2018/08/15 のログ
ご案内:「レアン村」に芙慈子さんが現れました。
■芙慈子 > 生娘を卒業し、一人前の女になった。―――とは、母の言葉。
今までは夜伽の真似事で済んでいたが、女として男を手玉にとる術を身につけなければならなくなった。
なにもそれは房中術だけのことではなく、か弱い女を演じて気を引いたり、
いいタイミングで逃げるそぶりを見せ、男に逃すのが惜しいと思われることを指すそうだ。
実に――難しい。
故に、少女は客人が入浴している間に、その客間で月を見上げながらぼんやりと座っている。
「身体の相性だけで愛は続かないということかしら。
それならいっそ、記憶を改竄したほうが早いのに」
客人の性欲が高まるようにと焚かれた香が漂う部屋で、不穏な独白。
少女は先に湯浴みを済ませており、ほんのりと石鹸の香りが残る肌を長襦袢で包んでいる。
■芙慈子 > 襖が開く。
身体を清めた男が言った『いい香りがする』と。
少女は振り返り、素知らぬ顔で男に近づくとしなだれかかる。
とりあえず今夜は香の力を借りればなんとかなりそうだ。
香に誘われ昂っていく股間の疼きを、手近な自分で解消させようとしてくれるだろう。
女として育つにはまだまだこれから。な少女は、こうして試行錯誤しつつ男の操り方を覚えていく。
ご案内:「レアン村」から芙慈子さんが去りました。