2018/01/04 のログ
ご案内:「王都 平民地区・娼館通り」にブレイドさんが現れました。
■ブレイド > 自分でも馬鹿だと思う。阿呆だと思う。
バカ正直に昼間っぱらからこんな通りを歩いてるのもアレだが
本当に別宅の契約をしたあたりなど最高に馬鹿だと思う。
まぁ、約束ではあるし、こちらの懐が痛むわけでもないしそれはそれでいいんだが。
ルナシイと暮らす新しい安全な家の方も見はしたものの
そこに引っ越すにはもうすこし追手のほうが落ち着いてからじゃないとさすがにまずいだろう。
「うーん」
さすがに日が高い今、こんな通りを歩くのは暇な冒険者か高等遊民くらいで自分の姿はやや浮いている。
とくに高級娼館の前なんてのは歩くものではない。
こんなところまで出張なさってらっしゃるお暇な貴族様達の視線が痛い。
■ブレイド > 自身の情けなさには辟易とするものの、まぁそれもやむなし。
『昼に顔出せ』と言われた翌日にこんなところをうろついてるのもなんだかんだ冷静に考えれば恥ずかしい。
いろいろ期待しているみたいではないか。
さすがに少しその馬鹿さ加減を再確認するとため息が出る。
ちょっと余裕ができたからと言って、そろそろ簡単な仕事もこなしていくべきだろう。
このあと時間があったらギルドの方にも顔を出すとしよう。
「はぁ…ぁーぁ、ったく貴族の方は羨ましいもんだ」
吐くため息も白く溶けていく。
■ブレイド > 店の壁にもたれて空を見上げる。
冬の空。
晴れ渡って清々しいが、時折吹く風が冷たくて鬱陶しい。
寒いのは、あまり得意ではないのだ。
「ふひー…さび…」
こんなところにこんな風に立っていると、別の商売だと間違われそうである。
ご案内:「王都 平民地区・娼館通り」に舜胤さんが現れました。
■ブレイド > 人通りが少ない時間。
さすがに露店も今はない。
温かい飲み物や、食べ物が欲しくはある。
そういえば昼食はまだだったか。
後で何か食べたいところだが…
■舜胤 > もふもふの黒茶色の猫がどこからともなく現れた。
もふもふで覆われた毛並みは柔らかく汚れのなさそうな艶がある。
寒い風や晴れ渡っても冬の陽射しも何のその。
「にゃー」
人通りは少なさそう、まだごはんが出そうな時間でもない。
てこてこと辺りをうろつく様に歩いたりして とある青年の足元へと近寄ろうと動く。
■ブレイド > 「ん…猫?」
鳴き声に気づいて視線を落とす。
フカフカとした黒茶の猫。
どことなく気品を感じる猫だ。
じぃっと見下ろし猫を見つめる。
あたたかそうな猫だ。
■舜胤 > 「にゃー」
ふこふこもふもふの猫だ。青年の足元に近づいてから
ふんふん匂いを嗅いだり、尻尾でもっててしてしと青年の足元を撫でたりと。
見詰められている事に気づくと 何となく理解しているかのように、
青年の足元近くでお座りして見上げる振舞を。
「にゃー にゃー にゃー」
挨拶のつもりのようで鳴き声を三回出して また 見上げて。
■ブレイド > 「人懐っこいやつだな…」
足元をうろついたり匂いを嗅いだり。
見上げる猫に微笑んで、その場にゆっくりしゃがみこんで見る。
こんなところで猫と戯れる姿は滑稽かもしれないが…
少年は小動物が嫌いというわけではなかった。むしろ好きだ。
「腹でも減ったのか?」
ゆっくり手を伸ばし、猫の背を撫でようとしてみる。
フカフカの毛並みだ。さぞ気持ちよかろう。
■舜胤 > 「にゃー」
青年の香は覚えた、また会った際でも忘れる事は多分ない筈。
もふもふの猫はしゃがんでくれた青年と視線が合えば じっと見つめ返して視線をそらさない。
「…にゃあ」(お腹は減ってます)
背を撫でられれば 立っていた耳がぴこぴこっと動いた。
気持ちが良いようで目を細めるし、冬毛でもふもふ度は高く猫の体温が高いのもあってさぞ温かい。
尻尾の先が時折ぴぴと動いては、左右に揺れたりと。
■ブレイド > 「…オレも腹減った…この辺飯が食えそうな店…」
猫の声色から、こいつも腹が減っているのかと思えばうなだれる。
猫をふわふわとなでつつ、周囲を見回しても、今の時間は静かなものだ。
ここらあたりは夜こそが華なのだから。
「えーと、そうだな…あったけーもんじゃなくてわりーが…」
おもむろにごそごそと懐の道具袋をあさりだし
パンを取り出し猫に差し出してみる。
■舜胤 > 猫は鳴いて ご飯をくれそうな青年を見上げていたが、
来る時から何となく気づいていた 此処付近は夜が盛況でごはんをくれそうなおねえさんとかおにいさんがいるのだ。
こんな晴れた冬の昼間なんて 人気がすんごく疎らな…静かな時間にいるもんではない。
「にゃあ…にゃー にゃあ」(おにいさん おねえさん いない)
「にゃ??」(くれる?)
頭を動かして傾げる動きをして 瞬きをして差し出されるパン。
こう がっと噛みつく様に食べるのではなく 何処か気品ある様に?
小さく千切ってくれるように お願いをする、縋る様な視線を再び。
「にゃあ にゃ」(ちぎって)
■ブレイド > 「ん、お…さすがにそのままはでかすぎるか。
わりぃわりぃ、ちょっと待ってな」
食いついてこない猫の様子をみれば、なんとなく納得。
パンをちぎって手のひらにのせてさしだす。
地面に置くのもなんとなく気が引けて、かといって食器を出すほどでもないだろう。
「ま、遠慮すんなよ。好みじゃなけりゃ…まぁしゃぁねぇけど」
■舜胤 > 野生の野良ネコだったら 直接奪う様にがっついた事だろう。
そこは野生は野生でも気品ある?猫なのだ。首輪は付けていなくても(埋もれてても)猫なのだ。
にゃにゃとぺろぺろと毛並みを整える様に待っている間毛づくろいをちゃちゃっと済ませると、
丁度良く?差し出される掌の上の千切ったパンの欠片。
「にゃ」(いただく)
一声鳴いてから 青年の掌のパンを食べる。
ざらざらとした猫の舌が青年の掌を触った事だろう。
■ブレイド > 「飼い猫なんかね?人なれしてるしよ」
首輪は見たところ…ない?ようだが、身振りがわりと家猫っぽい。
野良っぽくないふてぶてしさというのだろうか?
ざらつく舌が温かい。
食べている間はおとなしく皿役に徹しているとしよう。
「なかなかイケるじゃねぇか。まだ食うか?」
パンの欠片がなくなれば、再び猫の背中を撫でる。
■舜胤 > 「にゃあ」(まぁ そうですが)
青年の言っている事は最初から理解してます。だが、猫の姿でヒトの声なんて喋ることは出来ない。
何より喋ったら 化けているなんてばれてしまう。
といっても この青年とは初対面です 誰が化けているなんてばれても問題ではない。
野生の猫な訳がない、野生なら野生なりのワイルドであり獰猛ある風格がない。
もふもふと綺麗な毛並みはあるが どこかで飼われていそうなそんな猫。
「…うにゃ にゃあ 」(いえ、そうでも ごちそうさまです)
また撫でられた。尻尾が嬉しそうにゆらゆら揺れる。
■ブレイド > 猫の口が手から離れれば、食べる意思がこれ以上無いのが何となく分かる。
残ったパンはこちらであっという間に平らげて。
「……パンだけだとさすがに喉が渇くな」
などとつぶやきながら、ふかふかもふもふの綺麗な毛並みを丁寧に撫でる。
そのまま逃げなければ、抱き上げてどこか座れそうな場所…
まぁ、少し路地に入ったところに木箱があったし
そこで腰でも落ち着けるのもいいか…。
■舜胤 > 青年が食べている間 また毛づくろいをしていた。綺麗好きな猫であるが、
野生の猫は人前ではこんな無防備な姿は中々見せない筈。だって襲われたら即反応できませんし。
「にゃ」
何となく 自然になる様に相槌を打つ猫。
撫でられれば そのままされるがままに ひょいっと抱き上げられればぷらーんと抵抗する事なく、
抱き上げられている間 尻尾の先だけが ぷらーんぷらーんと左右に揺れるだけ。
■ブレイド > 「なんつーか…もうちょっと警戒しろよな…」
ホント警戒心の欠片もないやつだ。
無抵抗に抱かれてるし。
抱き上げればふわふわの毛並みに小動物体温も相まって温かい。
良ければ冬の間は懐に忍ばせておきたいくらいだ。
「ふえー……」
それこそこの時間では全く人気のない路地。
怪しい商人やら暴漢やらすらでてこないような時間帯だ。
ずっと中腰だったので、木箱に腰を下ろせばため息が出てしまう。
無論、猫はだいたままだが。
■舜胤 > 「にゃ にゃにゃ」
警戒心なし。いや、出会って数秒はありました、
が 何となく害はないと判断してしまうとなくしてしまった、警戒心。
猫の種に詳しければ もふもふの猫は成長したらぬいぐるみのように大きくなるのは明白な大型種なのだ。
冬の間は無論もふもふだが 夏の時も大して変わらないもの。
もふもふだが、しっとりしてしまうとなかなか乾かないそれはデメリット。
ただ 此処最近の天気は良いようで …青年と二人っきり。
抱かれたまま 猫は 暫く そのままに 尻尾の先がぷらーんぷらーんと揺らして暫く。
「…うにゃ。にゃーにゃーにゃー にゃ?」(君 なんで 一人でいるの??」
会話にならないと思うが、猫は猫語?で青年に問いかける様に鳴き声を発す。
■ブレイド > 「ふー……やっぱ猫はいいな」
もふもふの子猫をだいて表情を崩す。
時折、背中や首周りを撫で、機嫌を害さないように。
猫とは言え、そっぽ向かれたらそれはそれで寂しいものではあるし。
多生の縁というやつもある。猫だけど。
種類には詳しくはないが、このモフ感はなかなかのものだとおもう。
しきりになく猫を見下ろし首を傾げる。
なんかあったのか?
「どうした?こんなところに連れてこられて不安か?
まー、とって食うわけじゃねぇし…飼い猫っぽいからな、家に連れて行くわけでもねぇ。
安心しな」
猫を安心させるように撫でる。
さすがに猫語はわからないため、会話は成立はしていないが。
■舜胤 > (…あれ、もしかして 今 子猫なんだろうか?
…猫になった際に大きさ考えていなかった気がする…もういいか。)
もふもふの猫 胸の内で今更な事をぼやく。どうも先程からの対応で猫は猫でも子猫のに対する対応ではないかと!
だから、こう邪見にされてこなかったのかと判断…してしまった。
背中は無論 首回りや顎の下を撫でられると ごろごろしたくなります。
機嫌?よくないと ごろごろは出ません。ふんふんと時折青年の服とか匂いを嗅いでます。
(…会話 不成立…むねん)
猫は一寸の間 項垂れてしまった。がすぐに項垂れを辞めて 尻尾や耳を動かして。
「にゃー…にゃ。にゃー」(いえー… どう安心。…あ。)
何となく どこかの屋台か娼館が店支度をし始めたのか 独特の香りがし始める。
降りたい、とぺろぺろと青年の手を舐めて気づいて貰えるように動こう。
■ブレイド > 「?」
なんか少しショックを受けたような味のある顔をしているような。
それでも撫でる手は気に入ってくれた様子か。
たしかに子猫…にしては少し大きいか?まぁ、些細な問題ではあるか。
「ん?お?どうした?」
手をしきりになめられれば首を傾げる。
猫の様子から、そろそろ抱っこも飽きたかなと考え
「っと、わりぃわりぃ」
猫を箱から降ろしてやる。少しばかり名残惜しいが。
■舜胤 > 青年とは会話が成立していない事で そこでショック。
なんというコミュ不成立、やはり猫の姿でヒトの言葉…喋ったら不気味だ!
それこそ青年にもふもふしたり撫でてもらったりご飯貰ったりが出来ない。
もふもふはされる側 する側が満足しないと気持ちよくならないと思っている。
「にゃー にゃー」(帰る― 帰りたいー)
青年の中から 降ろされた猫、その場でお座りをしてから 見上げて
青年の名前を聞こうと思ったが 猫では無理っぽい。
「にゃあ!」(ばいばい!)
尻尾の先で 手を振る様に左右に大きく揺らして 一声鳴くと来た時とは逆の方へと歩き始め、
人の出入りが始まりだす路地から立ち去って行った事だろう。
ご案内:「王都 平民地区・娼館通り」から舜胤さんが去りました。
■ブレイド > 「ま、人多くなりそうだからな
騒がしいのは苦手か?…またな」
猫の尾に手を振り返す。
言葉はわからなかったが、なかなかに賢い猫だったように感じる。
目に知性の光があったというか。
飼い猫であっても野良猫であっても、また会えるかは分からないが。
「って、と…」
少年も少年で、表に再び歩き出す。
ご案内:「王都 平民地区・娼館通り」からブレイドさんが去りました。