2020/03/31 のログ
ご案内:「平民地区 表通り」にフィルさんが現れました。
フィル > 温かくなったと思えばまた寒い日が続く、そんな日々が続けば大通りも人の賑わいが安定しなかったようである。
けれども、再び暖かな気候が安定し始めれば、今までの分賑やかさを取り戻すように、人の賑わいが戻ったようであり。
大通りから続く、様々な店が並ぶ通りも、人の往来は多く。
少しでもあいている場所があれば、露店が場所を取って店を広げていたりと、活気を感じられるだろう。
喧騒という意味では、宿屋や酒場が並ぶ通りのほうが相変わらず多いようであるが。
多少歩き回って楽しむという意味では、ちょうどいい賑わいといえるかもしれず。

「思った以上に賑わってますね…」

ローブは着込んだままであるが、フードは目深にかぶることはなく。
通りの始まり辺りから、先をのぞき込むようにしては少年はぽつりとこぼしていくようである。
程々に空いていたら、女性か何かでも化けて、お店の宣伝でもと考えていたようであるが。
露店もしっかりと並んでいる賑わいを見れば、とりあえず散策を楽しむことにしたのだろう。
人にぶつからないように、少し慎重な足取りで少年は通りへと足を踏み入れていき。
雑貨や、変わった道具を扱うお店や露店を主に探すように、人の流れにそって歩みを進めていくが。

「見かけたことがあるものが…多いかも」

平民地区の表通りである。
良くも悪くも安全度合いは比較的高い通りであれば、裏通りにでも踏み込まなければ、扱っている品もよく見かけるようなものが多いようだ。
それでも、見て回ること自体もそれなりに楽しいようであり。
たまに気をひかれる露店を見つけては、小走りに駆け寄り。
人にぶつかってしまいそうになったりとしながらも、あっちこっちに足を運び続けていくようだが。

フィル > 「ここも…普通の雑貨…」

色々な人々が、色々な商売をしているのは見ても楽しめるものである。
少々強引な客引きをしていたりする人もいるものの、貧民地区に比べれば穏やかなほうであり。
弱そうな人以上に、お金を持っていそうな人に、客引きは声をかけていることが多ければ、少年に声がかかることはあまりないのだろう。
そんな賑やかさも楽しみの一つとして味わいながら、少年は散策を続けていくが、商品としてはめぼしいものは早々見つかることはないようである。
普通にお店などで並んでいたり、取り寄せをすれば手に入るようなものばかりであれば、掘り出し物の発掘としての成果は今一といったところか。

「小道のほうは…っと、ごめんなさいっ」

これだけ人がいれば、少し小道にそれた先でも露店の一つくらい出ている可能性はあるだろう。
とはいえ、比較的安全といっても平民地区でも危ないことがないわけではないのである。
このまま端のほうまで歩み進んでから、戻っていくか、ちょっと小道にでもそれてみるか。
そんなことを少年は思案しながら歩いていれば、少々注意が散漫となってしまったようであり。
人にしっかりとぶつかりそうになっては、慌てて頭を下げて謝ることになったしまったようであるが。