2019/01/09 のログ
■セイン=ディバン > 「お互いで言うってのがな」
互いに笑いながらの言葉。
相手とのこういう会話は、キライではない。
いや、むしろ心地よい。
「ふ、ぅぅ。やっぱ、お前、声かわいいな……」
相手の嬌声に、男の男自身がさらに猛る。
腰の動きは激しさを増していき……そして。
「くっ、おぉぉぉぉぉお……!」
同時に、絶頂に至る。相手の中に、熱を注ぎ。
まるで、相手の体の中を暖めるように。
「……あー。
可愛いぜ、ハーティ」
耳元で囁きながら、優しく抱きしめる男。
そのまま、男は相手と何度も何度も行為を繰り返し……。
ご案内:「幻影の地下迷宮」からセイン=ディバンさんが去りました。
ご案内:「幻影の地下迷宮」からハーティリアさんが去りました。
ご案内:「何処かのダンジョン」にヒルダさんが現れました。
■ヒルダ > ──何処かのダンジョン、内部には陽光が届かず時刻も定かでない。
無数に存在するであろう通路の一本、その宙空に突如光の粒子が収束する。
粒子同士が結合してひと塊となり……一瞬の閃光と共に弾けると、そこに現出する人影が一つ。
それは、帯剣した長身の女だった。
ゴテゴテした装備に身を包んではおらず、いかにもフットワークが軽そうな軽装である。
「──私とした事が、転移トラップなんかに引っ掛かるだなんて。
ああ、もう。頭がクラクラするじゃない」
女は、こめかみを指先で押し揉みながら、眼窩の奥にこびり付いた眩暈を堪える様にかぶりを振る。
ダンジョンに単身踏み入るくらいである、トラップ類に対する心得は十分有しているが……
百回に一回程度は、こうしてケアレスミスを犯してしまう事も有る。
単独で行動する者は仲間のフォローが望めぬのだから、避けられない事故とも言えた。
であれば、肝要なのは、いかにしてリカバリーするか。
「愚痴は程ほどにしておきましょう……さて、此処はどの辺りなのかしらね?
見渡す限り辛気臭い風景が続いているけれど」
独りごち、一つ鼻を鳴らして気を取り直すと、女は黙って歩き出した。
この場に留まっていても、事態が悪化しこそすれ好転は決してしないだろう。
であれば、まずは元居た場所に戻る手掛かりを見付ける為に進まねば──