2019/07/02 のログ
ご案内:「木々に囲まれた湖」にルビィ・ガレットさんが現れました。
■ルビィ・ガレット > 淡い光を放つ草花を踏みつけないよう、下敷きにしないよう。
青白く発光する湖の縁に腰掛ける。編み上げブーツはそのへんに脱ぎ捨て、外套を脱いでハンカチ代わり、それを尻下に敷きながら。
……色白の素足をさらけ出す。それをゆっくりと、光る水に浸した。
「……ふ、ぅ……」
――冷たくて、気持ちがいい。
ここいらの空気はひんやりとしていて、土熱れも起きていないようだった。
透き通るような、どことなく清い香りがあたり一面に漂っている。
■ルビィ・ガレット > 湖が光る理由は、どうやら夜光虫ではないようだった。
木々から穏やかに漏れてくる光も、虫や生き物の類いではないようだし。
スカートの裾を際どいところまで捲り上げ、脚を片足ずつ湖に浸しているとなんとなく視界に入る、草花たちも。
……なんで光を纏っているのかは、わからない。
ただ、毒性や攻撃性は無いようなので。
たまにこうやって一人で出かけては、今の時期。夕涼みに来る訳だが。
ここいらの光に聖性は感じられないものの、
どうやら魔物は寄り付かないようだ。……動物も。
それは、彼らが火を怖がり、厭う理屈と同じなのだろうか。
怪我をすることはなかろうに。
……まァ、半分、魔性の血が流れている女は。
平然と今、ここにいる訳だが。
■ルビィ・ガレット > ――ところで。冒険者ギルドの依頼に「光る妖精花」とあった気がする。
詳細というか、要点は確か、『10輪欲しい』『鮮度命、最低しおれていないこと』『無論、発光性を失ったものは認めない』……だったか。
「………」
ひょっとして、傍らに咲いているこれがそうだろうか。
女は上記の依頼を受けてはいなかったけれども。報酬はよかった気がする。
――ただ、期限が短かったような。今週の金曜までだったと記憶している。
依頼主は誰だったか。記憶の糸を辿る。……思い出せない。
人名は辛うじて思い出せるのだが、依頼主の職業が思い出せない。
用途が「魔法薬の材料」だったはずだから、魔術師や錬金術師の類いかも知れないが。
■ルビィ・ガレット > ――しばし、物思いに耽る。
ご案内:「木々に囲まれた湖」からルビィ・ガレットさんが去りました。