2022/05/12 のログ
ご案内:「学院の空き教室」に肉檻さんが現れました。
肉檻 > 数多くの生徒や講師の行き交う夕刻の学院。
その一角に在りながら、先刻まで開かれていた講義も終わり今や無人となった教室の中で、
誰かが置き去った忘れ物の如く、其れは部屋の隅で物言わずに転がって居た。

拳程度の大きさをした、透き通った真球の水晶玉。
魔術具の一種と捉えるのならば、この様な場所ではさして珍しい品でも無いだろう。

しかしながら、何処か目にした者を惹き付けるかのような妖しげな煌めきを放つ其れは、
窓から差し込む夕刻の陽光を受けながら、無人となった教室の隅で唯静かに佇んで居た。

ご案内:「学院の空き教室」にアリエッタさんが現れました。
アリエッタ > 学院の関係者ではないが将来的には雇っているメイドや自分の関係者が通うかもしれない。
それならまずは見学、そして問題ないなら多少は出資しても構わない。
そう母に言われて学院内の見学という名目でふらふらと学院内を一人で歩いている。

「ん~まあ学院内は問題なさそうかな~」

可愛い生徒もいっぱいだし、ある程度知り合いもいたりするし。
若いメイドに通わせるのもアリだろう。
ふと空き教室に入ってみると何か光るものが目に付いて。

「ん……落とし物かな?」

教室の隅に転がっていた水晶玉を手に取って眺めてみた。

肉檻 > 無人の教室の片隅に転がった、透き通った水晶玉。
其処へ、足を踏み入れた一人の少女がその存在に気付き、拾い上げたならば、
外見に違わず冷たく重量を持った其れはつるりとした滑らかな感触を彼女の指先を与えるか。

しかし、間近で覗き込んだ水晶玉の向こう側にはその先に見える筈の教室の姿は無く、
垣間見えるのは脈打つように蠢くグロテスクなピンク色の肉壁に四方を囲まれた空間で。

次の瞬間、その光景に連動するかの如く彼女が手にした水晶玉が脈打ったかと思うと、
真球の水晶玉はぐにゃりとその形を歪め、膜の如く大きく広がると少女の全身へと覆い被さるように呑み込んでしまおうと――

アリエッタ > 「え?」

水晶玉の向こうの景色に驚き、次の瞬間には形を歪めた水晶玉に飲み込まれる。
悲鳴を上げる間もなく飲み込まれれば肉の部屋で尻もちをついて。

「んっ……何ここ」

中の匂いは体の発情を促し股間から愛液が垂れる。
ホテル体は無意識のうちに服をはだけて。

「何ここ……体熱い、どうにかなりそう」

肉檻 > 少女の姿を呑み込んだ其れは、元の水晶玉へと形を戻し、
カツンと床に落ちる音を残して何事も無かったかのように無人の教室の片隅で佇み続ける。

もし、今一度その水晶玉を覗き込んだ者が居たならば垣間見えただろうか。
脈打つように蠢くピンク色の肉壁に囲まれた空間と、其処に閉じ込められた一人の少女の姿が――

ご案内:「学院の空き教室」から肉檻さんが去りました。
ご案内:「学院の空き教室」からアリエッタさんが去りました。