2019/07/30 のログ
ご案内:「娼館『女王の腕』亭」にルドミラさんが現れました。
ルドミラ > 王都の一等地に、通りがかりの者がはて、ここは何だろうと首を傾げる建物がある。
ガーゴイル像が玄関に立つ者を見下ろす、堅牢な三階建てのヴィラ風建築。
そっけないほどシンプルな分厚い扉には、 女性の腕を図案化した紋章つきのドアノッカーがついているが、住居らしくはない。
かといって看板の類は一切なく。魔術的な防音処理でも施されているのか、 大抵静まり返っている割に、
夜には人の出入りが絶えない──そこが、『女王の腕』亭という会員制娼館であった。

日中、営業時間外のいまは、酒類やリネン類の入れ替えで業者が出入りする時間帯であり、少々慌ただしい雰囲気だ。

ルドミラ > 娼館の内部はちょっとしたホテルめいて部屋数が多く、なかなかに入り組んでいて慣れぬ者にはちょっとした迷宮。 迷ってとりあえず鍵のかかっていない扉を開けると、その先にはどんなプレイに使うのか、 おどろおどろしげな器具がズラリ並んでいたりするため、 何も知らずに来た者は度肝を抜かれることもあるだろう。

──この迷宮めいた館の女主人は、執務でもしているのか、
業者と打ち合わせでもしているのか、まだ姿が見えないものの。
彼女に用がある者や迷い人がいれば、どこからともなく現れるであろう。
あるいは、すでにそんな誰かと館のどこかで対面しているところかもしれないが、さて。