2019/01/10 のログ
ご案内:「何処かのダンジョン」からヒルダさんが去りました。
ご案内:「廃屋」にカーレルさんが現れました。
■カーレル > 石造りの頑丈そうな廃屋が街道から少し入った森の中に見える
人の気配はないがそっとドアを開けば最近、人の使ったような形跡があり、
更にはありがたいことに暖炉の傍には薪が残してあり、一晩明かす程度なら十分そうであった
「…夜分遅くにお邪魔するよ…」
中を覗いながらそっと扉を開き、人の気配も動物の気配も無いことに安堵の吐息を零して上着のコートを脱いだ
暖炉に焚き木を組み上げながら、今日一日をぼんやりと振り返る
行方不明、というか仕事に出たきり戻らない冒険者一行の捜索依頼を受けて一行の足跡を追ったが、
よくある話というかなんというか、行き着いた先で見つけたのは仲良く転がる物言わぬ冒険者たちだった
そのままにしておくのも不憫に思い、森の中に埋葬し石を積み上げているうちにこんな時間になってしまった
暖炉で大きくなり始めた炎から火花が舞い、ぱち、と弾ける音で我に返る
草臥れた、と暖炉の傍にあった壊れかけの椅子を引っ張り寄せればそれに座り、ブーツを脱いだ
一日、森の中を歩き回ったせいでぐったりである
靴下を脱ぎ石造りの暖炉に足を向ければ足の裏を炙りながら、ポケットから煙草を取り出し火をつける
「まあ、一応は全員見つけたし依頼達成だな…」
ふわ、と紫煙を吐き出せばギシギシと鳴る椅子を揺らしながら目を閉じる
遠く獣の遠吠えの声がする以外には火の音が聞こえる程度のもので静かであった