2019/08/20 のログ
ご案内:「王都マグメール/噴水広場」にサウラさんが現れました。
■サウラ > 噴水広場の中央付近、清らかな水が絶え間なく噴き上がるその傍に、
一人と、そして見上げるほど大柄な二頭の姿。
「――…ちょっとそこ、信用ならないとか言わないの。
……いいから明日、いつもの時間に迎えにきて頂戴。
何よもう、二人して笑って。…いい?場所は前回と同じよ」
巨躯と呼んで差し支えない獅子達を前に、両腰に手を宛がってそう紡ぐけれど。
相対する双子たちは始終無言であるから、傍から見れば滑稽ことこの上ないだろう。
二頭そろって青い青い瞳でじっとこちらを見下ろすばかりで
唸りもしなければ言葉を発する様子もない。まあ、いつもの事だ。
■サウラ > 己から見て右側の獅子の太い尻尾がぱた、と揺れる。
笑って、両手をそれぞれに向けて差し伸ばせば
大柄な彼らが上体を屈めて大きな獣頭を押付けてくる。
僅かに後ろへ蹈鞴を踏むが、両手で彼らの頭をぎゅっと抱き締めて。
「分かってるわ、気をつけるから大丈夫よ。
――…今度、鬣梳いてあげるわ。…あ、こら、
逃げないのよ?優しくするって約束するから」
抱き締めていた腕を退かせ、再び見上げる高さとなる二頭に再度笑む。
大柄なふたつの背がゆっくりと踵を返し、広場を後にする姿を見送って
噴水の傍にひとり残り、小さく息をついた。
■サウラ > 「……躰は大きくなったけれど、中身はまだ子どもね」
それとも、己の手に負える『仔』で居て欲しいという願望が
彼らのことをそう見たいと偏向させて居るのだろうか。案外、そうかもしれない。
噴水の傍で暫くささやかな涼を得て、程なく己も帰途に着こう――……
ご案内:「王都マグメール/噴水広場」からサウラさんが去りました。