2023/05/04 のログ
ご案内:「王都 平民地区/武具屋」にサウロさんが現れました。
サウロ > (────王都の平民地区。
 冒険者ギルドの近くにある武具屋に、サウロは足を運んでいた。
 目的は武器。剣盾が対としてセットになったもの。
 諸事情で武器を壊されてしまい、代わりのものを探しにきたのだ。
 昼過ぎに宿から出て、転々と王都にある武具店に足を運んでいるが、
 己と仲間の命を預かるに足るものが見つからないでいる。
 盾役として、敵を引き付ける役目を担うサウロとしては、
 中途半端なものを選んで仲間に迷惑はかけられない。
 らっしゃい、と不愛想な店主に軽く一礼をして、壁にかけられている武具を眺める。
 剣、大剣、斧、ハルバード、槍──種類は豊富ではあるが、
 剣と盾とセットとなると中々品数も少ないらしい。)

「少し握ってみても構いませんか?」

(店主に問う。好きにしな、と返ってくる。
 剣と盾を手に取り、左腕に盾を、右手に剣の柄を握り、
 真剣な表情で重さや刃渡りを確かめる。)

サウロ > (店内にある剣盾を全て試す。
 頑丈さを求めれば重く、動きが全体的に鈍重になる。
 しかし軽すぎてもいけない。弾き飛ばされる恐れがある。
 そうして長い時間武器と睨めっこしていたが、
 これぞと思うものを一つ選んで店主の下へ持っていく。)

「すみません、この店にある剣盾は……」

(製作した鍛冶師、冶金士を尋ね、武器を破壊された経緯を伝え、
 頑丈な素材を使った、今持っているものより良い物はないかと尋ね。
 その道のプロの返答を真摯に聞きとめながら、やがて一つの答えにたどり着く。
 ────ダンジョンにある武器。あるいはダンジョンに棲む魔物の素材。
 それらを加工して、専用の武器にする。
 熟練である冒険者はそうして己の手に馴染む相棒を持つのだとか。
 サウロは顎に手を当てて、難しそうな表情をした。)

「ダンジョンか……皆に相談するべきか」

サウロ > (数時間ほど店の裏手で剣盾の試し切りをさせてもらった。
 以前使っていた物に比べてやや重さがあるが、手には馴染む。
 一先ず、繋ぎの武器としては十分だと判断して、その剣盾を購入した。
 「アンタ、騎士かい?」と店主に尋ねられ、サウロは真面目そうな表情を
 少しだけ滲ませて、苦笑しながら首を振った。)

「いいえ、私は"自由騎士"です」

(非正規の、あくまでも自称でしかない集団。
 店主は聞いた事がなさそうな表情を浮かべていたが、
 サウロは購入した武器をその場で装備して、代わりに腰に下げていた
 ショートソードを手に、店主へと礼を告げた。)

「ありがとうございました。色々耳寄りな情報も」

(あとは拠点に戻って、仲間たちに相談しよう。
 仲間たちとダンジョンへ行くか、或いは冒険者を雇うか。
 色々と思案しながら、サウロは夜の街へ姿を消した──。)

ご案内:「王都 平民地区/武具屋」からサウロさんが去りました。