2019/11/03 のログ
ご案内:「王都マグメールのどこか」に玉藻さんが現れました。
玉藻 > 遠くから見えた光景、それは宿じゃなかった。
そうなると、己が向かっていた宿とは、何だったのだろうか?

そんな当然な事を、改めて考えながら、幼女は王都の平民地区、その通りの端に突っ立っていた。
そして、そこから見える今の光景を、呆然と眺めている。

森で出会った人間の男、その男によって、ここまでの案内を受けた。
そして、宿にも泊めて貰った。
…のだが、違う、想像してたのと色々違う。
確か、投げ捨てた紙には、地図と…なにやら番号が載っていたはずだ。
なのに、その番号の意味するものが、さっぱり分からない。
その地図は己の地の宿へ導くものだし、番号は、その宿の部屋の番号だ、現段階で分からないのは当然なのだが。

「むむむ…宿に住まい、思うがままに生活をする、そんな妾の野望が…」

道端の目立たぬ辺りで、がっくりと項垂れる幼女、その頭の耳も尻尾も、同じように、へにょりと垂れる。
そんな少女の呟きは、意味不明だが、禄でもないものなのは分かるだろう。

「ま、まぁ…それならばそれで、また考えを直せば良い。
何か手はあるはずじゃ…!」

はふん、溜息を一つ吐けば、立ち上がる。
ぐっ、と握り拳を振り上げ、一人意気込むのであった。

ご案内:「王都マグメールのどこか」にセイン=ディバンさんが現れました。
セイン=ディバン > 「……あ」

本日の依頼を終え、ギルドに報告した後。
さて、帰るか。あるいは酒場にでも行こうか。
そう思っていた男は、その少女の姿を見て、声を上げた。

「……なに一人で力強く立ってるんですか、玉藻ちゃん」

なんだかしらないけど、決意を新たにしている少女に、男が声をかける。
ちなみに、ちゃん、と呼んでいるのは別にバカにしているのでも、侮っているのでもなく。
相手の名前が知人と一緒のため、呼び分けているだけのこと。

「てか。まだ王都にいたのね。
 てっきり、その宿ってのを探して王都を飛び出したかと思ったけど」

相手の近くに歩み寄りながら、細巻を咥える男。
この少女は、謎多く。話を聞いても、なんだか要領を得ないのであるが。
男は男なりに相手のことを心配していたりする。

「っていうか。確か、俺が宿に払った宿泊料だと。
 そろそろ宿を追い出されるころでは?」

他でもない。この男こそ、少女を王都に連れてきた人間なのだが。
とりあえず、厄介事はごめんだなぁ、ということで。
宿に案内して、しばらく泊まれる位の金を払っておいたのだが。
もしや、宿を追い出されたか? と。ちょっと不安に思う。

玉藻 > 意義込んだところで、横から声が掛かる。
聞き覚えのある声に、ぐりん、と首がそちらに向いた。

「セインか…うむ、別に大した事ではないのじゃ」

大した事ではない、と言う割に、なぜか胸を張る。
己の決意に、無駄に自信がある様子だ、まだ答えも出てないのに。

「ふむ…聞こうにも、宿の名も知らんからのぅ。
場所も分からなくなったのじゃ、少しは考えねばなるまい?」

やれやれ、と男の言葉に、呆れたように肩を竦めてみせた。
それが当然だ、と言わんばかりに。
そもそも、向かう先の名前も場所も見た目も知らないお前はどうなんだ?と言う話だが、そこは気にしない。
心配してくれている相手に、何とも失礼な事である。

「………うん?…追い出される?なんでじゃ?
とりあえず、妾はこの辺りを見て回っておるだけじゃぞ?」

宿泊料に関しては、少女はまったく理解していないのか、かくん?と首を傾げる。
そもそも、目指していた宿は、そんなものが不要な場所だったのだ、そんな事を考えている訳がない。
実際のところは、男の考えている通り、そろそろ追い出される頃なのだろうが…きっと、分かってないだろう。

そう説明をしながら、そんな、これからの事を気にしていなさそうな雰囲気。
まぁ、理由が理由なのだから、のんびりした様子なのは当然かもしれないか。

セイン=ディバン > 「お。名前の発音完璧になってやすねぇ。
 ……ホント。もう一人のタマモ様にも見習って欲しい」

胸を張る少女の頭を、かいぐりかいぐりナデナデであった。
名前を覚えてもらえるのは嬉しいな、と思いつつ。

「ふむ。まぁ確かに。
 行動前に情報収集は基本ですな」

相手の呆れるような様子に苦笑しつつ。
やはり、今のところ情報などは無いということか、と。
男もまた、少し思案する様子を見せる。

「……玉藻ちゃんは知ってるかはわからないけどね。
 この国じゃあ、宿に泊まるのにも金がいるの。
 んで、玉藻ちゃんが泊まった宿のお金はオレが払っておいたんだけどね?」

別に恩に着せようとも思っていないのだが。
状況を知らせる為に男がそう口にする。
言外に、『このままだとキミ、無一文で野宿生活よ?』と言っているわけであるが。

「よかったら、王都を案内しましょうか。
 オレ、結構ここでの暮らし長いし。
 行きたい所あれば、言ってくれれば」

目の前の相手が全然あせっていない様子なので。
男は、とりあえず街を案内するか、と考える。
もしかしたら、相手の求めている情報があるかもしれないし。
そうでなくとも、色々と話して、今後についても考えなくてはなぁ、と。
結局、厄介事に踏み込んでしまっている男。

玉藻 > 「………当たり前じゃろう?この程度、軽いものじゃ」

えっへん、幼女は再び胸を張る。
まぁ、実のところは、まだ一人目なので覚えれただけ、なのだが。
覚える名前が増える程に、きっと…となるのは、まだ先の話か。

と、続く言葉に、うむ、と大きく頷くも…
更に次に出た、お金云々の話に、うん?と、また首を傾げた。

「なん…じゃと…!?
いやいやいや、そんな馬鹿な、宿に泊まるには金は要らんはずではないか!?」

その言葉を、頭の中で整理して…
次第に、その表情が焦りの色に染まってゆく。
ぶんぶんっ、と両手を振りながら、それどう言う事?ありえなくない!?そんな反応を見せた。
が、それも長くは続かなかった。
あ、これ、もしかして冗談?なんて、都合良く考え出す幼女なのだ。

「………ま、まぁ、それは後にでも考えよう。
そうじゃな、見付からんものは見付からん、探さねばなるまい。
それには、拠点も必要じゃからのぅ…ここを拠点とするのじゃ。
ならば、そこを知るのも必要じゃろう…うむ」

問題解決(自分の中で)した幼女は、すーはーと、呼吸を整え落ち着いて。
案内をすると言う男の言葉に、うむ、と改めて頷いた。
拠点とか言っているが、まず、ここを拠点に出来るかどうかさえ、疑問な様子である。

ちなみに、幼女が求める情報なんてもの、ここにはある訳がない。

セイン=ディバン > 「うんうん。凄い凄い。
 玉藻ちゃんは賢いなぁ」

更に胸を張る相手の頭を撫でつつ、褒める男。
様子だけ見れば、小馬鹿にしているようにも見えるかもしれないが。
男としては、本当に心から褒めていたりする。

「玉藻ちゃんの知っている宿はそうかもしれないけど。
 この国じゃあ物買うにも宿に泊まるにも何するにも金。
 金が無いヤツぁ生きていけないのです」

宿に泊まるのに金が要らないって、どこの常識? と。
逆に男は困惑した表情だが。
とりあえずは、その現実は見てもらえば分かるだろう、と考える。
正に、百聞は一見にしかず、である。

「そ~ね。なんにせよ、行動指標を決めるには情報。
 そして、拠点が必要だからねぇ。
 ……とりあえず、メシにする?」

相手の置かれた境遇に関しては、詳細不明ではあれど心配する男。
この少女が探し物を見つけるには。まずは様々な準備をしないとな、と考え。
まず男は、腹ごしらえを提案する。ちょうど、男も腹は減っているし。
食事をせずとも、酒場は情報の集まる場所だ。
なお、当然奢るつもりであることは言うまでもない。

玉藻 > 「うむ、良い、もっと褒めるが良いのじゃ!」

むふーっ、撫でられながら、偉そうに息巻く幼女であった。
小難しく物事を捻って考える、なんて事はしないのだ…ちょろい、とも言う。

「うん?…えーっと…金?…いや、金は知っておるが…おや…?」

金銭に関する知識はある、が、それを扱う経験は、ほぼ無いのだ。
むしろ、あれだ…この幼女、それよりも物々交換の方が馴染みがあるかもしれない。
困惑の表情を浮かべる男、同じくして、違う理由で困惑の表情を浮かべる、そんな幼女。
まぁ、そうだろう、男の考えている通り、何事も経験が一番か。

「………よし、まずは飯じゃな!」

情報、拠点、そんな話が出ていたはずなのだが…
そんな面倒事よりも、幼女は食事を優先させた。
男の誘いに、また頷けば、わしっ、と服を掴む。
食事の出る場所への案内、それをさせるつもりである。
もちろん、それが男の奢りである事も、当然のものとして考えているのは、言うまでもない。

セイン=ディバン > 「へいへい。でも実際。
 頼るものない状況で動じてないんだから玉藻ちゃんは凄いと思うぜ」

相手の頭を撫で続けていれば、心が温かくなる男。
実に可愛らしいと思う。そして、手助けをしてあげたいとも。

「……まぁ、アレよな。
 やっぱり、玉藻ちゃんってどこか……。
 いや、何か、か? ズレがあるよなぁ」

金を理解していながら、宿泊代に考えが及ばないとは。
やっぱりなんとも不思議な子だなぁ、と思いつつ。
まずは目の前のことに一つずつ向き合うのがいいか、と。

「あいあい。近場の店でいいっすか?」

相手が服を掴んでくれば。それを一度引き剥がし。
きゅ、と手を握ってあげる男。
傍目には……誘拐犯に見えるかもしれないが。
男はそこも気にせず、ゆったりと歩き始め。
近くの酒場へと入っていく。
あまり客のいない店内。相手を連れてカウンター席へと向かえば。

「メニューの文字、読めます?
 好きな物注文していいっすよ。
 あ、マスター。上の部屋、しばらく宿泊で借りたいんだけど」

相手にメニューを差し出しつつ、マスターに話を持ちかける男。
もちろん。この少女の宿の確保の名目である。

玉藻 > 「………世の中、何とかなるものじゃ」

撫でられながらの男の言葉、ふっ、とどこか遠い目をして、幼女はそう言うのだ。
実際、一人森の中を彷徨いながらも、何とかなっていたのだ。
…まぁ、色々と…本当に、色々とあったが。

「むむむ…まぁ、細かい事は、後で考えれば良かろう。
その内に、分かるものじゃ………多分?」

男の考えを理解してか、しておらずか、唸りながらも、そう返す。
単に、複雑な事を考えるのが苦手なだけだが、それは秘密だ………秘密でもないか。

「………うん?任せるに決まっておるじゃろう?」

服を掴む手が離され、おぉ?となるが、その手を、男の手が握れば、それを理解して。
手を引かれ歩けば、目的の酒場へと案内されるだろう。
ただ、酒場に入った瞬間だけ、強い酒の匂いに鼻元を己の袖を引き抑えるのだが。
いきなりであれだが、慣れれば何とかなるものだ。
とりあえず、案内先は、酒場のカウンターである。
男が席に着けば、隣の席に、ぴょんっ、と飛び乗り、ちょこん、と腰掛けた。

「………」

そして、男に薦められ、メニューを見て…沈黙。

「………よし、任せた。
美味しいものと甘いもので、熱いもの、辛いもの、酸っぱいものは無しで頼むぞ!」

ぱたん、と閉じると、それを男に渡す。
その意図は、理解するのに安易なものだろう。
マスターへと話を持ち掛ける男だが、その言葉の詳細を、幼女は理解しているかどうかは…やはり、疑問だ。

セイン=ディバン > 「何とか、ね。まぁ、あまり悩みすぎても良くないよね」

遠い目をする相手を見て、色々と察する男。
この国ではトラブルやらには事欠かない。
きっと、色々経験したのだろうな、と内心で納得し。

「そうね。ただ、思考を後に回すのと。
 現実逃避するのは違うけどね」

後で、と言うのなら。後で考えないとダメだよ、と。
アドバイスしつつ、男は深くは追求などはしない。
まさか、考えるのがイヤなのではないか? なんて。
問うのは失礼というものだ。

「まぁそうだよねぇ」

希望の店、というのも少女には考えられないだろうからと。
そこに理解及び、近くの店に入る男。
相手が鼻を押さえるのを見て、酒のにおいがダメなのかな? と思う男であったが。
すぐにカウンター席に飛び乗った相手の姿に、微笑を漏らす。

「読めないのね。一応王国の共用語のハズなんだけど。
 へいへい。食い物の好みもタマモ様に似てるのね」

注文を任されれば、男はマスターに適当に頼み。
自身は、酒を頼み、それを呷る。
程なくして、少女の目の前には、サラダ、鳥のソテー、フルーツジュースが提供されるだろう。

「……ん~」

お気に入りの黒麦酒を飲みつつ、相手を見る男。
可愛らしい少女なのではあるが。そんな少女を見て。
ちょっと、つまみ食いしたいな、とか思ってしまう不良中年。

玉藻 > 察されたと言うか、予想してと言うか。
ともあれ、納得したのならば、それで良し。
深く考えるような事でもないし、気にしないでおこう。

「………だ、大丈夫じゃ…!」

男のアドバイスに、僅かな間を置いての答え、しかもどもる幼女。
それをどう捉えるのかは、男次第だろう。
…多分、それで合っていると思うが。

カウンター席に着くも、注文丸投げの幼女。
微笑みながらの男の言葉に、こう、そう言われても分からんものは分からん、みたいな顔。
己と同じ名前の相手が、己と同じ味好みらしく、同じ種であれば、そんなものか…とかどうとか、勝手に納得。
その相手は未来の己だ、好みが同じなのは当然なのだが…そこを理解出来る訳もなし。

なんだかんだで、男の頼んだ注文が、幼女の前に並ぶ。
それを見れば、ほれ、何とかなっておる、みたいな自慢気な表情を浮かべた。
してくれた本人に、そんな事をするものじゃありません。

「ほほぅ…なかなかに美味そうじゃのぅ」

さっそくと手を伸ばし、フォークをナイフを引っ掴む。
大丈夫、食器くらいは扱える。
不器用ながらも、ぱくり、もぐもぐ、美味しく頂くのであった。
時折、ジュースで流し込みつつ、その味も楽しむ。
ちなみに、そのペースは微妙に遅い。

幼女の意識は、完全に食事に向いている。
男の視線も、なにやら考える悪巧み?も、気付く訳もない。

セイン=ディバン > 男も様々な人外と出会ってきた。そして理解した。
そもそも命の尺度が違う相手は、悩んだりすることが少ないのだ、と。
よく言えばのんびりとしているのだ。

「……はっはっは」

相手の返答が、明らかに様子が変なのに気付きつつ。
男は、笑って済ませる。
なんか、突っついたら泣きそうな気もするので。

注文を任された男は、決してイジワルなどせず。
ちゃんと、要望に応えた注文をする。
とりあえず、無難な所で。
量は抑え気味。適度に満腹になる程度の注文だ。

「ここのメシはなかなかイケますよ」

男自身は酒を飲みつつ、干し肉を貪る。
相手の食事する様子を見つつ、ペースが遅いことに、少し眉をひそめるが。
相手への性的なイタズラへの欲求も、まずは押さえ込む。
まだまだ知り合ったばかり。焦ることもないだろう、と思いつつ。
相手の宿泊代金と、食事の代金をマスターにしっかりと払う。

玉藻 > 男の考えをよそに、幼女は不思議そうに首を傾げるだけ。
この幼女に到っては、その考え、近からず遠からずと言えようが。
今はまだ、その事実を理解する程に、長い付き合いではない。
しかし、いずれは理解するに易いものと、分かるだろう。

己の答えに、笑って返す男。
納得したと受け取れば、はふー、軽く吐息を吐く。
誤魔化し切った、そう考えているのが丸分かりな仕草だ。

「うむ…そうじゃな、確かに。
量としても、悪くはなさそうじゃ」

味も良し、量も良し、満足なものである。
言葉にはしないが、ゆらゆらと揺れる尻尾が、満足度を示す。
男が考えて注文をした事までは、理解し切っていないのが、残念なところだろうが。
ここに来るまで、一人であった時は、満足な食事なんて出来やしなかった。
大したものでない食事でさえ、少女は満足出来る状況ではあるのだ。

遅いとは言えど、料理は着実に減らしている。
そんな横で、宿泊代や食事代の遣り取りはあるも、気にした様子はなし。
この分だと、何をされても、食事への意識はそう外しそうになさそうか。
のんびりと待つならば、幼女はそのペースのまま食事を終える事だろう。

セイン=ディバン > せっかく知り合った相手である。
できれば、仲良くなり。いろいろと話を聞いたり。
縁を深めていきたい、と思っているのだが。

「……ははは」

相手の吐く息の意味を汲み取りつつ、小さく笑う男。
本当に。実に可愛らしい存在である。

「あんま食べ過ぎないようにしましょうね」

お腹は満腹にしないくらいがいいのですよ、と言いつつ。
揺れる尻尾に男も満足そうに頷く。
そうして、男はマスターに金を払えば。

「……玉藻ちゃん。今、この酒場の二階に部屋を借りたから。
 しばらくはこの店の部屋を拠点のひとつにするといい。
 金はオレが払い続けるから。まずは、雨風凌げる場所がないと。
 行動しようにもできないだろ?」

相手が食事を終えるタイミングで、そう言う男。
もちろん、相手の身を案じての提案ではあるのだが。
男にはもう一つ。企みがあった。
即ち、相手が宿泊する場所を知っていれば。
いつか、イタズラもできるだろう、ということで……。

玉藻 > 幼女としても、何もかも、分からない事だらけの状況だ。
色々と知っているだろう男が居れば、助けになるはず。
まぁ、それに、今の時点でも色々として貰っているし。
これから先も、ここに居る間は頼りにせねばなるまいと、それくらいは理解出来る。

己の反応に、また笑う男。
こう、よく笑う人間の男だな、との印象も持つ事だろう。
男に己が、どう思われているのかも、知らずに。

「もぐ、む…うむ…んぐっ…ぷあー…分かっておるのじゃ」

男の言葉に、幼女は食べながら答える。
行儀が悪い?気にしたら負けだ。
そして、食事を終えたタイミングでの言葉には、考えるまでもなく、頷いてみせた。

「そうかそうか、では、ありがたく使わせて貰うのじゃ。
確かにここでは、雨風を凌ぐ場所を作るのは、難しそうじゃからのぅ」

ぷふー…満足したか、椅子に背を持たれ掛けさせ、寛ぐ幼女。
答えるように、ひらひらと手を振るのだ。
もちろん、その提案に、他の意図が含まれているなんて、考える訳もない。
幼女からすれば、金も要らず住める場所、食事の出来る場所が出来た、それで十分なのだ。

そこから、次の行動にすぐ移るのか…それもまた、どうとも言えない。
ちゃんと情報収集をするのか、散策でもするのか、それは幼女次第だから。

拠点を得た幼女。
果たして、これから先、どうなってゆくのか…

ご案内:「王都マグメールのどこか」からセイン=ディバンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメールのどこか」から玉藻さんが去りました。