2019/05/14 のログ
ご案内:「王都マグメール ホーレルヴァッハ邸」にギュンター・ホーレルヴァッハさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール ホーレルヴァッハ邸」にクレマンスさんが現れました。
ギュンター・ホーレルヴァッハ > 「…やけに拘るな。特段、理想の女性を描こうとは思わぬよ。まあ、市井の者達がイメージしやすい様な令嬢を描いた方が、物語として伝わりやすいとは思うがな」

悪戯っぽく尋ねる彼女に向けるのは、僅かな苦笑いの交じった含み笑い。
書きたいものを書く。というよりは、人々に受け入れられやすい——ひいては、商業的に成功しやすい物語をイメージしてしまうのは、己の悪い癖かもしれない。

「そうだな…。どのみち、余り根を詰め過ぎても仕事も捗らぬ。日中は忙しない事もあるだろうが、夜はなるべく共にいられるようにしよう」

政商であり、大貴族の嫡男かつ次期当主でもある己は日々多忙を極めるばかり。
それでも、彼女からの我儘をなるべく叶えてやりたいと思うのは本心であった。出来れば、日中もか彼女と共に過ごし、彼女が見繕った場所へ共に出掛けてみたいとも思うのだが——地位と権威を持つが故の自由の無さに、内心溜息を吐き出した。

「……その、糖蜜を吐き出す様な台詞を、俺に読み上げろというのか。その……何だ……お手柔らかに頼む…」

決して嫌では無い。嫌では無いし、彼女相手にそんな言葉を告げる良い練習になるとも思う。
しかし、快諾するにはやはり羞恥心が勝る。非常に難解な問題に突き当たった様な表情を見せた後、お手柔らかに、と観念した様に彼女に穏やかな苦笑いを向けるだろう。

そんな穏やかで睦まじい会話を交わしながらも、彼女の肢体をなぞる様な己の手は動きを止める事は無い。柔らかな感触が己の掌から伝われば、その感触から彼女が下着を纏っていない事を察する。
そして、自己主張する様に乳房の先端の突起が押し上げられているのを見ると、くつりと口元に笑みを浮かべて指を這わせて——

「……構わぬ。今は、羞恥に喘ぐ様も可愛らしいものだ。…だが、何時までそうしていられるかも、愉しみではあるがな」

囁く様に告げた後、薄いネグリジェの上から膨らんだ先端に指を這わして軽く摘まむ様に刺激を与える。そのまま、先端を嬲りつつ、彼女の身体にぐり、と熱を持った己の肉棒を押し当て始めるだろう。

クレマンス > 理想の女性像にこだわらない言い方に、聖女が子どものように落胆したのは否めない。
恋人という関係を探りながら過ごしているのは彼女も同様。
好きな人の趣味嗜好は知っておきたかった。
だが恋する女性の表情と感情は面白いように頻繁に変わるもの。
夜の時間を増やすとの言葉を聞いて、ぱっと明るく華やいだ。

「約束ですよ。触れ合わなくとも構いませんわ。
 お隣にギュンター様がいらっしゃって、手を繋いで一緒に眠るだけでも充分です。
 ですが…次に語らうお時間がある時までにはどんなお話を読んで頂こうか、見繕っておきます。
 ……一番貴いのはギュンター様が御自身で考えた言葉ですが…」

この声でこの唇から吐き出される美文調はさぞかし魅惑的だろうが、必死に考えてくれた言葉の方が価値があるのだ。
恥ずかしそうに受け入れてくれた相手を見る瞳は愛情に満ちて細められ、唇は微笑みを見せていた。

そんな空気の中、少しずつ、少しずつ、火種が燻るように性感を煽る触れ方。
普段は何ともなくとも、硬くなると布が擦れるだけで痛痒い感覚になるのが敏感な乳首。
まだソフトだと表現しても良い触り方でも、摘ままれるとびくんと体が反応してしまった。

「……あっ、ん……」

羞恥心があっても、愛しい人に触れてもらえる悦びの方が勝る。
熱っぽく少年を見つめていると、その下半身が触れて分かる程硬くなり始めているのに気付かされる。
布団の中で聖女の手が下方に動き、ガウンの境目を探りながら膨らみを撫で擦り。

「……今の私たち、とても恋人らしい触れ合い方をしていると思いませんか?
 無理に押し倒されるのではなく、突然そういう行為に及ぶのではなく、
 眠る前にベッドの中で語らいながら……というのは、きっとそう、なのだと思います」

劣情だけでなく、恋人と触れ合う時間が与えてくれる幸福を分かち合いたくて、聖女はのんびりとした口調で囁いた。
――そのわりには、蠢く手付きは恋人がもっと興奮すれば良い、己を求めれば良い
とばかりにふんわりと掴みながら上下に扱いているのだが。

ギュンター・ホーレルヴァッハ > 落胆した様な彼女の表情に、何だか罪悪感を抱いてしまう。
とはいえ、理想の女性像というのを思い描き難いのもまた、正直なところ。寧ろ、眼前の彼女が現在進行形で理想の女性ではあるのだが――それを口にする程、羞恥心に打ち勝っている訳では無かった。

「ああ、約束だ。深夜まで執務室に籠るのも、些か不健康であるしな。夕食時までは出掛けている事もあるかも知れんが…寝る時までには、帰宅する様にしよう。
……俺自身が考えた言葉、か。…その、何だ。善処しよう…」

華やいだ彼女の表情を柔らか笑みで見返しつつも、最後の言葉は少し自信なさげ。
伝えたいと。言葉にしたいという想いはあるのだが、それを実際に言葉として伝える事は、まだまだ慣れてはいない。彼女と共に学んでいかねばならないな、とこっそり決心を固くしていた。

そんな語らいの中での秘め事は、ゆっくりと、しかしじわじわと彼女の性感を押し上げる様な穏やかかつ淫靡なもの。
彼女の反応を楽しみながら、自身もその柔らかさと温かさを求める様に掌が這い回る。
なぞる様な動きは次第に熱が灯り、己の指先を沈める様に彼女の乳房を手の中に収めるだろう。

そして、彼女の手が己の肉棒を撫で擦れば、より刺激を求める様に身体を動かして彼女の手に押し当てる。
僅かに熱の籠った吐息を吐き出した後、彼女から囁かれた言葉に小さく微笑んで——

「…そうだな。こんなにも穏やかで、それでいて満たされる様な情事というものは初めてだ。だからこそ、お前の言う様に、此れがきっと、恋人らしい触れ合いなのだろう。今迄は言葉として理解していただけだったが、今ならそれが感情として理解出来る」

穏やかな口調で囁き返して、こくんと小さく頷く。
しかし、その表情は直ぐに悪戯っぽい笑みに切り替わって——

「…尤も、何時までも俺が穏やかにお前を抱くかと言えば…余り自信は無いがな。なあ、クレマンス?」

彼女の耳元に唇を近付けて低く囁いた後、ネグリジェの胸元に左手を差し込んで直接乳房を嬲り始める。
また、乳房から離れた右手はゆっくりと彼女の肢体を下り、その秘部の周囲を撫で回す様に蠢き始めるだろう。

クレマンス > 「善処して頂くのは―――……今日でも良いのですよ…?」

頼りなくも前向きな言葉を聞くと、堪え性がなくなってしまうらしい。
次、次回と自ら口にしておいて、己だけが聴ける甘い言葉に期待してしまう。
少しずつその甘さが許される空気になっていっているということもあるのだろう。
この部屋には二人きりで、ベッドには二人分の体温があり、触れ合っている、ということが。

―――硬い。
少しずつ硬くなっていく布を隔てた肉棒の変化に、聖女は高揚しつつあった。
己に触れていることで性的興奮を感じてくれているということが、こんなにも嬉しく感じるのはきっと恋人だからなのだろう。
欲望だけに偏ることなく、感情も伴っての行為の尊さに酔い痴れる。
それを理解して分かち合ってくれる言葉に、聖女の表情は幸福に満ち溢れて緩んだが。

「…………?ぁ、あぁっ……んっ、……そう…そうでしたね、ギュンター様は褥では何方より一筋縄ではいかないお方なのでした…」

直接的な触れ合いを求め始めた囁きに、聖女の耳は赤くなった。
肌とネグリジェの隙間は彼の手で埋められ、己の体温が汗ばむ程高くなっているのが伝わるだろう。
一緒に眠るからと入念に洗った石けんの匂いの奥に、興奮している女の香りが隠れている。
穏やかな触れ合いが心地良いのは本音だが、さらに深く触れ合いたいのも事実だ。
むに、と手の平に量感をすべて圧し掛からせる乳肉に、時折触れるのは勃った乳首。
羞恥と快感に身を捩らせると、肉棒に触れている指先が不規則に震えてしがみ付く。
やがて己の身体を確かめるように下りていった手が下腹部に近付けば、唇から吐き出す息は熱を増し、少年の白い首筋を暖める。
ベッドの中で乱れて捲れ上がるネグリジェの裾から、白いレースが縁取られた下着に包まれた秘部が覗いている。
その少し上が快楽を得る場所でありながら――恋人の子を成すための器官。

「ぁ、んんっ……ギュンター様……んあ、あぁぁ……私も、触りたいです……」

どこかふにゃあと柔らかくなった雰囲気の中、ガウンの隙間から片手を差し入れて肌に触れようとした。
それどころか、彼の腹部と下着の隙間にすら指を差し込んでいく。
そんなに積極的に触れたいと思うのは、世界広しといえども彼相手だけだ。