2018/07/27 のログ
ご案内:「トゥルネソル商会」にアッシェさんが現れました。
アッシェ > 【お約束による待機です】
ご案内:「トゥルネソル商会」にソウレンさんが現れました。
アッシェ > トゥルネソル商会の夜の部の始まりです…
といっても、ミレー族の奴隷ちゃん店員やあからさまに角と尻尾の生えたドラゴン店員とか、に交じって、
いそいそと是から予定客をお持て成しする一人の小柄な少女の也をした得体の知れない気配を持つ存在が、
店の1階に当る受付っていうかカウンターにちょこんと座っている。

その少女だけ何もしてい無さそう。いや、時々念話だろうか視線だけ動かしてまた視線を出入口へと向けるだけ。
カウンターには普段なら上の階で売っている酒の徳利がずらりと並べられている。

こんな時間を指定してきた上客…いや友人が来るのを待機という名の待ちで待ち望む、お預けを喰らった存在の如く。

ソウレン > からりん、と来客を告げるベルが鳴る。
入ってきたのは王都では珍しい風体の女性客。
そんな恰好をしておきながら堂々としたものである。
籐の籠を下げ、中には布包みがいくつか。

いつも浮かべている薄い微笑を浮かべながら、くるりと見回す。
いらっしゃいませ、と可愛らしいミレーの従業員に案内を受けるが、

「いや、大丈夫。あそこにいる子の客だ。」

と、カウンターを示した。
なるほど、あれが。と思う。以前見た燃えるような赤髪の姿とは違う。小柄な黒髪の…小悪魔風だな、と考えた。
面白そうな表情を浮かべていたかもしれない。
従業員の子にありがとうと笑顔で告げて、カウンターへとやってくる。

「やぁ、待たせたかな。」

アッシェ > ぴくっと黒髪の少女の頭が動いた、魔力感知による射程内に上客の気配が入ったのだ。
っていうか、店内でそんな事をしなくても来客のベルが鳴るので能力の無駄遣いともいう。
(…店内意味ないわ…っていうか店員の方が耳いいし…)

時間通りにやってきた着流しの女性客、それが淡い蒼髪の友人でもある人だった。
ミレー族の店員が案内を、と受けたようだが、
此方を視る事があれば 座っていた状態からゆっくりと腰を上げ、
軽く会釈程度に頭を下げ、上げた時にはどこか小悪魔っぽい笑みを浮かべて見つめてみよう。

「いえ、そないに待っておりませんえ、こんばんです、いやっしゃいませぇな、ソウレンはん」

そないに遅れておりませんえ、とこんな至近距離だったら聞こえるだろうな小声のようで
耳元に囁く様な甘ったるい艶声を震わせて、向かいのカウンター席を掌を以て勧めよう。

ソウレン > カウンターへ近づけば、立ち上がる少女姿。
旧来の友人にそうするように笑顔を浮かべる。

「遅れてはいないか。安心したよ。
…えぇと、篝殿、でいいのかな。呼び方は。」

姿を変えている事に気を使ったのか、以前出会った呼び方でいいのかと問う。
袖に腕を入れて組む姿は、長身な事もあって妙に様にはなっている。
カウンター席を薦められれば、おとなしくそれに従うだろう。

「いや、しかし色っぽいな君は。闊達な姿かと思いきやなかなかに。」

と、笑顔を浮かべたままで賞賛の言葉を贈った。
同年代(に見える)の男性ならイチコロだろう、と。

アッシェ > 少女の也をしているが、本来の姿は竜そのものだ。
人の姿はあくまでも仮初のもの、が、それがこの黒髪の少女と赤髪の少女、赤髪の女性しかない。
その中で一番 竜の精神的に違和感なく発揮し、尚且つ一番慣れた振舞が出来るのが黒髪の少女姿だった。
…精神的に若く振舞っていたら、小悪魔的になってしまったともいうが。

「ええと、赤髪の際は篝でもええん。せやけど、この姿の時アッシェでええかな、
 まぁ、アッシェも仮初の人型の際の名前なんよ。本名に縛られるような弱か竜やないけど。一応。」

(ええなええな、そんな長身のスタイルで着流しなんて。
どうやってもうちは着流しは着られてもそんな様にならへん)

彼女は此方とは違い 着流しで背筋も伸ばした素晴らしい佇まいであった。
何というか暫し見とれてしまったが、そんな事よりも、とカウンターの見えない部分から まず要件の酒を3本。

「んーそやろか。うち、意外と操たてるやろか、そないにもてへん」

小悪魔振舞はあくまで本気未満 おちょくり以上そんな振舞。
同年代(に見える)男からイチコロには為ってない事を伝え返そう。

「で、初回に瓶入りで、玉響の雫2本と発泡酒やったっけ? これな」

ソウレン > とす、と席に腰を下ろす。籐の籠はテーブルのこちら側に。
ほんのりと和風のいい香りがしているようにも。
ふむ、と再度少女姿の人物をよく見る。なるほど、気配は共通だ。
古き竜の吐息を間近に感じるようで、威圧こそされないものの同じ種族への畏れのようなものを感じた。

「心得た。アッシェ殿、だな。まぁ、その辺はお互い様だろう。
山奥で龍同士が顔を突き合わせるならともかく、ここでは名前がないと不便でならない。」

そう言いながら、少女姿の視線をさらりと受け止めている。
ん?と若干不思議そうに見返すのみだ。
そして、取り出された酒を見れば、おお、と笑みを深める。

「これがそうか。いや、この間甘口の酒を求める客がいてな。
種類はあって困るものではないと思ってな…。」

この間仕入れていなかったもので、手持ちから薦めたのだが。
と少しの顛末を語る。いくつかの酒は在庫が少なくなっている。
渡りに舟、というわけだ。

「そうなのか? もてないというのは意外だな。
ま、奥方がいるのではしょうがないのかもしれんが…。と、そうだ。」

と籐の籠から包みを取り出す。大小3つ。
弁当箱のようにも見えるだろう。ほんのりと和風の香りが広がった。
中にはここで買った酒の香りも混じっている。

アッシェ > …何処からか良い馨がする。此方は大して酒は徳利入りのは香りが漏れるとして、
瓶入りは魔法で封をしているので匂いが漏れる筈がない。漏れていたらそれは商品の封入ミス以外何物でもない。
カウンターに並べてあった空徳利半分をカウンターから降ろして空間を作ろう。
そして、代わりに置いたのが注文の品 酒瓶が三つ。

気配の感じによる妙なやり取りは特段問題もなく終わろう、姿を変え対応しているのは此方の都合によるもの。
種が違うとはいえ竜 と 辰 の対峙だ、知り合いとなってそう昔でもないけど顔見知りになればこそ。

「アッシェ自体もヒトはんの言葉やと、灰 っていう意味らしいん。
 名前な…篝に統一してもええんけど、こっちではアッシェ歴が地味に長くて。」

うち 名前ころころ変えるのは多いんけど、その中でもアッシェ名義は地味に長かった。
長すぎて変えるチャンスを逃してしまったともいう。

(しかし、うん、リスがいなくて良かった 絶対 さっきのやり取りやったらリスはん、口説きにかかってる…!)

「そうなん、客が増えたん? 甘口の酒って、米酒は甘口やと是しか無くて。
 これ以外になったら 一から仕込むしかないさね、あと超甘い酒やと…これとか。
 貴腐ワインの魔香の雫 焔。糖度19やから、発泡酒と同レベルに甘いん。どや?」

これな、とさりげなく取り出したのはうっすい色をした白ワインみたいな瓶入りの酒と、ワインが一杯注がれたグラス。

「うち口説いてもつまらんしょ、一応 子供3人拵ておるし。
 …ん?どないしたのこれ。なんなん?」

香の元 開眼。弁当箱のような重箱のよう。
異国情緒の溢れる香が店内に漂う。何かの料理のようで。

ソウレン > 鼻が良いのか、少し酒の封を気にした様子。
あぁ、それではないよ、と一言添えておく事にする。

気配は一度覚えればそうそう忘れない。
特にその存在が大きいモノであればなおさら。
忘れようとしても忘れないし、忘れてもすぐに思い出せる、そんな確信は持っている。

「気にする事もない。呼び方には気を使っておくよ。
商会では両方で通るかもしれないが、片方しか通らない、という事もあるかもしれんし、ね。」

にこにこと笑顔を浮かべている。
まぁ、実際の所、名前は些細な事である。相手にとっても、自分にとってもそれはそうだろう。

目の前の相手の内心の葛藤を知らず、のんきなものである。

「増えた、というよりは前に来た事がある客だな。
前は吟醸酒だったから、次の来店は甘口であるか?と聞かれてな。
種類・ストックは持っておこう、と思った、という事だ。」

短く説明をすればそんなところだ。
ふむ?と薦められるワイングラスを受け取る。
居酒屋をやっているものの、洋酒が飲めないほどではない。
くるり、とグラスを回して香りを確かめ、それから一口。

「…ほう。まるでジュース、というわけか。飲みやすい。
女性客が多ければ仕入れておいても構わないが…ふむ。」

少し悩んでるうちに、包みを訊かれて、おお、と結び目を解いていく。

「や、何、食べにくる予定が商会になってしまったから。
礼とか謝罪とか…そういうのではないのだがな。」

出てきた箱をぱかりと開ける。
中には、琥珀色のゼリー状のもの…煮こごりである。
揚げた豆腐。それから、魚の干されたもの、の3種であった。

アッシェ > 嗅覚はよい方ではある、良すぎて普段は抑えてはいる。
では違う匂いつまり 自分では無かったら ―視線がずれ彼女の持ってきた品だろう。

此方は面識を得ればあとは体が覚える。
名は不要にして、一度会えば人となりを中身で覚える。外面は重要ではない。
何分 人の姿が仮初すぎて 外より中を重視してしまったが故。

「気分で外の面変えるんや。
 商会はリスはんのもんやから。うちは酒しか造ってなかよ。
 あと、王都で姿なかったら、酒造地でおるんよ?」

にこにこにたいして ニヨニヨな小悪魔笑みを浮かべる身。
名よりも姿を3つ持ち、ヒトならざる姿を一つ持つ身としては気配のみを変更せずに動く事で
認識してもらうしか他ない。が、万が一の際は気配も読ませないが、それはまだ彼女に対してはしていない。

「馴染みの客増えたん? それは重畳やな。
 吟醸酒自体、こっちにゃ 珍品扱いなん。
 泡盛とか、焼酎とか、色々とあるえ。
 
 それな、完全受注で予約品なん。一本しかないけど。
 手間暇かかり過ぎて ぶっちゃけ時期による時価なん。
 ほぼジュースなんよ、アルコール抜いたらジュースにもなるけど、
 すっごく時間かかってしもーてまだできてない。」

軽く説明をすると 貴腐ワイン 一杯=ワインの木一本の量。それが瓶入りだ、3本くらいの木=一瓶。
手間暇非常にかかるワインと言う訳だ、その分 高いけど味は保証する!
何せ 魔族の国でワインに爵位が与えられた程。ワインなのに伯爵という。

箱包みから見る事が出来たのは 煮こごり、揚げ豆腐 干し物。
酒の摘まみ品な気がする、まぁお供に最適なラインナップだった!
それをキラッキラな喜んだ顔をする少女が其処に。

アッシェ > 【続きは明日にて】
ご案内:「トゥルネソル商会」からアッシェさんが去りました。
ご案内:「トゥルネソル商会」からソウレンさんが去りました。