2020/12/24 のログ
ご案内:「王城の渡り廊下」にシャノンさんが現れました。
■シャノン > ―――王族の居住区からは些か離れた一角。
城勤めの兵士が、一等多く集まる区画は、鍛錬場やら詰め所やら牢獄やら、
荒事が起こっても直ぐに鎮静する事が可能だろう。
無論、問題を起こす気は更々無い。
そもそも、外套に覆われている両腕は手錠型の魔道具を嵌められて居るし、
騒動を起こしたとしても直ぐに取り押さえられてしまうだろう事は明白だ。
「――――……ああ、すまない。 今行きます。」
シンプルな中庭へと気を取られて足が止まっていたらしい。
道を先導する付き添いの騎士に、「如何しました?」と声を掛けられ、
静かに頭を揺らして見せれば、再び足を動かし始め。
■シャノン > 捕虜の身となってから今まで、一切の問題を起こさなかったのが幸いしてか、扱いとしては破格。
無論、彼らよりも上位の存在による根回しが、
この待遇への一番の要因である事は言うまでもない。
其の権力が、果たして何処までの物なのか、と言うのは、
その実、正確には理解出来ていないのだが――。
変わらず、協力的な姿勢を見せては居るが、交渉の際の件に関しては、
己が得ている情報はは少ない。
其れが、言い様のない不安を煽っているが――今の己に出来る事等、たかが知れている。
小さく零した溜息を拾ったのか、先行く騎士の「お疲れですか」と言う声に薄く瞬き。
「いや―――…ただ、…。」
事情聴取やら情報の提供やらで長時間拘束されては居たが、然したる問題ではない。
珍しく言い淀む己に違和を覚えたのか、先導の歩みが止まった。
ご案内:「王城の渡り廊下」からシャノンさんが去りました。
ご案内:「設定自由部屋4」にシャノンさんが現れました。
■シャノン > 「――――……矢張り、少し疲れた様だ。手数をかけて申し訳ない。」
数秒の沈黙の後、緩、と頭を左右に揺らし、苦笑を浮かべて告げ遣る。
貼り付けた表情だと、目の前の男は気付きもしないのだろう。
「そうですか」と頷きを一つ返して再び歩き出す騎士―――其の背を追い、王城を後に。
ご案内:「設定自由部屋4」からシャノンさんが去りました。