2019/06/26 のログ
ナイン > (さて。泊まりの客をもてなす為、一夜の褥を供する為…そんな名目ではあるが。
淫靡な、頽廃的な、この国に相応しい宴の後であり。それを催した者の差し金だ。
果たして、きちんとした寝所なのか。
――寧ろ、余韻を余韻で終わらせず。今度は客同士が自発的に愉しめる、そんな場をこそ。提供するのが主催の役目。
褥である事は変わらずとも、それは屹度、眠る為の場所ではない。
如何なる趣向が施されているか。用意されているか。
等と考えれば、愉しみの予感に。自然口元も綻ぶというものだ。

序でに。此処暫くで、己には大きな変化が起きつつある。
それを試してみたい、というのも。気が急く理由。
連れ添った某の手を引き、気も漫ろな侭に廊下を歩んでいく様は。
ともすれば、歳相応。この先行うべくを楽しみに、遊びたがる子供のようですら。)

ナイン > (そして。
少女と、手を引かれる者と。二つの人影を飲み込んで、とある部屋の扉が閉まる。
扉の向こう。奏でられるのだろう甘やかな囁きは。
堰き止められ、決して漏れる事がない。
故に、知る者はないのだが――さて。啼く側となったのは。果たしてどちらだったのか。
確実なのはその声が。途切れるのが、相当先であったという事位。)

ご案内:「某貴族邸」からナインさんが去りました。
ご案内:「街外れの荒れた庭園」にルビィ・ガレットさんが現れました。