2018/07/21 のログ
フォーコ > 「お、いいのかい?
それなら本当に一度機会を設けようではないか。」

意気消沈していた所に光が差した。
私は瞳の中に星をつくり彼を見上げいていただろう。
賑やかな宴になれば面白そうだ。

「媚薬はこの国だけでも相当出回っているだけに対策をしている者も多そうだしな。
やはり魔族は殺さないと面白くないのだろう。
上は魔王かそれに準ずる者の首を欲しがっているように思える。」

上は遠征が失敗したことへの挽回の機会を欲しがっているだろう。
首尾よく行けば大々的に公式発表するのが目に浮かぶ。

「足の引っ張り合いは私も御免だがお互い相容れない部分もあるだろうからな。
どうにか折り合いをつけたい所だが。
なるほど、ありがたく参考にさせてもらうよ。」

これはもう彼の仁徳によるものと言っておかしくないだろう。
その後も巨大な船が出来上がる所を眺めながら、彼と楽しいひと時が続いていった。

ヴェルム > 「うん、第五師団のほうから連絡して貰えれば、上もNOとは言わないだろう。
僕も楽しみにしているよ」

十三師団のほうから何か提案など何様のつもりだ…と言われかねない。
団員たちの居場所を守るために、ヴェルムは忠実な飼い犬になるしかないのだ。
上手くやればそれも悪くないが。

「卿も人徳があるんだから、良い人材は自然と集まってくるよ。
それにこれだけでかい船を仕上げられれば、いい宣伝にもなる」

彼女の人となりは深くは知らなくとも、悪人でないことはわかる。
後は彼女の行い次第で、自然と人は集まろう。
目の前で建造されている巨大船もあるのだ、これが完成すれば嫌でも脚光を浴びることだろう。
しばし船を眺めつつ談笑を楽しめば、ヴェルムは残りの仕事を片付けるためその場を後にしたのだった。

ご案内:「王国内造船所」からフォーコさんが去りました。
ご案内:「王国内造船所」からヴェルムさんが去りました。