2018/03/15 のログ
ご案内:「某師団厨房」にマリアージュさんが現れました。
■マリアージュ >
ある師団の厨房。
大人数を相手にします厨房は大きいのです。
お昼前と戦場のように料理を作る方が動き回っている中、
その隅の一角に、足元に台を置いて登り、大きな寸胴の中身を
くるくると回します。
「――これぐらいですかしら?」
大きな寸胴を覗き込みます。
ふわっとした野菜の甘い匂いと白い液体。
『今日の一品』と、いつもの御食事に沿えるもの。
今日はお腹の中をほっかほかにしますクリーミーなシチューです。
■マリアージュ >
朝からお野菜の皮を剥きまして。
寸胴を持ち運ぶのも手伝ってもらいまして。
火を点けますのは他の方にお任せ。
包丁を使う以外は他の方のお手伝いが必要です。
数人分ぐらいならなんとか一人でできますが、
食べてくださる方が多いですと、どうしても力がたらないのです。
決して焦げ付くことがありませんように、丁寧にかき回し。
鳥の骨もじっくりお野菜と一緒に煮込んで作った出汁も合わせまして。
「――?」
ちょっと味見。
小皿にスープを入れて口にしますと、ちょっと物足りなくて首を傾げます。
■マリアージュ >
「あっ!」
いそいそと台をおりますと、黒コショウのミルを貸してくださいまし、と。
厨房の方にお願いです。
貸していただけますと、弾むような足取りで、
両手でミルを胸元に持ちまして、
いそいそと台の上にまた戻ります。
こり、こり、こり。
黒コショウをミルしまして、ゆっくりとまた混ぜます。
そしてまた小皿にとりますと味見。
うんっ
満面の笑みで頷きます。
お肉は安いものを叩い(て貰っ)てツミレにしたもの。
お野菜は満足していただきますように大きめにごろりです。
■マリアージュ >
また台をおりますと、
厨房の方に弱火にしてくださいまし、と。
そう頼むのです。
火の扱いは、もう少し大きくなってからと言われているから、
それを守っているのです。
あとはこれをお昼の時までじっくりと煮込んでいただけましたら。
ほくほくのほっこりシチューの出来上がりなのです♪
ご案内:「某師団厨房」からマリアージュさんが去りました。