2020/03/27 のログ
ご案内:「王城:世界平和についての会議室」にビョルンさんが現れました。
ご案内:「王城:世界平和についての会議室」にシュネーさんが現れました。
ご案内:「王城:世界平和についての会議室」にアカサギさんが現れました。
ビョルン > 会議は踊っている。
傍ら、声のかかる範囲を見渡してから護衛の言葉には頷き。

「──うちの全幹部会と似た雰囲気だ。
 剛腕が揃えども、フンワリした議題をああでもない、こうでもない、と話して何一つ実行に移せないのさ」

メイドを呼んで”苦いやつを”と頼む。
眠気覚ましが必要だ。

アカサギ > 「……なるほどね。
 いわゆる、典型的結論先送り会議」

もちろん、こうした意見交換的なものが思わぬ成果を出すことがある。
けれど、こうも立場が違って、しかも活発に意見が出ると。

「まとまらないよねぇ」

アハハハ、と笑いそうになるのを堪えつつ、表情を引き締め。
再度、アニキの背後に直立不動。
いけないいけない。アタシは護衛なのであった。

シュネー > アマーリエ師団長から声をかけられれば 少し考える素振りをして
にこやかに顔を其方へと向け、ぴらぴらと軽く手を振って

「そんな薬あったら 私たち薬事財団は商売上がったりですわ?
 あったとしてもよしんばただの劇薬でしょう 当財団は健全な薬事法に則った経営をしていますの、
 無理難題はご遠慮しますわ アマーリエ師団長?」

ぐっさりと無理なことを投げかけないで下さる?と嗤う顔は目は笑っていない。
馬鹿も揃ってこのグダグダ会議、参加したことを早くも気に病むわと思う。

「はぁ…どっちに転がっても いいのよね うちの立場からすると」

お薬から製薬、薬草の売買 希少植物の保護栽培いろいろやってます、サンクトゥス薬事財団。
溜息を吐いてこんな会議 はなっから破綻してるわ、と冷めた目で会議を見てる。

「会議の目的が分からないわ なんで集めたのよこれ
 先送りと破綻前提過ぎるわ。口だけでだれも責任取らないお粗末さ。」

メイドさんに ワイン頂戴なと頼んで足を組みなおす。

ビョルン > 「厄介なことに会議を開いた、という実績には重い価値があったりもする」

同じ部屋で今五喧々囂々と交わされている会話。
何がどこに対してのもので、どう意見が絡んでいるのやらどうやら出遅れたせいで全く読めない。

女騎士と話していた褐色の女は、薬事財団を代表して来ているらしい。
血盟は薬品を扱うことがない故、表向きにはここも又、不干渉な存在だろうが。
まぁ、表向きは、と前置きを置いて。

自分にコーヒーを給仕したメイドが続けて褐色の女にワインを注げば、自然と目は行く。

(すごい露出だ)

アカサギ > 「なるほどねぇ……。
 組織としての面子だけじゃなくって。
 意見交換の場自体が価値を持つ感じ?」

アニキの言葉に、思わず頷いてしまう。
まぁ、そういう所は理解できるんだけどねー。

(……っていうか、この人すっごいなぁ)

色っぽさは武器になる。それは、アタシも修行で学んだけど。
……この目の前の女騎士さんは。なんていうか……。
色っぽさが武器っていうか、武器が色っぽさっていうか。
存在が色っぽいイコール存在が武器、ってくらいに色っぽい。

シュネー > 「大体無理よ 種族が違うのに加えて この国ミレー族堂々と迫害しているわ。
 種族関係なくすべて平等にしてから 国内の争いを一掃したのちに
 改めて不可侵条約なり停戦条約なりしてから交流するのがいいのよ。
 それができないこんな時世 無理にも程があるわ。」

やってられないわ、これ。意見としては一応発言して置く。
商売人というかお薬関係の立場はあくまでも専門扱い商人。
表向きはだが裏の顔は言わぬが仏情報は秘匿にしているし口にしない。

ふと視線を感じるとナインさんがこちらを見ている。
何やら商売になりそうと追々交流は後日ゆっくりと念入りにすべきかしらと視線で了承するような
目線を送っておく。それで通じればよし 追々交流というのが出来れば幸いだ。

で。

「そちらぁの? なんなんでしょ?あたくしに御用おあり?」

ビョルンとアカサギへと視線をまじまじと向けてから 投げキッスをそれぞれふっとしてみる。
流し目としなをつくってエロティックな動きも添えて。艶が形作ったような振る舞いを。

ワインを片手に一口飲んで 唇に付いたワインを舌で艶やかに舐める仕草は色っぽい。

ビョルン > 「だけれど先々に置いて『前例がない』の一言で抑止されることの抑止という意味合いだ……話し合い自体は糞の足しにもならんことが多いよ」

いったい誰の計画で、どんな基準の論者選定があったかは知らぬが。
そういった肚の会議ではあるまいか。

水を向けられなければ、議題についてはだんまり。
ただ小声で従者と話しながらコーヒーカップ傾けていた。

そうしてこの、褐色の女は己の名乗りを聞いていないタイミングで席に着いた筈。
ならば軽く名乗ろう。

「いあ、身体のぬくい性質なのかな──と。
 血盟本家、ビョルン・ビストカインだ──こっちはただの護衛」

投げキッスを受け取ることはないが、くすりとまろい笑みを浮かべるは会議の雰囲気とは遠く気楽げに見えるかもしれない。

アカサギ > 「場所と機会に価値があっても、議論事態に価値がない。
 なんだか面白い話だね」

でも、あんがいそういうのって珍しい話ではないのかもしれない。
ほら、貴族だ王族だって、会議っていうの大好きっぽいしね。

「……護衛です」

護衛なので、名乗らない。
護衛が名乗ったら、主人の存在感を食ってしまうので。
ただ、アニキに対して投げキッスとは……!
って、アタシにも投げキッスとは……!
なんだろう、この人。他の参加者さんたちとも。
またちょっと違った雰囲気……?

ご案内:「王城:世界平和についての会議室」にフィルさんが現れました。
シュネー > 「まぁ 顔見世という意味では知り合いを作れるという意味での
 裏目的だとしたらそれは果たされたわね、この会議の裏議題だとしたら。」

誰が何の目的で招待状を送って―魔族の国にまで送っている謎選定。
良く送れたわ 今は敵国でしょあそこ、と独り言をブツブツと。

「んーそれもあるわね。
 あたし 体温高いのよ、多分寒かろうと暑かろうとこんな薄着よ?
 サンクトゥス薬事財団のシュネーよ、薬草からお薬全般扱ってるわ。よろしく。そちらのかわいらしい護衛ちゃんもね♡」

にこにこと手を小さく振ってフレンドリーに振舞っているように見えるように。
今も熱いのよね、と胸の谷間からまた何かを取り出せば、それは小さな扇子だった。
さっと広げて髑髏柄の奇怪なデザインのものでぱたぱたと仰ぎ。

フィル > 妙に人の出入りがあり、ざわついている王城である。
もともと王城に足を運ぶことなど、滅多にあるわけもなく。
灯りやちょっとした小物の配達が、人手不足で小さな商店にも回されてきたのが実感できるかもしれない。

「王城って…いつもこういう感じなんでしょうか」

滅多に足を踏み入れられない場所となれば、興味は惹かれるのだろう。
配達完了ついでに王城を見回っていれば、奥の部屋に入り込んでしまったようであり。
戻り途中でガヤガヤとした賑やかさに耳を傾ければ、位の高そうな人も多い様子にこっそりと会議室の出入り口の端から様子を伺うことにしたようだ。
人の多い塊と、そこから分かれた塊。
人の少ないほうへと、特に耳を向け、こっそりと様子を伺ってみることにするが。

「どんどん…増えてるような」

増えていく人気に押されるように、比較的少ない3人の塊となっているところへと、そっと様子を伺う様に人目から隠れる様に移動していくが。
強そうな男性、うさ耳の目立つ女性、目のやりどころに迷う女性、と順に追っていき。

ビョルン > 「ま、大人の都合の部分」

そういや貴族やら王族やらも混ざる中、護衛とは言えどミレーは1人だけだった。
よっぽど偏ってんだろうなって、室内を見渡している。

女2人が言葉交わし合っているのを見る、またコーヒーを一口。

「それはいい、外套の仕立て賃も馬鹿にはならないから──…。
 サンクトゥス薬事財団、か──今後よしなに?」

シュネーと名乗った女、熱いらしい。
なんだか変わった女だという印象を抱きながらも目を細め。

アカサギ > 「便利なお言葉」

大人の都合。この言葉でいろんなことが片付くのをアタシも知ってる。
とはいえ、実際のところは大人だけじゃなくて、色々な都合もあるんだろうけど。

「ん……?」

そうして、会話をしていれば。
なにやら、小柄な人影。
すわ敵襲か、と思いつつ、警戒モードに入るアタシだったが。

「あー、キミも参加者?」

いや、参加者だったらこういう話し方は不味いんだろうけど。
でも、どうしても会議への参加者には見えなくて。
つい、気安く声をかけてしまう。
なんていうのかな……だって、参加者にしては。
ちょっと幼くて、可愛らしく見えちゃうから。

「一応言っておくけど、あそこの男の人。
 アタシの大事な人だから。
 何かしようとしたら、キツいのいくよ」

護衛なんですけど。なんでしょうね。
どうにも、間の抜けた文句になってしまう。
……でも、この子はどう見ても、刺客とかでもないよねぇ。

ビョルン > 背後で聞こえてくるアカサギの声にはさすがに失笑。

「お前ね、滅多なことお言いでないよ。
 こんな衆目あるところで血盟時期跡目殺したら戦争にしか──そうか、武器商人の差し金か」

なるほどなるほど。
そう納得に金髪揺らす。

この一角、シュネーの詳細はわからねど見た目だけならば10代の少年少女が集っている。なんか意外にも。

フィル > 「ひぇ!?…あ、はい…えっと!」

録に戦闘に長けてもおらず、気配の消し方も一般人に毛が生えた程度である。
簡単に見つかってしまえば、ビクリとその場で変な声を上げてしまったようだ。
小棚の陰に移動しようとしていたため、聊か妙な図になってしまいそうだが。

「いえ、あの…た、ただの雑貨の店員…です。
配達の人手が…足りないからって、手伝いを申し付けられて…」

変化はなく阻害だったせいで、驚きで集中が乱れたのだろう。
ピョコっと頭に現れた狼の耳を、慌てて両手で抑え。
撫でる様にして消してしまえば、何事もなかったように慌てて頭を下げ。
声を向けてきた女性と、その周りにいる二人にも合わせて頭を下げていったようだ。
少々あわただしすぎる様子なのは、相変わらずのようだが。

シュネー > 「キタナイ大人の都合という愚かな言葉よ
 表は華やかな世界だけど裏はドスグロ真っ黒な血も見る世界よ。
 駆け引きはもう色々と危ないわね あのメンツじゃあ。」

そんな独り言に近い言葉をさらりとこぼした後、
ふぅん、と甘い吐息を吐き出しつつ 此方に来る小柄な人影に
あらあらとにこやかに笑みを向けてこちらにいらっしゃい、と。

「どろどろ会議の中の小さなオアシスにようこそ♡
 小さな小さなお坊ちゃん?こちらでのどを潤したらどぉ?」

メイドさんにジュースか何かを頼んだらどお?と言いつつも勝手にリンゴジュースをフィルくんへと頼む始末。
手際はさりげなく早く的確に進めようとする魂胆というか気づかいがさらりと出てる。

「血盟家ね、なにかとご高名はかねがね。宜しく。」

戦闘に仮になったらひっそりと気配を消してさっさとトンずらするわ。
そのくらいは出来るしやれるわ、と胸の内で思う。

アカサギ > 「キレイな大人の都合なんて、ないと思いますが」

そもそもキレイな大人の都合というものがあれば。
それはもう、大人の都合とは言われまい、と思う。
勝った者が歴史に名を残すのだ、的な?

「あぁ、その、ゴメン。
 どう見ても、キミからは危険を感じないもんね。
 驚かせちゃったね」

新たな参加者は、なんと参加者ではなくお手伝いさんだった。
アニキが、冗談か本気か分からない言葉を口にしているけど。

「……少年、あんまりあの人を直視しちゃだめだよ。
 あの人は、刺激が強すぎると思うから」

なんというか、アタシの色気は無いに等しいけど。
シュネーって人の色気は、少年にはちょいとばっかし毒なんじゃないだろうか。
あれですよ。目覚めちゃうのでは、とか不安になりますよ。

フィル > 「え、あ…はい!
ありがとう、ございます…ここに呼ばれるような身分では、ないんですけど…」

しどろもどろさはまだあるものの、その緊張をなだめるような言葉をかけられれば、また一つペコリと礼をしてしまったようである。
おずおずとした様子で、呼ばれたのだからと足を進めるが、視線が少しだけ落ち着かないのは、その服装のせいかもしれず。
それでも妖艶な女性の招きに乗るように、ちゃんとそばまで歩みを進めていき。

「い、いただきます…ね」

注文を迷ううちに、飲み易そうな果実のジュースを頼んでもらえれば、また一つお礼の零していく。
緊張していたせいか、受け取ればすぐにそのジュースを喉へと流し。
軽く一息つこうとしているようだが。

フィル > 「い、いえ。
何か重要な会議…みたいですし。怪しい人がいたら…とは思いますから」

謝れれば、慌てて手を前でぶんぶんと揺らして、此方こそといった様子である。
あっさりと曲者ではない、といった受け入れ方をしてもらえれば、安心感も少し感じられるのか、多少は緊張感が緩んだようではあり。

「…刺激…ですか?
…っあ、は、はい…確かに…大人の女性って感じ、ですよね。
…あ。貴女がそうじゃないってわけではないですからね」

指摘を受けて視線をまじまじと改めて向けてしまえば、やはり視線がいろいろとくぎ付けになりそうなようである。
視線をそれでも時折向けてしまっているようだが。
慌てて紡ぐのは、体系を見比べているような発言となってしまったからか。

ビョルン > 「なかなかに哲学的だな。
 だけども、大人さんサイドも”『大人の事情ということ』にしている”という──まぁ、哲学的なことだ。
 世界の平和だとか、国の存亡だとか……主語大きすぎませんかね、貴族やら騎士やらが言うには」

つい、まったりオアシスの中で毒吐かざるを得ない。
これで、機嫌は回復した方である。

「──手前、若輩にして。
 その高名は代々の親分<オヤ>の手柄故、奢る所にありません」

義妹も王都の中では随分と出鱈目な露出の仕方をしている方だけれど。
シュネーの露出について少年に釘を刺す姿が面白く見える。

「──ところで、
 俺は眠気で抜刀してしまいそうなんだがどうしよう?」

へらり笑いで、ぽつり。

シュネー > 「大人になるにつれて 欲望と理性の鬩ぎあいを経験するのよ
 理性を持つか持たないかは育ちが言うわね 生まれはどうでもいいのよ 要は過程」

大人になるにつれて 純粋な気持ちを持った人ってどれだけいるのかしら?
ほんの一握りなのかしらね、なんて思う。
歴史とは勝った者が負けたものの歴史を飲み込み屠って紡ぐものである。
負けたものの歴史はたいていは表舞台からきれいさっぱり拭い去られる。

「ま、一流の殺し屋さんは 振る舞いから微塵にも相手に感じさせないのだけど。」

懐に飛び込んで 脇腹一撃でたいていコロリできるわね、と胸の内で物騒なことを思っていたりする。
お薬を扱う関係上人体の弱点も精通していないとならない。

「ちょっと 護衛ちゃん あたしはまっとうな商人よ?
 いたいけな少年を篭絡するつもりはないわ! こんな純粋な少年は愛でるためにあるのよ。
 露出は確かにあるけど 場はわきまえているわ 一応」

しかしかなりきわどい露出の薄着だ。
こぼれんばかりの乳房を覆うビキニにホットパンツ、軽めの上着にニーソというヤバさマックスの状態。
歩く卑猥な武器 歩く成人指定ぎりぎりの色気が形作ったやつ。
座れば淫猥さが際立ち 何をしても胸の谷間が揺れます。

「胸最近大きくなっちゃってサイズあってないのよね これ。」

自身でセルフ胸を持ち上げ離せば揺れる魅惑の武器。

ビョルンへと視線を向けて

「あら、お眠り?気を付けてお帰りあそばせ?王都は治安が良いとは思いますけど夜道にはお気を付けを」

私もそろそろ帰りますわ、とぽつり。

アカサギ > 「……どうせアタシは色気ないですよ」

普段なら激怒するところなんだけれども。
相手は子供だし? まぁ、そこは怒らなくても?
大人の余裕ってものをみせてやる感じで?

「ってこら。
 アニキ、驚かすの辞めなさいって」

なんだか物騒なことを言っているアニキには、軽くチョップをしながらそう言う。
と、同時にアニキに近づいて。

「アニキ、そろそろ、馬車を用意してくるよ」

王城から帰るのに、徒歩なんて冗談じゃない。
会議に参加していたことが漏れていたら、襲撃されかねない。
なので、アタシは信頼できる馬車を既に用意しているので。
あとは、すぐに出発できるように、と。
準備をさせるべく、アタシは会議室を後にする。

シュネー > 会議の大本営たるほうが解散しだしていた。
では解散よね、とかたりと席を立てば ワインを飲み干していたのもあり、
じゃあね、と少年に投げキッスをしてから ふふふっと笑いつつ会議室を後にしていった。

ご案内:「王城:世界平和についての会議室」からシュネーさんが去りました。
ビョルン > (はーん、ドスケベ・オブ・ザ・セックスみたいな成りしやがって)

少年に向かって胸揺らしているシュネーの姿を生暖かく見守っている。
そうしたら他の会議参加者たちも三々五々に部屋を出ている。
ならば、と己も立ち上がり。

「いや、俺は王城近くのホテルを押さえてある。
 ──午前中に起きたからもう無理」

お前は自走で帰れって、護衛に告げたら同席した面々へと会釈して部屋を出た。

ご案内:「王城:世界平和についての会議室」からビョルンさんが去りました。
フィル > 「抜刀…?」

そんな言葉を聞けば、流石にビクリと運ばれてきたジュースを飲みながら背筋を震わせてしまうようだ。
流石に冗談ではあるとは思ってはいるようだが、何事かという驚きは残っているままであり。

「えーっと…あの、商人の方だったんですね。
何か御用入りのときは…雑貨屋ですから、えと、よろしくです」

周りの会話を聞けば大人な会話と、思ってはいるようである。
何か難しい会話をしている、そんな風にわかる範囲の単語を拾っているが。
女性の色々なにか、理解できたほうがいいのかどうなのか。
そんな言葉の連打を聞いていれば、商人という言葉はひっかかったようであり。
仕事柄そんなことを零していくが。
やはり視線はいろいろとその姿には定めにくいようである。
揺れる胸からずらして、また揺らめき、といった有様だが。

「いえ、そういうつもりでは…!
って…兄弟…だったんですかって…会議終わった、みたいですね」

二人の親しげな様子と、アニキという言葉を聞けばそう思ったのか。
そんな言葉を零しながら、先に去っていく人々を見送れば。
解散していく会議室の様子に、流れに乗るように慌てて帰り支度を少年も進めていき。

アカサギ > 「って、アニキ、ホテルって……。
 ……ちょ、ちょっと待ってよ!」

アニキが宿を取ってるとか聞いてないんですけど!?
っていうか、帰れって、一人で!?
アタシ護衛なんですけど!

「……もぅっ!
 少年、また今度会ったら、ちゃんと自己紹介するから!」

少年にそう告げると、アタシはアニキを追って部屋を出た。
なんだか、とっても疲れたけど。
とりあえず……いろんな有名人の顔を覚えられたのは、収穫だったかな。

ご案内:「王城:世界平和についての会議室」からアカサギさんが去りました。
フィル > 「あ、はい!
こっちもまた…って気を付けてください!」

何かえらい人たちも人たちで大変そうである。
そんな感想という収穫を抱きつつも、流れ込んだ身であれば、解散の流れによるのは丁度いいだろう。
名前を確かに各々聞いていなければ、次に会ったらと思いつつも、あわただしい様子を少年は見送り。

「僕も一度お店に戻らないと…」

軽くフードをかぶりなおしてからそそくさと、会議室から出るままに王城を後にしていくだろう。
少々慣れぬ場所で迷ってしまったようであるが、そこはそれといった帰路だったか―

ご案内:「王城:世界平和についての会議室」からフィルさんが去りました。