2021/10/26 のログ
ご案内:「貧民地区 路地裏」に肉檻さんが現れました。
■肉檻 > 細く薄闇に閉ざされた貧民地区の裏通り。
時折艶やかに着飾った娼婦や、反対に襤褸を纏った浮浪者が行き交いはするものの、人の往来は決して多い方では無く。
その片隅で、時折雲間から差し込む月明かりを受けて煌めくのは拳大程の大きさをした何か。
足を止め、薄闇の中目を凝らせば判るだろうか、其れは真球の形をした透き通る水晶玉のような姿形をしており、
唯何を言うでも自ら動き出すでも無く、自らを拾い上げてくれる誰かを待ち望むかのように、その場に佇んで居た。
■肉檻 > 或いはより強い明かりに翳して間近で覗き込む者が居れば、垣間見る事が出来たであろうか。
透明の水晶玉の中に映るのは、ピンク色の肉と粘膜に覆われたグロテスクな空間と。
その中心部にて蠢く肉塊に半ば呑み込まれるように捕らえられた、若い女の姿であった。
この付近で働く娼婦か、偶然近くを訪れた冒険者の類か、彼女の素性は定かでは無いが。
確かであるのはこの貧民地区で行方知れずとなった以上真っ当な捜索は望めずに、
もう何日もの間、こうして肉の空間に閉じ込められた侭凌辱の限りを尽くされているであろう事と。
恐らくは次の新たな"獲物"が現れるまでは、その状況は続くであろうという事で――
ご案内:「貧民地区 路地裏」から肉檻さんが去りました。