2022/06/28 のログ
ご案内:「薪割り場」にギルダさんが現れました。
ギルダ > 冒険者ギルドの依頼は、必ずしも荒事ばかりではなく。
なんでも屋的な作業依頼……たとえば薪-マキ-割り……なども存在する。

『暑さを増していくこの時期に薪など売れるのか?』
という疑問はあったものの、どうやら薪というよりは錬金術士・薬剤師などに重宝される薬木-ヤクボク-の類らしく、むしろ香りが強くなる暑い時期にこそ需要が高まる、とのこと。

単純作業を苦にしないドワーフ娘は手斧を振り下ろし、パコォン!パコォン!と小気味良い音をさせながら薬木の丸太を手頃なサイズに割っていった。
オーバーオールから幼げな娘らしからぬ腋毛を晒しているのはいつものことだ。

「良い匂いするなーこの木。
これを樽にして熟成させたお酒とか絶対美味しいでしょ。
いや、切れっぱしでグラスをかき混ぜるだけでも多分違うわ」

作業中。終わるまで酒はお預けというのは弁えてはいるが、言葉が漏れるのは仕方のない所。
仕事が終わったら端材だけでも譲ってもらえないか依頼者に聞いてみようか、と。

ギルダ > リズミカルな薪割り音がしばらく続いた後。

「っしゃあー、ノルマ終わりぃー! 呑むぞー!!」

若い娘の声が、おっさんの様な言葉を響かせた。

ご案内:「薪割り場」からギルダさんが去りました。