2019/08/11 のログ
ご案内:「看板の無い店」にソルシエールさんが現れました。
ソルシエール > その魔女は、店の奥の広々とした来客スペースに独り、居た。
毛足の長い絨毯が敷かれ、中央には足の低い厚ガラスのテーブルが置かれている。
テーブルを挟んで、クッションが柔らかい上等の横長ソファーが一つずつ。
魔女が座すのはその内の一つ。適度な弾力の背凭れに体重を預けて足を組み。

店の出入り口には魔女の魔術が施されており、無意識の内に波長が合ってしまった者は、
ふらふらと入口を潜り、商品陳列エリアを通り抜け、奥の来客スペースへと入室するだろう。
一種の洗脳の効果が店自体にかけられているのだ。そして、魔女の獲物となる……。
魔術の抑制が効かない危険な者が入って来る事も有るが、滅多に有る事象ではないし、
とタカを括っている。永い時を生きた人ではない種族特有の増長と言えるだろうか。

店の洗脳効果を察知し、洗脳されずに踏み込んで来る輩も、稀に居るのだから──
洗脳効果を受けた者は、魔女の傍まで来た時点で効果から解放されて我に返るだろう。

ご案内:「看板の無い店」にセンカさんが現れました。
センカ > その日、町に出たのはふとした気まぐれだった。
特に何が足りぬということも無い、何がしたいということも無い。時に足を止めて露店を冷やかしてみたり、ちょっとしたものを買い求めてはみるものの、もともと目的の無い気まぐれな散策……程無く飽きて屋敷に戻ろうか、と思えたその時、竜はふと何かを感じた。

「……ほう?」

屋敷に戻ろうとしたところで踵を返し、通りから奥へと逸れる裏路地へと歩みを進め……そうして辿り着いたのは一軒の店。どことなく摩訶不思議な雰囲気を漂わせるその店に、竜は微塵も躊躇することなく扉を開け、足を踏み入れた。

「どれ、邪魔するぞ」

ご案内:「看板の無い店」からソルシエールさんが去りました。
ご案内:「看板の無い店」からセンカさんが去りました。
ご案内:「設定自由部屋4」にセンカさんが現れました。
センカ > 店主に招かれるまま奥へと通された竜であったが、なにやら奇妙な力が働いたか、途中ではぐれ……下手に動いては行き違いも起こりうると、ひとまず店に戻り、店主が戻るのを待つ算段で。

「ぬ、どうにも奇妙な店じゃな……もう一度案内してもらえると助かるのじゃが」

センカ > 「気づいてくれるとよいが、手紙でも入れておくかの……」

受付にあった紙片に、これまた受付の筆を拝借し、なにやらすらすらとしたため、私書箱へと入れ、竜は一旦店を離れた。

ご案内:「設定自由部屋4」からセンカさんが去りました。
ご案内:「設定自由部屋4」にソルシエールさんが現れました。
ご案内:「設定自由部屋4」からソルシエールさんが去りました。