2020/04/03 のログ
ご案内:「娼婦街「血月の館」」にイリーナさんが現れました。
イリーナ > 娼婦街の路地の奥、ひっそりと建つは4階建ての娼館。
「血月の館」と呼ばれるその娼館は、立地の割には来客が多い。

その1階。 受付では一人の女が立っており。

「『血月の館』へようこそ。 お客様。」

愛想よく笑うその女。
異国出身者が多いからか、その衣装は異国情緒ただよう踊り子の物であった。

ところどころの生地は透けており、女の身体つきを晒すもの。
目の前の客の視線が自分の身体に落とされるのも感じ取りつつ。

「あいにくと、私はお相手できませんがー……素敵なお会いてみつけてくださいね?」

伝えながら、客を通す。
その姿を横目で見送り――。


「だぁー……」

がく、と項垂れながら小さく重く息を吐いた。

「なんで私が……」

イリーナ > この夜はたまたま立ち寄っただけであった。

が、偶然にも本日はサービスデー。
正規の雇われ嬢たちはフル回転で人手は全く足りていない。

そんな時に顔見しりに捕まり、服を脱がされ着せ替えられての受付嬢。

そのお仕事もぶっつづけ、階上では交わる音に響き続ける艶やかな声。
2階では互いに見せつけるような淫靡な宴が繰り広げられているのだろう。

「こうたいまだー……?」

客の流れが途切れたのをいいことに、思いっきりだれけながら受付の机に突っ伏した。

いっそのこと、客を取ってしまえば楽になるかもしれないが――。

ご案内:「娼婦街「血月の館」」にルヴィエラさんが現れました。
ルヴィエラ > (此処の所、王都の娼館を行脚しては挨拶回りが続いて居る
普段は余り表に顔を出さぬ己が、こうして限定的とは言え
娼館の主と言う肩書を携えながら街を巡るのは
恐らく、ハイブラゼールに初めて娼館を構えた頃以来ではなかろうか

店の外からではなく、店の中から、其の日の責任者と共に会話しつつ受付へと現れたのは
女が、ちょうど突っ伏して居た頃合いだろうか。
店に入ったのを、恐らく彼女は見て居ない筈、来店したのは可也前の事だ
そうして、用件を終えたのだろうと察せそうに、互いに一礼を交わして踵を返し

――店の外へと、出て行こうとする、其の途中で。
或いは、はたと、目が合うだろうか。)

「―――――……おや、今夜は此処で、かい?」

(首を傾け、響かせるのはそんな声。
元々、娼婦としても固定の仕事場を余り持たぬと知って居るからこそ
今は此処で働いて居るのか、と、推測した訳だが)。

イリーナ > さて、もうすぐ約束の終業時間である。
パートタイム的な役回りももうすぐ終わるとなれば――。

と、人の気配に視線が向けられて。

「あら」

目が、あった。
知っている相手だからか、口調も堅苦しさが抜けて。

「えぇ、でもちょっと今日はもう遅いからあがるところ」

そちらは?と首を傾げながら問いかけつつ。

ルヴィエラ > 「随分と御疲れの様だ、私も、今宵の用事は終わった所だね。」

(受付に居る事を考えれば、今宵の役割は応対だろうか
何れにしても、何かしら気疲れも在るだろう
既に用事は終えたと伝えれば、外に向かっていた爪先を、再び彼女へと向け。)

「終わりなら…折角だ、御一緒しようか?」

(一目散に帰宅か、或いは食事にでも赴くのか
そうでない望みが有るのならば、其れも含めて――待って居ようかと、伝えよう
帰路を送り届ける、其の程度でも構いはしない
己も、何事も無ければ、此の儘帰路に就くだけなのだから)。