2018/07/30 のログ
ご案内:「とある森」に紅月さんが現れました。
■紅月 > ーーーざっ、ざっ、しゃら…
或る、深い森の奥。
獣道の向こう側、更に奥まった泉のほとり…それを泉沿いに歩けば辿り着く、滝壺の横。
…巨大な翼竜が、寝そべっている。
その竜は先の戦、梅雨も終わりに近付く水無月の末の頃…砦にて、とある臨時治癒術師が治療を施した、強き戦士の一頭なの、だが。
…スタスタと嬉しげに近付いた者が一人、カポッ、と喰われた。
後には白と紫の布が遺されている。
「……、…ぷはっ!
お前さん、愛情表現がてら人間呑み込むって本当だったのな…!」
竜の口、牙と牙の隙間から…紅の髪を無造作に垂らし唾液にまみれた、ほぼ裸身の女が出てくる。
その表情は愉快げ、おそらく『そうなる』と事前に知っていたのだろう。
■紅月 > 「あーあーホントだ、サンダル溶けちゃった。
コレ事前に聞いてなかったら間違いなく素っ裸で管理棟まで帰る事になってたよ…ありがとうベリさん、マジありがとう」
竜にくわえられたまま、くてりとしながら呟く紅娘。
竜の方に噛み潰す気配はなく…それどころか楽しげに体をペロペロされてる気がするが、気にしても詮無き事。
好きなようにさせている。
このベリさんというのは王国騎士の一人であり…彼がくれた入場許可証のお陰で入るのが楽だった、師団長様々である。
■紅月 > しかし、何故ほぼ裸身なのだと思う方々も居られるだろう。
…先に呟いたように、胃酸に溶かされてしまうからだ。
たとえ戯れであったとしても、呑み込まれるという事は…巨大な食道の滑り台を通り胃に転がり落ちるという事で。
それはつまり、胃酸のプールにドボンする事になる訳で。
割り符をくれた者曰く『レザーアーマー程度なら、すぐダメになってしまった』との事。
幸いというか何というか、この紅髪は人ではなく…更に、治癒術師。
万が一に胃酸で火傷しても簡単に治せるし…そもそも人間より遥かに頑丈だから、自身の肌に関しては溶かされる心配はしていなかった。
…ただし、衣類は別である。
溶かされるのがわかっていて着込むのも馬鹿馬鹿しい、と、一枚布を上手く巻きドレスのように着付けて…更に別の一枚布を外套のように使い、金具で固定。
布を着れば、それは服である…金具を外せば簡単に脱げるから、むしろ普通の服よりずっとらくだったりもする。
そして、今現在の『ほぼ』裸身であるが。
金色の魔法金属を下着がわりに貼り付けるように、身体に纏っている。
当然下はきっちり茂みごと隠れているし、上は背中を通して…頂を隠すようにピタリと、両胸を持ち上げている。
「ほらほら、そろそろペッして?
あの滝壺の中がいいなー?」
竜に話しかければ、希望通りに。
ぽいっとするように空中に投げ出される肢体は滝壺に自由落下していく。
金属であるはずのそれに支えられているはずの胸部が、彼女の動きに合わせて、たゆん、と形を変えた。
ご案内:「」に紅月さんが現れました。
ご案内:「とある森」に紅月さんが現れました。
■紅月 > どぽん、と、滝壺の中へダイブ。
邪魔な唾液を肌からおとし、ぷはっ、と顔を出す。
そしたら後は、龍と戯れるばかりであった。
ご案内:「とある森」から紅月さんが去りました。