2019/05/15 のログ
ギュンター・ホーレルヴァッハ > 「……今日、か?それはまた随分と、性急な事だな…。
…その、少し待て。少し考えさせろ。少しだけ、時間を寄越せ」

どうやら、己の恋人がこういった恋人同士の睦言にこと積極的である事は、薄々感じ取っていた。だからこそ、彼女の期待と我儘に応えようと記憶の引き出しを引っくり返し始める。
先程まで彼女が読んでいた物語。市井の者達から聞く恋人同士の甘い囁き。そういった言葉を如何に彼女に伝えるか。――そしてそれを、羞恥に負けずきちんと彼女に伝えられるのか。

「…何、愛しい者が俺の手で乱れ、喘ぐという姿は何より得難い蜜であろう?羞恥に悶える様も、快楽に喘ぐ様も、全て俺のモノだ」

耳を朱く染めた聖女を愉しそうに眺めながら囁く。
ふわりと漂う石鹸の香りが鼻孔を擽り、その奥に潜む淫蕩の匂いが己の掌に力を込めさせる。
嬲る様な、ゆっくりと舐る様な掌の動きは徐々にまさぐるような荒々しさへと変わり、彼女の柔肌を愉しむ様に、そして与える肉欲をより高める様に蠢くだろう。
その一方で、下腹部へと至った己の右手は、軽く下着の上から彼女の秘部を撫でた後、僅かに上って下着の上へ。即ち、子宮のある場所へと至る。そこを愛おしむ様に軽く撫でながら、擽る様に指を這わせるだろう。まるで、此処は己のモノだと言わんばかりの動き。

「……構わぬ。存分に触れ、俺を昂らせるが良い。お前が俺のモノである様に、俺の身体を気安く弄る事が出来るのも、お前だけだ。……とはいえ、落ち着いて触れていられる余裕を与えるつもりは無いがな?」

彼女が伸ばす手を僅かに身動ぎして受け入れながら、緩やかに微笑む。その間にも、彼女の手の中で脈動し、体積を増していく肉棒は更なる刺激を求めて暴れまわっている。
最早彼女の掌を犯さんとするばかりの熱量で、僅かに腰を動かして彼女の掌にずりずりと擦り付けているだろう。

クレマンス > なんて可愛いのだろう。
戸惑っているのに、己のために拒否することなく頑張ってくれる彼が愛おしい。
聖女の頷きは『待っている』という意味だが、利発な彼のことだ。
どうしようもなく期待に満ちていることは分かるだろう。

「あん、あぁっ……はふ、ん、ふぅっ……ふ…♥あなたの前だけ…です…こんなふうに…啼く、のは……」

何故こうも己の性感の炙り方が分かるのだろうという手付きに翻弄されながら、己もまた少年のモノでありたいとの囁きを残す。
湯浴みを済ませた体だというのに、次第に汗を滲ませてきている乳肉は手の平に吸い付くように滑らかになり、張りが強くなる。
穏やかな空気から始まった触れ合いは、己の肉体を確実に夜伽のために火照らせ、変化させている。
そしてそうしているのは、恋しくて堪らない恋人なのだという幸せに、頬を赤くしたままでも微笑みを混じらせていた。
ベッドの中での触れ合いの最中、下腹部に到達した指がくすぐったくて、聖女の肩が竦む。
――ああ、そこは。と気付いて、少年の瞳を見つめながら小声で尋ねた。

「…そこが、私の体の中で一番お好きです…か…?」

悪戯な質問をしつつ、‘そこ’に新たな命を宿らせてくれる肉棒に神経が集中する。
刺激を求めて手の平で動くその幹を握ると、二日前に初めて味わった太さや硬さを確かめるように上下に扱く。
指先に引っ掛かる筋、先端に向かってくびれていく形、想像だけで下着の内側が濡れるのを感じ、また吐息が一段と熱くなった。

「あぁ……♥嬉しいです…ギュンター様に触れられることが……。
 こうして硬くなっていくのが……私と触れ合っているからだと、思うと……すごく幸せな気持ちになるのです……」

少女のような容貌に合わない感触。
聖女の手は先端に移動する度に、尿道口の窪みを親指で探って押し付ける悪戯をする。
そうしながら、自身もまた高ぶってしまうのだが。

ご案内:「王都マグメール ホーレルヴァッハ邸」からクレマンスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール ホーレルヴァッハ邸」からギュンター・ホーレルヴァッハさんが去りました。