2022/08/28 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場 奥の湯」にクチナシさんが現れました。
クチナシ > ――たまにはのんびりと、湯に浸かりたいと思う時もある。

九頭竜の水浴び場。
様々な平民、貴族、冒険者、学生、奴隷。身分問わず使われる其処は、今日も今日とてその形を変えていた。

まるで自分のゆっくりと――欲を言えば可愛らしい娘子と湯浴みを楽しめれば。なんていう感情を読み取ったかのように、
普段入っている露天風呂とは別の、ちょうど岩陰に隠れたような一角が生まれていた。

「ふぅー……極楽、極楽といったところかな。……実にいいじゃあないか。」

岩陰に隠れた其処は、二人入れれば良いぐらいの浴槽が複数個並ぶ奥の湯。
効能もシンプルな物から、肌をつるつるにするミルク風呂。肩こりに効きそうな電気風呂。――入ってしまうといろいろな意味で抜け出せなくなるものと、様々。
その中の一番シンプルなものの中に、タオルを頭に乗せながら入浴中。
――無論、その下腹部を隠すこと無く、まるで狸の魔物かと錯覚させる陰嚢や、其処に乗っかる牡の象徴。
はたまたお湯を吸ってしっとりしたしっぽから耳まで、全部曝け出して。

「――――♪」

つい、鼻歌の一つでも歌ってしまうというもの。
それがまた、誰かを誘う誘蛾灯の役割を果たすかも知れず。

ご案内:「九頭龍の水浴び場 奥の湯」にネージュさんが現れました。
ネージュ > 四季折々、素晴らしい景色が見れると以前に聞いていた入浴施設を浴衣姿で旅館を歩いている。
風景を楽しみながら歩く先に現れた四阿、もう少し先が浴室であるのを確認してほっと息を吐く。

「此処で間違いないようですね。」

少しして現れた暖簾の下がった入り口、潜り抜けた先の脱衣所で浴衣を脱いでタオルを身体に巻きく。
浴室の扉を開くと漂う湯気、これこそ温泉の醍醐味とゆっくりと歩み、軽く辺りを見回して確かに悪くはないと頷いている。
湯場に着き、最初に気が付いたのは奥の方の人の気配、貸し切りで無いのだから当たり前よねと納得する。

「一度見て回った方が良いかしら」

入り口脇に色々な効能のある湯が幾つかある事が書かれており、露天の大風呂は入ってすぐから目に入っていたため、他の湯も見て回ろうと歩き出す。
感じていた人の気配、そちらの方には必ずあるのだろうと岩陰に並ぶ奥の湯に向かっていく。
ミルク風呂や電気風呂などを眺めながら歩き、一番奥にあった最もシンプルな湯につかっている者の姿が目に入って動きが止まる。

「………なっ…」

当た芽の上にタオルを置き、全く身体を隠そうとしていない少年の姿、思わず上げそうになった声を押し殺して考える。
男女混浴かどうかを確認していなかった自分が悪いのだからと納得するが、さすがに目のやり場に困る。
ただ子供だから、普通にしているだけで仕方がないのだろうと顔を赤くして、さてどうしようかと、迷う姿を見せていて。

クチナシ > ――ふと、聴覚を刺激したのは誰かが入ってくる音。
当然だ。此処は公共の場。誰かが入ってくるのは当然の話だ。
……が、今自分がいるのは、普通の場所ではなく、其処から奥まった湯。
一人で入りたいと思うなら、洗い場から近い普通のお湯に入れば良い。逆に混浴でも良いのなら、こちらに来れば良い。
どちらを選ぶかは、入ってきた少女が決めることだったのだが――。

「――ん?」

なっ。と、驚くような声色が響いた。ああ、そうか。もしかしたら来訪者は今此処が混浴になっていることに気づいていなかったのかもしれない。
普通の人間ならその押し殺した声に気づかなかっただろうが。――ここにいるのは五感に優れた獣人故に。

ゆっくりと振り向けば、その豊満な肢体をタオルで覆い、どうしようか。と考える素振りを見せているようにも見える少女の姿。
その姿は、見覚えがある。と言っても、自分は貴族クラスの担当ではない故――少し目を通したぐらいの記憶だが。
然し、名前までは結びつかないので。

「――そんなところに居ると風邪を引くぞ。
 こっちに来たらどうだ? ……ああ、自分との相風呂が悩ましいなら、別の湯に入ればいいさ。」

――そう告げた。
ただし、その"他の湯"に関してがどういった効果を持っているかは、自分は気付いていない。
それこそシンプルなお風呂かもしれないし。ミルク風呂、電気風呂というような変わり種。
はたまた。――言葉に出来ない変調を起こすものがあるかもしれないが。彼女はどういった選択をするか。

ネージュ > 驚くような声色に振り返った少年、押し殺した声に気が付き、なぜそうなったのかを見抜かれたためと気が付くはずがない。
じっと向けられた視線にも迷っていて気が付けなく、自分と違って声を上げない所から、混浴なのは知っているのだと予想を付ける。
そんな相手を前にしてあからさまに引き返したら気を悪くするかもしれないと思い、小さく溜息を吐き、辺りを見回す。

「相風呂もそうですが、別の湯も良く分かっていないので」

静かに告げられた提案、間違った事は言っていない。
抑々混浴だと分かっていた相手なのだから、誘うのも当たり前だし、他の風呂と言うと効果までは知らず、どうするかまた悩んで。

「そっ、それでは失礼しますね」

悩んだ挙句仕方がないと、恥ずかしそうに告げ、巻いていたタオルを外す。
湯に浸かる最低限の礼儀、一糸纏わぬ姿になってお湯につかる。目の前の相手は少年なのだからとあまり気にしないようにするが、やはり恥ずかしい。
シンプルな湯は濁りもなく、身体を隠すに値しないのは、少年の姿が見えていた事からも明らか、足は閉じて胸の前で腕を組んで隠すが精々。
少年を相手に気にしすぎとも、用心するに越した事はないともいった感じで、目に見える事にばかり気が行ってる様子を窺わせる。

クチナシ > ――正直な所、彼女が別の風呂を選んだとしても、此処で引き換えしても長寿の存在は気にする事はなかったのだが。
文字通り、意を決した様子でこちらに近寄ってくる彼女。

「――確かに。此処は頻繁に風呂の効能が変わったりするからな。
 今日もほら。その真っ白なのとかは、肌にいいもの。其処の少し泡が出ているのは……肩こりに丁度良い風呂。
 ……まぁ、そっちが決めたのなら。……ああ、邪魔するといい。」

彼女の行動を妨害したりはしない。そもそも、眼福な――少女の裸体を見れる。それはまぁ、なんとも良い状況故。
タオルを解き、豊かな肢体をゆっくりと透明な湯に沈めていく相手の様子を眺めて。

「ふー……良いだろう?この湯。まぁ、魔力辺りを回復させる、シンプルな効能があるらしい。
 ああ、自分はクチナシ。お主は――?」

此処でようやく自己紹介。自分の名前を告げ、小首を傾げる。
その様子はやはり、子供にしか見えないが。どこか落ち着いた雰囲気とのギャップを抱かせるかも知れず。

更に、透明な湯船で隠すものがないのは彼女だけじゃなく、自分も同じ。違うことと言えば……。
彼女は自身の腿を閉じ、胸元を覆い隠しているがこちらは違うということか。
――それこそ、透明なお湯な故に。
体格に比べれば若干筋肉質な裸体も。
その矮躯に明らかに不釣り合いな、牡の密度を象徴する陰嚢と、萎えた状態でも常人より遥かに大きなそれも。

彼女が視線を巡らせれば見れてしまうもの。

ネージュ > 何かする様子が無いのを感じるとほっと息を吐く。
もう決めたのだからと覚悟を決め、少年の目の前でタオルを解き、一糸纏わぬ姿に変わって。

「そんなに頻繁に変わるのですか?
 なるほど、なるほど、肌にいい者は少々気になりますね」

入りやすいようにとずれて場を作ってくれるのをありがたく思って湯に浸かる。そこでかけられた言葉、其方を選べば良かったと恥ずかしさで頬を染めて答える。

「確かにぽかぽかと普通よりも力が湧いてくるような感じが。
 私はネージュと申します」

先にされた自己紹介、言葉遣いが少々少年らしくないなと軽く小首を傾げるが、そんな風に育てられているのだろうと勝手に納得する。
醸し出す落ち着いた雰囲気が、ギャップというよりも納得をより強くさせ、同じように名乗り返して。

透明な湯で身を隠せないのはお互い様、腿を閉じ胸を隠す自分と違い、隠そうとしない様子は少年だからかとなるべく見ないように視線を逸らす。
体格からすると筋肉質な裸体は個人差の範囲内だと不思議には思わない。
雄の密度を象徴する陰嚢と萎えた状態でも大きな肉竿の不釣り合いさはどうなのだろうかと拙い知識の中で考えるも分からない。

あまり視線を巡らせるのも気にするだろうと目を瞑り、大まかに気配だけを捉えていて。

クチナシ > 「そうさな――。うん……割と頻繁に。
 何でも人によっては。踏み入れた人に合わせたカタチを取ることもあるらしいな。
 ……ははっ。なら、次はそっちに入ってみるのも良い。まだまだ若い娘子なのだからな。」

外見だけなら子供だが、まるで年長者の事を告げ、笑う。
そもそも、だ。見ただけで効能なんてものはわからない。入ってみなければ、だ。彼女が恥じらう事は何一つないおだ。
ちゃぷん、と。透明な湯を手のひらで掬い、顔を軽く洗う。ぷは――!と小さく声を零せば。

「だろう?……まぁ、学院の生徒だったと記憶している。魔力周りが回復するのは、丁度良いものだろうしな。
 ……ネージュか。宜しく頼むよ。」

さり気なく学院の関係者――だということを遠回しに伝えつつ。
確かに外見通りの年齢なら、目の前の裸体を見て、もう少し変な反応をしたり――もしかしたら、それこそ。獣欲に任せた行動をしたかもしれないが。
一応、こちらは年上。それでいて、学院の生徒。其処に関して深くは反応せず。

「前に自分が来た時は……水風呂になっていたりしたな。
 ああ、夏場だからいいが、あれは……不意打ちで入ったら心臓が止まるかもなぁ。」

――だから、相手の緊張を解かせるように他愛無い話を。
視線は胸よりも上。彼女の彷徨う視線と重ねるように、見上げて。
もちろん、自分に隠すつもりはないから身体の状態はそのまま。結果、気配を感じ取る彼女には――未だ隠さず、牡の象徴を曝け出してる。と思われるのだが。

ネージュ > 「今回が初めてですが、そんなに頻繁に変わるのですか。
 それに人に合わせたカタチをとるなんて次が楽しみですね。
 そうですね、この後最後に入るのも良いかもしれませんね」

子供の外見での言葉遣いと内容に思わずくすっと笑って。
効能をしっかりと覚えて入ってきたわけでなく、その場に書かれているわけでもないのだから、今浸かっている湯も何らかの力で変化されても気が付けるはずがない。
ただ湯が透明なので裸体を見られる事だけが恥ずかしく、それをなるべく腕等で隠している。

「はい、学院の生徒です。此方こそ、よろしくお願いします」

学園関係者にも色々とあり、飛び級等も存在するのだから、目の前の相手が講師だとは知らずに答えて。
見た目年齢よりも落ち着いた様子、変な反応も獣欲の滾りも欠片も感じられず、どことなく信頼を置いて。

「お湯だと思っていたのが水だと吃驚しますよね。
 それが冬場だと言わずもがなですか」

会話で緊張は程よく解けていくが、恥ずかしさはまた別で。
感じる視線は油面より上、最初の内は視線を逸らしているが、あまり彷徨わせている。
あまり快く思われないのではとも思うが、見つめ合う事になるのも恥ずかしく目を瞑ってしまう。
気配だけを探っているがあまり動いていない様子、さてどうしたものかと僅かに開くとやっぱり隠していない姿に閉じてしまう。
ただ、湯に宿った魔力の回復効果のせいなのだろうか、身に宿る紋の力も感じ取れるかもしれない。