2019/07/07 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 レストラン」にボブさんが現れました。
■ボブ > (予約のカップルたちで席の8割が埋まっているレストラン。
そのレストランの中央の席に覆面を被った一人の男が座っているが、
周りのカップルたちはその不自然すぎる男の事を何もおかしくないかのようにカップル同士の会話を繰り広げていて。
その覆面を被った男の傍には立て看板が置かれていてその看板には……
『カップル限定、ペアドリンク券・ペアランチ券・ペアディナー券を屈強な男を倒してゲットせよ。
腕相撲でこの男に勝ったらハンデに応じて商品をプレゼント』
……と書かれていた)
■ボブ > 「はぁ~~~、いくら本来の役割の男が重い二日酔いで仕事に出られないとはいえ、
こういった晒し者っぽい助っ人仕事は勘弁してもらいたいもんだな……」
(覆面を被った男は重厚感ありげに腕組みをしてみせてはいるが、覆面の中の男自身はいくら頼まれたとはいえ、
申し出を受けた事を後悔するような独り言を洩らしていた)
■ボブ > (席に座っているカップルの中から一組のカップルが男が座る席へと近付いてきて挑戦を示していけば、
ウェイターが3つある商品の中からどれを選ぶかを質問し、程ほど自信があるのか、ペアランチ券の挑戦を示してくる)
『さあぁ~~て、栄えある挑戦者が現れました。 彼が挑戦するのはペアランチ券っ!!
ペアランチ券の場合はこの男の腕を半分ほど傾けた状態からスタートっ!
初めてのお客様にお伝えすると一番優しいペアドリンク券の場合は約7・8割倒した状態から、
ペアランチ券は半分ほど倒した状態から、そして最難関、ペアディナー券は一切ハンデ無しのガチ勝負です』
(ウェイターが店内の空気を煽りたてるように声を上げ、店内の注目を集めるようにしていて、
そんな中、男はテーブルの上に右肘を突き、腕相撲の体勢を取っていけば、向かいの席にカップルの男が座るのを
覆面に空いた穴から真っ直ぐ見据えていく)
「聞いてもらった通りにハンデは出させてもらうが、勝負は本気でやらせてもらう。 男同士悔いのないように戦おうぜ」
(正直、カップルの引き立て役といった役割だが、せいぜい悪役っぽい言い回しをしつつ、
男はカップルの男の手と自分の手を合わせて、ハンデの位置まで腕を倒してみせていくか)
■ボブ > 『それじゃあ皆さんよろしいですか~~』
(司会役のウェイターが周囲を見渡しながら声を掛けていき、手を握り合っている男たちの手の上に手のひらを乗せて)
『レッディィィィーーゴーっ!!』
(ウェイターの試合開始の合図と主に男たちは右腕に力を込め、真剣勝負を始めていき、
不利な体勢から試合を始めていた男の腕が少しずつ上に持ち上がり、あっという間に五分の体勢まで戻していく)
「ふふっ……ランチ券とは欲張りすぎたな。 ドリンク券だったら勝ち目があったものを……」
(悪役っぽくセリフを吐いていけば、そのままの勢いでカップルの男の手の甲をテーブルの上へと押し倒していけば、
カップルの女性のため息と共に周囲の観客としてのカップルたちは大いに盛り上がってみせていく)
「ほらっ!どうした? 見てるだけか、彼女が見ている前でいい格好をしたくないのか?
1対1で勝てるヤツは居ないのか? ほら、どうしたっ!」
(覆面男は席から立ち上がり、観客としているカップルの男たちに囃し立て、店主の頼まれたヒールっぷりを晒していくか)
■ボブ > (ある程度の煽りをしてみたもののそれ以降の挑戦者は現れないのを見て把握していけば、
覆面男は一旦、バックヤードへと下がり、覆面を取っていき、息苦しかった覆面越しの呼吸から解放され、大きく息を吐いて)
「はあああぁぁ~~、入れ替わって次の予約組まで少し時間が空くのか……
この助っ人、結構精神に来るなぁ~~、二日酔いっていったた元々の人、単に今日、来たくなかっただけじゃないか?」
(バックヤードへと下がり、肉体的疲労より精神的疲労の方が大きい、この仕事のぼやきをしてみせれば
この店のオーナーシェフが男の元へとやって来て)
『今日はすまんね、ウチのボケが何とかやって来たんだわ。
だから今日はここで上がってもらっても構わないよ。
仕事代とは別にウチのディナーでも食べていってくれないか?
呼び出せる人が居るなら二人分でも構わないが…』
(もう少しお仕事がある予定だったが、それが無くなり、迷惑料としてか、食事を提供してくれる事になれば)
「ああぁ~~、それじゃあちょっとそこら辺で歩いてみて、一緒に食事してくれそうな人でも探してきますわ」
(とりあえず男は店の裏口から外に出て、ディナーを餌にしたナンパに走ろうとしていった)
ご案内:「王都マグメール 平民地区 レストラン」にリーゼさんが現れました。
■リーゼ > 時刻は宵の口を過ぎたあたり――
ようやく今日の分の依頼を終えて、冒険者ギルドに完了の報告をしてきたばかり。
お腹は空いたけれども、あちこち走り回って疲れてしまった。
ご飯にするか、お風呂にするか、それとも宿に帰っておやすみなさいか…
どうしたものかとギルドからとりあえずまっすぐに伸びる通りを歩いていた。
「ど・お・し・よ・う・か・な~……」
疲れているせいで、どれもいまいちピンとこない。
元気が取り柄の少女でも、たまにはそういう日もあるわけで。
誰か知り合いでもいれば、甘えついでにご一緒するのだけれど。
とはいえ、この街に着てまだ日も浅く。そんなに多くもない知り合いに出会う可能性は限りなく低いはずで……。
■ボブ > (レストランの裏口から細い路地を通って、表通りに出てきた褐色肌の男。
レストランのディナーを餌に誰か女性が釣れないものかと、軽く周囲を見渡していけば……
すこぉ~~し肩を落とし気味で歩いてくる顔見知りの少女……男からしたら妹みたいに思えている少女の姿を発見し)
「お? リーゼじゃないか、どうした?いつもに比べたら元気がなさそうに見えるが、何か依頼で失敗したか?」
(これまで男と顔を合わせた時は満面の笑顔というシチュばっかだったので、お疲れモードの少女の様子に
ちょっと心配になった男は少し屈み腰になり、少女の頭の高さに自分の頭の高さを合わせながら話し掛けてみせて)
■リーゼ > そんな低い可能性の目に当たりが出たらしい。
聞き覚えのある声に、名前を呼び止められると、視線をそちらの方へと向け。
「あれ? ボブさん? どうしたの? 珍しいところで出会うね?」
はてなマークを飛び交わせながら、首を傾げて見せる。
どうやら心配させたらしいけれども、特に何かあったわけでもない。
ぐっと腕を掲げて見せると、元気だよとアピールして。
「うー…そりゃあ、これまで失敗なしとは言わないけど……
これでもちゃんとお仕事はしていますー
達成率は、高い方なんだからね?」
屈んで問いかけてくる相手に、少し膨れて見せる。
ちゃんと自分の実力は把握しているつもり。
無駄に危ない仕事は引き受けてはいないので、達成率はギルド内でも高い方だったりする。
もちろんランクは最底辺ではあるけれど。地道な努力こそが実を結ぶというし。
■ボブ > 「いやぁ~、ちょっと助っ人を頼まれて一仕事した所で…。
その仕事先で飯をおごってくれる事になったんで、どうせなら誰か一緒に食うヤツでも探そうとしてたところだ」
(珍しい所に現れた理由を簡潔に伝えていく男。
少女からしたらおごりの飯…というキーワードがかなり重いウェイトを持っているのかもしれないが)
「そっかそっか、リーゼは真面目にちゃんと頑張っているんだな」
(屈み腰になりながら少女の顔を眺めていけば、男の心配をした言葉に
頬を膨らませながら反論をしてくる少女の頭の上に手のひらを乗せてナデナデとそれこそ子ども扱いするようにしてみせて)
■リーゼ > 「へぇ~? 木こりと漁師だけじゃないんだねー。
あたしも、ご飯食べるかどうしようか悩んでたところだよー」
色々多才な様子に感心したように頷きをひとつ。
お仕事の報酬にご飯が付くのなら、それはかなりいいことなんじゃないかと思う。
探していたというのなら、ちょこんと小さく手を挙げて。
「ん。他に誰もいないなら、ご一緒しても良い?
って! 子ども扱いしないでよ~~」
奢りだとは聞いたけれど、それはあくまで働いたボブさんの分であって、まさか2人分だとは思ってもいない。
自分の分はちゃんと自分で払うつもりで、手を挙げてみたのだけれど。
それよりも、頭を撫でられ、ぷぅーっと大きく頬を膨らます。
撫でられるの自体は嫌いではないのだけれど、子ども扱いはそれとは別でぷんすかと。
「そうだよ! これでもちゃんと一人前の冒険者なんだよっ」
■ボブ > 「いやいや、本職は木こりっ! 釣りは趣味っ! この助っ人は力仕事だから請け負っただけっ!」
(何か男の仕事の事を勘違いしてそうな少女の考えを改めさせるように事実は事実と伝えてみせていって)
「ん?まぁ……これからナンパに走ろうかと思ってたけど、今からだと時間だけかかって、
成果無しって事にもなりかねないし、今日の所はリーゼで我慢しておいてやっか」
(少女の頭を撫で続けつつ、食事のお供に立候補した少女に一緒に食事しよっか…という意図で
とんでもなく少女に失礼な言い回しをしていく男)
「一人前ねぇ~? 俺から見た感じだと半人前よりは上……0.6から0.75人前って感じがすっけどな」
(カラカラッと笑い上げつつ、屈んでいた体勢から起き上がると、男が出てきた路地の方へと少女を誘う。
裏口から入ってオーナーシェフに話しを付けないとマズいからだ)
■リーゼ > 本職に誇りを持っているのか、力説する相手を眺めつつ。
それよりも、何だか失礼な言い回しに、またぷっくりと膨れっ面を見せた。
「ぶーぶー…!
そりゃあ? ボブさんなら? 可愛い子のひとりやふたり、ナンパできるのかもしれませんけどー?」
厭味ったらしく、そんなことを口にしてぷいっと顔を背ける。
しつこいくらいに頭を撫でてくる手を払う様子はなく。
むしろ、その手がなければ本気で怒っていたかもしれない。
「むぅ……ボブさんと比べちゃダメだよー
ほら、ちゃんと今日の分だってA評価で達成したんだからねっ!」
中途半端な評価には怒って良いものか、喜んでいいものか、怪しいところ。
比べる対象というか水準がどうにも高い気がする。
見なさいとばかりにずずいっと、先ほどギルドで貰ってきたばかりの達成証明書を相手に突き付ける。
どこでご飯とは聞いていなかったので、大人しく路地裏についていく。
なので、まさか目の前のレストランだとは思うまい。
これがナンパしてきた相手なら、平民地区とは言え、貞操を案じて逃げ出すところ。
口には出さないものの、ほんとにナンパ出来たのかは怪しいと思ってみたり。
■ボブ > (今日の所は目の前の少女との食事でいいか…という大変な失礼な事を言った男に対して、
膨れっ面を見せている少女から嫌味という反撃を貰い受ければ)
「ま、時間さえあればな」
(その嫌味も受け流すくらいの余裕ある態度で返しつつ、厳しい視点で少女の冒険者評価をし、
その厳しい評価に反論するように少女が貰いたてほやほやの達成証明書を見せ付け、その証明書に目をやり)
「うん……確かにA評価だ。
ただ、他の冒険者との連携を必要とする依頼の経験は浅いんじゃないかな?
他者と協力する事にも徐々に慣れていかないと、これから先、先細りしちまうと思うぜ」
(これまで少女と出会ったのはソロ活動時ばっかり……一人で出来る依頼ばっかりしてるんじゃないかと推測し、
そこら辺をを徐々に変えていこうと話し掛けつつ、細い路地を抜け、レストランの裏口へと戻れば、
レストランのバックヤードへと入り、オーナーシェフを見つけて、二人分のディナーメニューを頼んでいく)
「そんじゃ、空いてる席にでも座ろうか……色々会話するネタもあるだろうしな。
俺からは俺の仕事に対するリーゼの思い込みや、リーゼの方はリーゼに対する俺からの辛口評価へのクレームとかな」
(ちゃんと席を取ってもらった上で、後は席に座ってから色々話そうと少女へと提案してみせて)
■リーゼ > 「うぐぅ……
ぱ、パーティー組んでくれる人がいないわけじゃないんだからねっ!」
どや顔で突き出して見せたA評価も、そんな反論にあってしまうとあまりに図星で言い返せない。
真っ向からの正論に、どうにか言い訳がましくボッチじゃないもんとだけは付け加えたけれど、何の反論にもなってはいない。
出会った時以上に肩を落としてしょんぼりとしつつ、男の後を付いてレストランの裏口へと。
「……? 何で裏口? しかも、此処って結構いいところなんじゃ……?」
裏口から回って店内に。
通された席は特等席というわけではないにしても、まわりはカップルばかり。
つまりは予約前提のお店ということ。
こんなお店でいったい何の力仕事をしていたのかとかも気にはなるけれど。
「ふぇ? ボブさんの仕事?
何でもできる木こりさんなんでしょ?」
さっき力説してたくせに何を言っているんだろう?といった風に首を傾げる。
後半のクレームについては、正論で完膚なきまでに叩き潰されたので反論する気力もなかったりするわけで。
■ボブ > 「まぁ……ギルドに登録していないヤツとかだったら俺も紹介は出来るから連携の練習でもそのうちさせてやるよ」
(あまり口外するつもりはないが、この男の血を受け継いだ武闘派な娘たちなら
この少女と組んでも支障はないだろうと考えていて、娘という事は伝えないであわせてやろうかと男は思っていた)
「ああ……、ちょっとしたイベントの代役として働いていたもんでよ。
……今は空席だけど立て看板はそのままだからそれを読んでくれればわかってくれると思うよ」
(バックヤードから店内へと入っていけば、店の雰囲気にちょっと飲まれ気味な少女に
男が少し前まで座っていた店の真ん中に置かれているアームレスリング台と立て看板を見るように言っていく。
少女が疑問に思っていた男の力仕事も看板さえ見れは一発解決であろう)
■リーゼ > 「…………何やってるの? このお店……」
確かに平民地区のお店で、カップルをターゲットにしているのだから意味は分からなくもないけれど。
そんな路線を突っ走って良いの? と、ちょっと見ず知らずのオーナーのことを心配してしまった。
「なんでそんなの引き受けたのかは、まったくの謎なんだけど……
とにかくお疲れさま?」
出された食前酒――少女の方はノンアルコールのジュースだけれど、のグラスを掲げて、相手の苦労を労った。
適度に負けるところも見せないとお客さんのやる気も出ないだろうし、何より宣伝にならない。
いろいろと大変だっただろうなとは想像できるわけで、妙に優しい眼差しで相手を見つめ。
「ありがとー。でもそれって荒事専門の人ってこと?
それだと、あたし畑違いだから、どうなのかな?」
荒事系をメインにするならそういう練習も必要だろうけれど。
習得しておいて損はしない程度の相手に、わざわざ荒事専門の人が手を貸してくれるのかどうか。
ちょっと申し訳ないなー、と思ってしまう。
■ボブ > 「俺に聞くな……俺だってここのオーナーとの間に二人くらいの人間がはいってるんだ。 直接の知り合いではないからな」
(このレストランの心配をする少女の言葉に男のあずかり知らぬ所だと、明言を避ける男。
席に付き、料理の邪魔をしないワインを果汁で割った軽い食前酒とジュースのグラスを掲げあい、乾杯をしていって)
「いや、荒事も出来るが、ウエイトレスも出来る子達だぞ。
言わばその場の空気に合わせられるタイプだ、結構話が合うかも知れんぞ」
(前菜に出てきた野菜で出来たパテ、生クリームを混ぜた白身魚のムースをカクテルグラスに入れた物、
それらにスプーンを付けつつ、少女の冒険者としての成長に悪影響は与えないと軽く話し掛けていく男)
■リーゼ > 「ボブさんの知り合いだけあって、多芸なんだね…?」
どうやら心配は杞憂だったらしい。
荒事はもちろん、ウエイトレスも出来るなんて!
それなら荒くれ共が通う酒場が職場だったりしても安心だろう。
「やっぱり、色々できる引き出しを増やさないとダメかなぁ……」
いつまでも薬草採取ばっかりではダメっぽい。
うー…と、美味しいご飯を前に少々真面目に今後のことを考える。
本当なら何も考えずにご飯を堪能したいところなのだけど。
「うー……やっぱり、ご飯は美味しく食べなきゃ!
この話はまた今度!」
しばらく葛藤していたようだけれど、悩んでも答えがすぐに出るわけでもない。
今この時はご飯に集中することにする。
訳の分からない腕相撲なんて企画するお店だけれど、シェフの腕は間違いないらしい。
前菜に舌鼓を打つと、メインの料理を期待して―――
そのままデザートまでしっかりとお腹に収めて帰るころには、いつも通りの満面の笑みを浮かべていただろう。
棚上げした将来の進路についてどうなるのかは、まだ誰にもわからず……
ご案内:「王都マグメール 平民地区 レストラン」からリーゼさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 レストラン」からボブさんが去りました。