2018/03/31 のログ
ご案内:「国立王都魔法技術学院/中等部校舎」にレンリさんが現れました。
■レンリ > 午後の空き時間で、一人廊下を歩いていた。
昨夜は遅くまで起きていたためか眠気が強く、時々欠伸を漏らす。
実際よりも小柄に見える少女は、胸に抱きかかえるような大きさの本の山を持っている。
本が好きなため、華奢な腕でも重い本を自分で大切に扱うのだ。
本を抱えたまま、どこへ向かうのか黙々と進んでいて。
■レンリ > 感情を表に出すのが苦手で、ここにもあまり友人と呼べる人はいない。
だから、こうやって一人で歩いていても、誰も話しかけて来ないのだ。
一つ欠伸をして、図書室へと向かう。静かに本を読めるあの場所は、居心地がいい。
でも、誰かと共有したいという気持ちも少なからずあったりする。
ご案内:「国立王都魔法技術学院/中等部校舎」にフォーコさんが現れました。
■フォーコ > 未来ある少年少女ではないが、いわゆる外部講師としてたまに出入りすることがあった。
今日も授業を終えた後。 時間も空いているのでたまには本を読もうと図書室へ。
魔族に関する本を数冊集めると、窓際の席で静かに読んでいた。
…読んでいたのだが、私は昔から読書と言う物が苦手なのである。
今のところは内容を理解出来ているが、少しずつ意識が遠くなってきた。
■レンリ > 誰の気配もない図書室で一人、本を読んでいれば眠気が襲ってきて、少しだけと思って机に突っ伏す。
数秒もしないうちにすうすうと寝息を立てて寝入ってしまった。
傍らの本は魔法関係のものが多く、見れば勉強熱心な生徒に思われるだろう。
ふと気配を察して目を覚まし、窓際の席に座る人物を見つける。
生徒ではない、講師だろうか。まだ覚醒前のぼうっとした表情でその人を観察している。
■フォーコ > 睡魔に半分程負けそうな所で、一人の学生と視線が合った。
向こうも状況は同じようだ。
私は閉じかけた瞳を開き、微笑を浮かべた。
「この季節はどうしても眠くなるな。
君はここの学生さんだね?
良かったら眠気覚ましに少しおしゃべりしようか。」
今は私と彼女の二人きりだ。
他の人が入ってくるまでなら話し声がしても問題ないだろう。
私は取っていた本を手に取ると、彼女の向かいの席に勝手に座ることにした。
「私はたまにここで授業をしているフォーコだ。
よろしくな。」
■レンリ > 相手を観察していると、不意に目が合う。
どうやらその人も眠そうで、自分と同じだと思えば微笑む。
「そうですね、最近は暖かい。
あ、えっと。中等部に所属しています。
ぜひお話しましょう。」
よく言葉が足りない、とか言ってることが分からない、とか言われるがそれでも良いだろうか。
今図書室には自分と相手しかいない。読書好きにとっては寂しいが、静かなので存分に話せる。
「レンリと言います。フォーコ...先生?
よろしくお願いします。」
■フォーコ > 「春らしく良い陽気だな。
ありがとう、話さないと寝てしまいそうだ。」
本を机の端に寄せ、彼女と正面で向き合う。
確かに中等部の生徒らしい身体つきだ。
「よろしく、レンリ。
私はフォーコで構わないよ。
たまにくる程度の外部講師だからね。
正式の先生みたいに気を使う必要はない。
聴きたいことがあればなんでも聞いてくれてもかまわないぞ。
もう少しだけ自己紹介をすると、普段は騎士をしていて、
ここには魔法と剣と総合的な実戦訓練の授業を少しさせてもらっている。
レンリは得意な魔法とかはあるのか?」
■レンリ > 「はは、ポカポカして気持ち良いですよね。
ボクも少し眠たかったから、お話出来て嬉しいです。」
向かい合うと、相手の顔を見て満面の笑みを浮かべる。
中性的な顔立ちと一人称で少年に間違われることも多いが、服装的に今は大丈夫だろう。
「フォーコさんの授業受けてみたいです。楽しそう。
わ、騎士様なのですか!国を守る大事な役でしょう?尊敬します。
あ、えっと...得意な魔法は、風魔法です。
でも、そこまで上手く扱えなくて...
フォーコさんはどんな魔法を?」
■フォーコ > レンリは可愛らしい笑顔を私に向ける。
接しやすいタイプで私も気が楽だ。
「私の授業で良ければ暇な時ならいつでもやれるぞ。
何せ必要な道具はいまこの場で出せるからな。
そうだな、確かに国を守る仕事だな。
ただ、そこまで褒められると少し恥ずかしいな。」
私はむずがゆくなり、頬を指先で触れていた。
「風か。 今度見せて欲しいものだな。
なに、数をこなせばそのうち使えるようになるものだ。
私は火の魔法と、最近こういう魔法を使えるようになったな。」
私は右手を机に向けて広げる。
すると、ほどなくして机の上には手乗りサイズの像が二体現れる。
一体は翼を広げた竜。 もう一体は馬に乗って剣を掲げた騎士。
どちらも鉄でできている。
「年頃の女の子が喜びそうなものがよく分からなくて、とりあえずこれにしたが。
金属で出来てるものはたいてい出せるぞ。」
■レンリ > 同じようなことをしていた時に出会ったからか、フォーコさんとは話しやすいと感じる。
話していて楽しい。
「やったぁ、じゃあ今度お時間があれば。
ボクだけだと贔屓してるって思われるから、皆も。
...魔族と戦っているのでしょう?たくさん怪我も...
そうだ。少しなら治癒術もつかえるし、ボクに診せてください。」
どう、とでも聞くように首を傾げ、微笑みながら片手を差し出す。
「暖かい風とは相性が良いみたいで、言うことをよく聞いてくれます。
でも、冷たい風は苦手ですね...」
うーん、と考え込んでいると、フォーコさんが何かを始めた。
不思議に思いながらも見つめていると、像が出現し、パッと目を輝かせる。
「すごい、すごい!こんなことも出来るんだ!
金属で出来てるものって沢山ありますよね!すごいなぁ...」
■フォーコ > 「贔屓か。 そうなると君が悪く言われるだろうな。
まあ、私としては何人で来られても全く問題ない。
どんどん連れて来てくれていいぞ。
…キズなら首から下は無数にあるぞ。
見てみるか?」
治癒で治るレベルの新しい傷は既になかった気もするが、せっかくなので
私は傷を見せることに。
ジャケット、シャツを脱ぐ。 下着は一応つけておこうか。
褐色の肌に無数の古傷があるので、どこを見ても傷だらけだとわかるだろう。
「風に相性があるのか。
意外だな。」
私は炎の扱いであまり苦労したことがなかったので、勉強になる。
「危ない遺跡の奥で手に入れた力でな。
レンリは行くなら誰か護衛をつけて行くようにな。」
ご案内:「国立王都魔法技術学院/中等部校舎」にレンリさんが現れました。
ご案内:「国立王都魔法技術学院/中等部校舎」にレンリさんが現れました。
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■レンリ > 「フォーコさんの授業だったら、皆来てくれますよね。
あんまり人に声をかけるの得意じゃないけど、頑張ってみます。
傷、たくさんあるんですか?
それだけ戦っているんですね...」
フォーコさんが服を脱ぐと、古傷が無数についていて、息を呑む。
古い傷は、治したことがない。治るとしても、時間がかかってしまいそうだ。
「ええ、暖かい風は治癒にも使えます。
それに、優しい気持ちになるじゃないですか。」
眠気を誘って、出来るだけ争いを避けることも出来るし、なんて騎士様に向かって失礼だろうか。
「ボクは力が弱いから、冒険には向いていないのかも。
でも、いつか行ってみたいです。」
■フォーコ > 「いや、別に無理に呼び込む必要はないぞ。
レンリが頑張ってもらわなくても興味を持った人が現れたら
都度私が授業をすればいいことだ。
治癒魔法ができるようになるまでの昔のものがほとんどだ。
最近はそもそも負傷することが減った。
あって困る傷ではないし、難しそうなら難しいで構わないぞ。」
彼女の学習材料になればと文字通り一肌脱いでみた。
用が済めば流石に服を着るが。
「なるほど、それで相手の警戒が緩むなら
使えるな。 レンリは怪盗にでもなるつもりか?」
にまっと笑みを浮かべて見せる。
「それなら私で良ければ付き合うぞ?
私が戦闘を担当するので君がサポートをしてくれればいい。」
■レンリ > 「そっか、フォーコさんの魅力に皆が気づけば良いんですね。
魔法はそこそこだけど、剣なんて握ったことすらないかも知れません。
その時は教えてくださいね。
未熟だった頃の傷は、やる気を出させますよね...
でも、少しやらせてください!」
ボクはフォーコさんの手を握り、目を瞑って祈った。
古傷が少しは薄くなってると良いが。
「怪盗!?なりませんよ。
でも、宝を追い求めるのは楽しそうです。」
それならトレジャーハンター的なのが向いているだろうか、と考える。
「じゃあ、じゃあ、探検程度で良いので行ってみたいです!
社会見学...フィールドワークですね!」
■フォーコ > 「そんなものはないからな、少数の授業に落ち着くのではないか?
その方が私は楽だけどな。
剣ならいつでも触らせてやるぞ。
刀も槍も出してやろうか。
そうは言うが、この傷のせいで怖がられる時もあるんだぞ?
おお、気持ちいいな。」
傷は浅いものだと消え去り、深い傷も薄くなる。
それと、やはり治癒魔法だけあって身体が心地よい。
質の良いマッサージを受けているようだ。
「学院の卒業生が怪盗も面白いと思ったのだがな。
さっきみせた魔法も遺跡で見つけたからな。
他にも面白い物があるかもしれんな。
それならレンリの都合がいい時に誘ってくれ。
他にも見学したいとこがあるなら連れて行くぞ。
まあ、悪い所も多数あるから学校には言わない方がいいかもしれんがな。」
■フォーコ > その後も取り留めの話しは続いていく…。
ご案内:「国立王都魔法技術学院/中等部校舎」からフォーコさんが去りました。