2019/08/28 のログ
■キルシュナ > 『おい、そこのエロ猫。入り口に陣取られてっと客が入ってこれねぇだろが。とっとと帰れ』
「はぁっ!? ちょ、この雨ンなか、ウチみたいに可憐な乙女を店から追い出そ言うんかいっ!? ここは雨が止むまで店にいてええとか、そういう優しい言葉掛ける場面やろぉ!?」
『だぁれが乙女だこのビッチ。 ――――ま、酒でも頼むっつぅんならお客様だ。閉店までは居座らせてやってもいいんだぜ?』
常連相手だからこその気楽なやり取り。店主も別に本気で追い出そうとしているわけではなく、ただのじゃれ合いに過ぎない。
とは言え、店内を見回しても尻尾にうずうず来るような可愛い子がいるわけでもなし、この後そうした獲物が訪れる気配も無しではここに居座る意味もあまりない。
それなら濡れ鼠となろうともさっさと家に帰って、愛らしい肉奴隷ちゃんやメイド達の体温でぬくぬくと温めてもらった方がいいに決まっている。
「――――しゃーない、行くか……」
へにゃらせた猫耳と尻尾を持ち上げた顔と共に復活させて、しなやかな脚線が雨の中に駆け出した。「この程度の雨でキルシュナ様を止められる思うたら大間違いや~~っ!」なんて奇声を響かせながら、猫娘はこの場を後にしたのであった。
ご案内:「平民地区の大通り」からキルシュナさんが去りました。