックにフセットを収めながら腰かけて貴女の疑問に逐一答えつつ。
 しかし、自分から投げかけたとはいえ、貴女の反応が忌憚ない喚きに変わればケラケラ笑って。

「わーっかってるよんなこたー。……じゃー、俺がショコラータのこと、
 きちんとセッティングして、ちゃんと雰囲気考えてデートに誘ったら、
 受けてくれるのか?」

 お互いもはや歯に布着せぬ間柄となっても、たとえ不慮の状況で魔本から身を守ったことに
何の言葉のやりとりがない関係だとしても、
 無遠慮に奪うことはなく、デートの末のことを考えてくれるのか、と。

「ショコラータ」

 なんのかんのと、お互いの感情をやり取りしている中で貴女が帰ると背中を見せれば、
 その背中に言葉を投げかけて。

「……お前はこの国の人間じゃない。貞操観念もまっとうなほうだ。
 だから、今の俺の誘いに乗れないなら、お前は国に帰った方がいい。

 ……お前が心に傷を負うぐらいなら、俺はお前にそう言うよ。
 ここはそういう国だ」

 育ちや家柄、そういうのを察しての言葉のやり取り、知性や品性を察しての言葉の応酬。
 全てを分かった上で、男は、言葉の外で”貴女が心配”なのだと”貴女が心に傷を負うのを見たくない”と告げて。

「……あとほれ」

 金属音を響かせて、何かを貴女に投げ放る。

「ここの鍵だ。もってりゃ幻術かかってても見えるようになるし入れる。
 興味持つのはいいが、無茶すんなよ。
 あとここで魔本倒したら報酬渡さないといけないからちゃんと言えよ」

 などと、さも当たり前のように、貴女を隣り合う仲間として、
 他の生徒からすれば口汚くさえ思える罵倒さえも、視線を合わせず笑って受け止めながら
 許可も何も取ろうとせず投げ寄こして。

ショコラータ > 運用する魔力が桁違いの種が周囲に与える影響か、と。
今はひとまずそれだけ理解して、その場合は私はどっち側になるのかしらと、自惚れている。

魔本についてコルボのスタンスは心地好い匙加減で、
その真面目な方の部分に邪魔された事があるわけだけど、理解が及べば納得もいく。
軽い調子はさらりと聞き流せるもので、その話をしている間は、別にトゲがあったりはしなかった。

挨拶とお礼はできる子のはずだけど、異常の根幹とされる魔力の運用なく飛び出して来た本に圧倒されたとか、
押し入っておいて助けられたのが気まずいとか恥ずかしいとか、そんなこんなでタイミングを逃している。
逃してしまったら逃した事を気にもせず。

デートと言い募られると、マジなの?とまごまごしてしまうけど「知らない!」と逃げるのだろう。
逃げたかったが―― きちんと呼び止められて。 何か言い返そうと口をパクパクさせながら、鍵をキャッチして。

「――か、鍵を開けてこの部屋に入ったら『関わろうとしてる!』なんて難癖つける気じゃないでしょうね… …じゃなくて。
 ………。
 ……。
 じ、自意識過剰だったら…! 好きでもない… 人から、そんな風に誘われたって迷惑なだけなの。
 ただ普通に嫌でお断りなだけなんだから、それで田舎帰って嫁に行けとか、アンタ自分をどんだけ…」

…とはいえ、鍵は嬉しいのだ。
自分の事を分かってくれる、認めてくれる節も、ファーストコンタクトがあんな形でなければもっと普通に喜べただろうにと思う。
という事はもう喜んじゃってるんだし、この国と自分の状況をかんがみてコルボが悪い選択ではないのはそう。
…そんな打算で?という思いは首をもたげるけれど、
コルボがそんな、普通の恋愛として付き合っちゃいけない手合いなのはもちろんだ。

…それはそれで、自分を一番に思ってくれない人となんてという抵抗はあるのだが。

「…や、やれるもんならその気にさせてみれば?
 この国のカンタンな女の人とは…」

…違うんだから、と言いそうになって、それはコルボの遊び相手達に失礼かと思い直し。
返答になるのかも微妙な言葉をごにょごにょと残して、鍵は握りしめたまま逃げるように部屋を出て行く。

コルボ > 今となっては、言葉に一つ残らず総て答え合わせをするような間柄ではない。
こと探求においては真摯に言葉を告げるが故にこちらも見解を返す。
それで貴女は新たな思慮に至る。

かといって普段の騒がしさがなりを潜めて己の仕事の結果、貴女を救うことになっても
無遠慮に喧嘩を売ることがなければ、きちんと自分の中で思うところがあるのだろうと考えて追及はしない。

貴女の心中を慮ってくれる大人の振舞いの中で、深入りすることもなく。

「……お前は生徒だけど冒険者、並の凡人が気後れする依頼をこなした”結果を責任”を伴うようになった一人前だ。
 ……こっから先は俺の茶々なんて雑音と思え。
 ただ、顔に傷遺すような真似だけはすんな。

 ……ま、でも、次俺の仕事に首突っ込んだら、今度は無理矢理押し倒すからな」

 貴女が考えているすべてを呑み込んだか否かは置いていても、
 貴女を女の子として見ているから、他の国の、他の国の価値観を尊重して、
 端的にそう告げる。

 そこまで貴女のことを案じた男が、次はこちらの責任で奪うのだからとニヤっと笑って。

「……ショコラータ、お前の良いところで悪いところは、
 そうやって素直になれない時でも顔も知らねえ他人のこと思えるとこだよ」

 そんなところだけは、はっきりと言葉に告げて。
 ただ

「あ、さっきの香炉置いとけよ。あれ見つかったらお前の評価に響くからこっちで処理しとくかんな」

 などと言う有様で

ショコラータ > ここの鍵をくれたって事は、魔本採集はもう「首を突っ込んだ」事にならないのよねと勝手に思うが。
そうすると、今度は採集した魔本を市場に流してはいけなくなってしまう。
とはいえそれで得られるのが概ね金銭だけであるのなら…
そんな天秤傾けて、この隠し保管庫の方が面白そうだと結論付けるのはまた後で。

今は真面目なデートのお誘いにどうしたらいいのか分からず。
とりあえず突っぱねてしまえば良いじゃないかと逃げるのをぐっとこらえてもごもご。
どうにか答えて扉を開き、煙が飛べば幻術は回復しているか、内側から外側を見る時だけはそこに集中するけれど。

――追いかけて来る「香炉」の言葉に むぐっ と固まる。
コレは私物ですから!と言い張ろうかとも思うけど… 鍵もらっちゃったし。
他人の評価なんて別に落第しなければどうでも良くはあるのだが、盗人の評価はさすがによろしくない。
せっかくイイモノ拾ったのに、と逡巡するけれど、観念してゴトンと香炉を戸口の床に置く。

「つ、次同じの持っててもそれは私の私物よ! あいやコレもだけど…!
 じゃ、じゃあね!」

赤い顔で、バム!と乱暴に扉が閉じた。

ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 廊下」からショコラータさんが去りました。
コルボ > 「香炉置いてった分は今度食堂で俺に飯たかれ。
 好きなもんごちそうしてやっから」

 扉を閉じる前にそんなこと言う男の目は、
 次の仕事に向けられていて、貴女を見ることなく、同じ”仕事仲間”として
 声をかけるにとどまるだろう。


 それだけで全てが伝わる間柄になっているのだとお互い理解し合いながら

ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 廊下」からコルボさんが去りました。