2021/09/22 のログ
■レーキ > 九頭龍山脈。
そこは田舎者で都会になじめなかった結果、九頭龍山脈の山中に住み着いた男。
すっかり秋に色づく山だが、今は月明かりが闇を浮かび上がらせている。
そんな山中の中腹、湯気立つ温泉の中に巨躯の男が身を沈め、その体を委ねている。
「はぁ、気持ち良いだなぁ…」
と、厳つい顔を緩め幸せそうに足を延ばし空を見上げる。
満月によって星はいくつか隠れているがそれでも綺麗な空。
風が強いおかげか月や星を隠す雲もなく広がる視界。
■レーキ > 今いる温泉は動物たちも時折使ったりもするが、
今は男だけ。
周りを囲む森の中からは梟の鳴き声。
その鳴き声に耳を傾けながら昼の木こり仕事や大きな手での薬草やキノコつみで縮こまった体を伸ばす様に足や体、背を伸ばし、筋を伸ばす様に湯の中でストレッチをする。
太い首の上にのった大きな頭も温泉の縁の岩に預けリラックスしながら湯を体に擦り込んでいく。
■レーキ > 「もう少ししたら冬だか…」
今から徐々に冬の準備はしているが、如何したものかと考えながら手のひらに湯を掬い顔を洗いつつも、
首から上を撫でる秋風に心地よさそうに身を委ね。
ご案内:「山中の温泉」からレーキさんが去りました。