2021/12/04 のログ
ご案内:「廃教会」に肉檻さんが現れました。
肉檻 > 神聖都市の一角にありながら、誰からも忘れ去られてしまったかのように佇む廃教会の中。
ボロボロになった長椅子の並ぶ礼拝堂の最奥部、朽ちかけた祭壇の上に、祀られるかのように其れは鎮座していた。

割れたステンドグラスの窓から差し込む青白い月明かりを受けて煌めくのは、
成人男性の拳程度の大きさをした透き通った真球の水晶玉。
静寂に包まれた空間の中で、心なしかそれはドクン、ドクン――と脈動するように微かに周囲の空気を震わせながら。
見る者によっては神々しくも、逆に禍々しくも映る奇妙な存在感を発し続けていた。

肉檻 > 例えもう何日も、その場を訪れる者の姿が無くとも。
其れはただ静かに佇みながら、新たな来訪者を待ち続けていた――

ご案内:「廃教会」から肉檻さんが去りました。