2018/01/01 のログ
ご案内:「平民地区/広場」にリュシーさんが現れました。
リュシー > (新しい年を迎え、屋敷に居れば何かと騒がしい。
父が呼んだのか、向こうから勝手に来たのかは知らないが、
自称婚約者候補のたぐいが現れては、歯の浮くような台詞を吐きはじめるのだ。
一人二人ならば引きつり笑いでやり過ごしもしたろうが、なにしろ数が多く―――。

かくして、両手の指では数えきれなくなったあたりで我慢の限界を迎えた己は、
見張りの眼を掻い潜り、賑わう街へと足を向けることにした。
新年を言祝ぐ人々の群れ、酔漢、そして、広場にはいつも通りの見世物。
お子様でも安心な大道芸の時間はとうに終わったらしく、
現在、広場の中央へ引きずり出されているのは、憔悴しきった美しい女。
王家に仇なす魔族の眷属、だなどと謳われているけれど、本当のところはわからない。
ただ、綺麗な女が縛られ、辱められるさまを楽しみたい誰それのためだけの、
デモンストレーションであるのかも知れないのだから。)

――――業が深い、ってやつかな……。
年が明けたって、変わり映えしない、っていうか……。

(そんな彼女の姿と、熱狂する男たちの双方を、遠巻きに眺めて溜め息ひとつ。
――――家にはまだ戻りたくないけれど、さて、これからどうしようか。)

ご案内:「平民地区/広場」にルヴィエラさんが現れました。