2022/08/19 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 小劇場」に肉檻さんが現れました。
肉檻 > "至福の島"の名を冠する不夜城の中に収められた大小数ある劇場の内のひとつ。
小規模ながらも疎らに埋まり賑わいを見せる観客席に囲われた中心部、
天鵞絨の敷かれた台座の上に鎮座していたのは、大人の拳程度の大きさをした真球の水晶玉。
しかしその場に集う観客達の視線が注がれる先は水晶玉そのものでは無く、透き通多その向こう側――

ピンク色に蠢く肉の塊と、其処から伸びる無数の肉紐によって全身を絡め取られ、
その身に余る程の凌辱を受けながらも、蠱惑的に腰を振る女の裸身が其処には映し出されて居た。

其れは魔法による記録や遠見の映像などでは無く、今まさに水晶玉の内側にて繰り広げられている出来事。
やがて中の"生餌"が限界を迎え、観客達が飽き始めた頃を見計らっては、また次の"生餌"が放り込まれる仕組みで。
"生餌"に選ばれるのはカジノの賭けの敗者、奸計に陥った者、はたまた金で買われた奴隷や娼婦、
その経緯は千差万別であれど、情欲に満ちたこの場の観客達を愉しませるに足る目麗しい女性である事――
其れこそが"生餌"としてこの淫靡な演目の主役に選ばれる唯一の資格だった。

肉檻 > そうして、ローブのフードを目深に被った人物に連れられ舞台に上がったのは、
申し訳程度の衣装を身に纏った、歳の頃も未だ若いと思われる一人の女。
彼女が如何なる経緯で"生餌"に選ばれたのかなど、観客達の誰一人として気に留める事は無く。

新たな舞台の主役の登場に歓喜の声が上がる中、台座の上で鎮座していた水晶玉がぐにゃりと形を歪めると、
たちまちの内に女の体躯を包み込む様に飲み込み、何事も無かったかの如く元の真球へと姿を戻してゆく。
しかしその内部では確かに、新たな凌辱劇が今まさに幕を開けようとしていた――

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 小劇場」から肉檻さんが去りました。