2019/01/13 のログ
ご案内:「何処かのダンジョン」からヒルダさんが去りました。
ご案内:「設定自由部屋4」にシャルティアさんが現れました。
ご案内:「設定自由部屋4」からシャルティアさんが去りました。
ご案内:「魔族の国と王国の境界・林の側の草原」にシャルティアさんが現れました。
シャルティア > 王国と魔族、どちらの領地でもない境界の草原
地理的にも重要な地帯ではなくお互いに放置している空白地帯
その草原に埋まった大きな岩に、少年は座ってる
あぐらを描いて、ゆらゆら揺れてるのは小さな幼い天使。人懐っこそうな顔立ちをした子供である。背中にはちっちゃなぬいぐるみのパーツのような翼が一対。天使だ

「あっちが王国でー、こっちが魔族の国でー…」

指差し確認、もちろん王国にはそれなりに長く滞在してるのでいまさら確認するまでもない。でも、首を傾げながら、夜空を見上げる
空は満天、星が綺麗にきらめいている、月明かりに目を細めて

「天界はー…向こう」

天界は地理的には繋がってない。別世界の住民ではあるが、あまりに長くこうして王国にいると、自分はどこの住民だろう、と迷う時がある。
もちろん今でも帰りたいけど――ここはいい人ばかりで、とっても楽しい。寂しいのは、帰れないからだろうか、それとも、帰ったらこの王国の人とさよならだからだろうか

「むー…天界の皆、元気かな、帰ったら、頭撫でてくれるかなー」

そんな事を夢想しながら、まっすぐ空を見つめる

シャルティア > 「むぅぅぅぅぅぅ」

難しい顔をして、唸る。
帰りたい、もちろん帰りたい。天使の皆に撫でられて育てられたあの場所に帰りたい。でも、ここもとっても、優しい人ばかり 撫でてくれるし、いっぱい好きな人は増えたし、好きな人とはいっぱいエッチもしたい
あれ?どっちなんだろうか、と思う。でもきっと、自分は王国にいるしかない――

「…ありゃ」

ちょっとだけ浮かんだ涙をくしくしと拭う。ほっぺたをむにむにして、口の端を持ち上げる。

「えへへ、笑顔、笑顔、ニコニコしてないと、皆ニコニコしない」

心配させたくないから、一生懸命笑顔でいたい

シャルティア > すぅ、と息を吸って、岩場に寝転ぶ
冷たい岩の感触が背中に伝わって少し震える。でも、ちょっとだけ間をおいて

「かーえーりーたーいー!かーえーりーたーいー!
ボクはいい子にしてるからかーえーりーたーいー!」

じたばたと手足をばたつかせて、周囲に響く声でだだをこねる
普段は人には絶対に見せない態度だ
少年は素直でいつもニコニコしてて、わがままなんか言わないし言うことはちゃんと聞く
でも、だからといって、子供には子供の感情があるのだ
だから、たまにはこうやって人がいないところで駄々をこねる、ジタバタ暴れる。発散をしないと、普段からニコニコできないのだ

「かみさまのばかー! 大天使さまのばかー!いい子にしてるのにかえれないぞー!」

大声で、仰向けのまま叫ぶ。喉が痛くなるまで思いっきり
痛くなったら、ようやく駄々をこねるのをやめて…空を仰いだまま、はふー、はふー、と息を整える。白い吐息が夜空に映っては消えて

「…よし!頑張る!」

どうやらすっきりしたようで、いつもの元気で朗らかな少年の表情に戻っていた