2019/10/18 のログ
ご案内:「王都マグメール近辺」に玉藻さんが現れました。
玉藻 > これはある日の出来事、その後。
茂みに隠れた急勾配、そこを転がっていった幼女の先である。

「と、とま、とまあああああぁあああぁぁっ!?」

ころんころんと転がる幼女、必死の叫びを響かせようと、それが止まる事はない。
その勢いは止まる事なく、しかし、幸か不幸か、突き抜ける茂みのお陰か、それ以上に増す事もなかった。
ある意味、この先の目的地に近付いてはいるも、そんな事を喜べる状況な訳もなし。

果たして、幼女を止める者は現れるのか?
はたまた、どこかに衝突して止まるのか?
それは、まだ分からない。

玉藻 > ついに抜ける、茂みの先。
幼女を転がす急勾配、その感覚が、消えた。

「うぅ…世界が、世界が揺れて…おる、ぅ…」

回転が止まる、しかし、ぐわんぐわんと頭の中を掻き回されている、そんな感覚が消えない。
が、幼女に安堵を与える間も無く、次に感じたのは浮遊感。
………そう、幼女が茂みを抜けた先、そこには地面が無かった。

「お…ぉ…?………うにゃあああああぁぁあぁあぁっ!?」

地面が無ければ、その後はどうなるのか。
そんなもの、誰だって分かるものだろう。
まだまだ幼女の視界は回っているも、それが治まるのも待たず、次に襲い掛かってくるのは落下感。
再び、幼女の叫び声が木霊する。

ひゅるるるるる………ばしゃーんっ!

更に響き渡るのは、盛大な着水音と、水飛沫。
これもまた、運が良いのか悪いのか、落ちた先は泉だった。
木々に覆われたようにある、そう目立つ事のない小さな泉。
とは言え、落ちて怪我はしない程度の水深はあるようで。
落ちた幼女の姿は、水の中から、まだ現れない。

玉藻 > ぶく…ぶくぶく…水面へと浮かんでくる、いくつもの泡。
それは、徐々に水の畔へと近付いて行き…
ざばーっ、やっと到着したと言った感じに、幼女が姿を現わした。
ぜはーっ、ぜはーっ、荒い息を吐きながら、べしゃりと倒れる。
水の中に居たのだ、当然、全身ずぶ濡れ状態で。
へにょり、耳と尻尾を垂らしながら、ぐったりとした様子。

「し、死ぬかと思ったのじゃ…」

はふー…深々と息を吐き、そのまま、とりあえず、一休憩。
こんな状態で、動き回るとか、さすがにそこまでの元気はない。

玉藻 > しかし、先の通り、目指す目標には近付いた。
それに本人が気付いているかどうか、は分からないが。

とりあえず、今日はもう休もう、そうしよう
そんな事を考えながら、幼女はごろん、と大の字に寝転がる。
まぁ、少し休んだら、寝床探しに動く事となる訳だが。
さすがにあれだ、この状態、この時期、このまま寝たら間違いなく風邪をひく。

と言う訳で、動く前の軽い休憩、そんな感じ。
後はもう、動けるようになってから考えよう、との結論を出した。

ご案内:「王都マグメール近辺」から玉藻さんが去りました。