2021/11/22 のログ
ご案内:「王都平民地区 冒険者ギルド」にカーレルさんが現れました。
■カーレル > 冒険者ギルドから仕事を受け、その事後報告。
仕事の内容は行方不明になった冒険者の捜索で、この仕事は儲けが少なくギルドも外部に委託しているらしい
魔物の討伐数で儲けられるわけでなく、洞窟や遺跡に溜め込まれたお宝と対面できるわけでもなく、
大抵の場合、くたばった冒険者と対面するくらいなものでその遺品なんかも、
家族の元に送られたり一緒に埋葬されたりが普通で実入りは少ない
その上、冒険者がその死体と対面するのは自分の行末を見せられているような気分になる、というのも
あったりなかったりするのかもしれない…自分は冒険者ではないから判らぬが
冒険者が忌避しても誰かがやらにゃならん仕事ではある
依頼の失敗を依頼主に伝えなくてはならないであろうし、くたばった冒険者がゾンビやらリッチやら、
そのたぐいの魔物となって暴れたとなればギルドの面子丸つぶれである
あとはまあ、遺族であったりに『死んじゃいました』と連絡するのもアフターサービスであろう
「…1人は背中に裂創、おそらく鋭利な刃物。もう1人は崖の下で背中に矢…
ただ、これは直接の原因でなくて落下した時の衝撃が直接の死因かな…
そんで最後の1人はたぶん、まだ山小屋の中に拉致られてる…理由はわかんねえけど、ただ女だしな…」
見てきた状況をギルドの受付嬢に手帳を開きながら報告する
受付嬢の方も状況を細かく書類にまとめているようで、紙面に視線を落としたままペンを走らせている
「…んで、続きだけど…
山小屋の中には少なくとも5人出入りしてる…足跡から推察するにもう、2、3人はいるかな…
結構な山賊の一党だと思う。討伐隊募るなら、山小屋周辺に巧妙に罠が張られてるから注意ね…
以上、そんな所かな…捕物になるなら、俺が先導してもいいけど、コレ別料金ね、どうぞよろしく」
最期に内ポケットから死んでいた冒険者から取ってきた冒険者の証票と、
戦士風の男が身につけていたナイフをカウンターの上に置き、終わり、とパッと手を上げて見せ、
手帳を胸の内側のポケットにしまい込む…以上で仕事は終わり…代わりに雀の涙ほどの依頼料を受け取る
…これが本当に少ない…少ないがこんな仕事でも幾らかの信用は買える
「そんじゃまたよろしく…
それと今度時間開いてる時に食事でも…」
とかなんとか
受付嬢に粉をかけ、冷たい視線を背中にカウンターを離れようとした