2021/01/24 のログ
ご案内:「私設武芸鍛錬所」にボブさんが現れました。
■ボブ > 「ふんっ! はっ! はっ!」
(鍛錬所の一角、巻き藁が立てられている前で木剣を振りかざし、叩き込んでいる褐色肌の男。
特定の流派のような決まった型を持ってはいなそうな剣の振り方だが、的確に巻き藁に剣を当てていて、
自己流の実戦で磨き上げられたと見受けられる攻撃を巻き藁へと次々に打ち据えていく)
「ふぅ~~、あんまりやり過ぎると血の気が強い冒険者とかに『いっちょ勝負っ!』とかふっかけられそうだし、
ちょっと一回、休憩でも挟んで、お茶でも濁すか……」
(少し背後とかに目をやり、軽く注目されていると気付いた男は木剣をダラリと下げるようにし、
壁際にある休憩用のベンチの方へといけば、そこに座り、持ち込んだ水袋から水を飲み、一休みしていく)
■ボブ > (血気にはやる冒険者とかからの声掛けを避ける為に休憩を入れていたが、チラチラとこちらの方を見ている人は居て、
これはこのまま鍛錬を再開するわけにはいかないな……という空気感を悟っていく男)
「はぁ~~~あ、もう少し鍛錬を重ねたかった所だが、今日のところは日が悪いといった感じだな」
(ちょっとトレーニングマニア…といった感じだった男もこの場の空気はマズいと悟り、
鍛錬所の木剣を所定の位置に戻せば、男は周囲から向けられている視線をあえて無視するように鍛錬所を後にしていった)
ご案内:「私設武芸鍛錬所」からボブさんが去りました。
ご案内:「王都郊外 洋館」にジギィさんが現れました。
■ジギィ > ぎぃ、ぎぃ、とひと足ごとに床が軋む。
廊下に並んだ窓からは雨が打ち付ける音がして、稲光らしいものが遠くでちらつくと、窓枠の影がちかちかと床に移される。
「あー…もぉ…」
勘弁してよ、という言葉までは唇だけで模って、はぁーと肩を落とす。
進む廊下は所々に頼りない灯りが灯っていて、歩くのに不自由はしないけど
―――主の居ない筈の館だと知っている身としては、寧ろ灯ってくれてないほうがいい気もする。
ヒトの世界に紛れていた魔族が住んでいたとかいう洋館は大きな庭を抱いたコの字型の3階建てで、今いるのは2階(…のはず)。
もの好きな御大尽が買い取って自分が住むために調査してほしいという依頼。ギルドで斡旋されたネクロマンサーと神官と戦士と魔法使いとレンジャー(わたし)の俄かパーティで調査にきたものの…
(入る直前に雷雨になるわ、入ってすぐ戦士と魔法使いが混乱して騒ぎになって松明が消えてみんな散り散りになるとか…)
はぁーとまたため息が漏れる。
1階のその場で身を潜めて暫く待ったけど、誰か戻って来る気配どころか寒気を感じるものが漂ってきて、それに追い立てられるように彷徨って…今に至る。
■ジギィ > 窓と反対側の壁に手を伝いながら進む。
時間が正常に流れているなら、まだ夜にはなっていないはず。
(その前に出たいなぁ…)
夜道を王都へ戻るのとどっちが大変だろう。
この館の中で安全そうな場所が見つかるなら、そこに身を潜めてみても良いのかもしれないけど
――――明けない夜とか、雨とか。
ぶるっと身震いする。
やっぱり出よう。
きっと他の面子だって脱出済みだろう
「だいたい、ネクロマンサーと神官と魔法使いとかって、ソッチ方面のプロじゃなかったわけ?」
ぶつぶつ。
呟いたってひとり。
ちょっとやけくそで軋む床を好きな曲調に音頭を取りながら、取り敢えず気配無い方へと足を進めて
わたしがちゃんと脱出できるか――運が良ければ仲間を見付けて一緒に――どうかはまあ、時間と運が解決してくれるだろう…
ご案内:「王都郊外 洋館」からジギィさんが去りました。