2017/11/30 のログ
■エズラ > 「は!言うねぇ~……だが間違いねぇな、そりゃ確かだ――」
悪戯っぽい笑みを浮かべる相手に、こちらも思わず笑みを返してしまう。
まったく、こんな美少女のいる店に何故これまで気付かずにいたのか――
そんなことを考えながら、薬品棚のコーナーへ。
様々な芳香が四方から鼻を突くが、ふとすんすん、と鼻を鳴らす。
「……驚いたな、調合もやるのか」
調合棚であった――
魔法薬の調合は一朝一夕に身に付くものではない。
薬品類のラベルには、筋力増強や一時的な透明化を施す戦闘向きのものから――
「……おまけに、媚薬も――たぁ、手広いねぇ」
娼館で嗅ぎ慣れた香りに気付いて、ずらりと並んだ薬瓶から一つを手に取る。
市販されるようなものではない――とくれば、やはり彼女の謹製なのであろう。
そこで、ふと気になって尋ねてみる。
「――なぁ、こっちが言うような効果をもった薬も作れるのか?」
■トール > 「まあ、買うより調合したほうが安いのでね。まあ、安く付くとは言っても魔法薬だからね、原材料を揃えるのにそれなりの手間が掛かるのが難点だがね。まあ、それに言うほど大したものは置いていないよ。」
男が足を止めた薬品棚。
多種多様な効果は付与した魔力に寄るもの。
大小様々な薬瓶や錠剤は他の店ではあまり見掛けない物も多いだろう。
もっとも、効果に関しては結局の所他の薬で代用が効く物も多い。
それでも”ここでしか手に入らない”と言うのは重要だった。
助平客にこの店に来るための理由を与えることが出来るのだから。
それは、自分の見目の良さを自覚している少女ならではの商売の知恵だった。
「一応すべて効果は試してあるのでね。安心して使ってもらって構わないよ。」
店に並んでいる品はすべて試した……が、どうやって試したかはあえて口にしない。
ただ、にこにこと意味ありげに笑みを浮かべ、両手を組んで肘を突き、その上に細い顎を載せる。
■エズラ > 「そいつぁ頼もしいな――傷薬の調合ぐらいならオレもやるが、こんだけたぁ素直に驚きだぜ」
ちら――視線を向けた先で、少女が意味深に笑みを浮かべる。
やはり思った通り、外見と中身の年齢がかけ離れている口なのだろうか?
だからといって男に忌避感はない、いやむしろ――さらに惹き付けられるというもの。
「だったらひとつ、妙な注文をさせてもらってもいいかな――」
そう言って、カウンターへと歩み寄り。
店主の傍へ寄ると、その耳元へと囁きかける。
男が問うたのは、女を狂わせるようなものでもなければ、男の魔羅を元気にするようなものでもなかった。
「孕んでない女でも、乳が出るような薬、なんてのは――?」
■トール > 「ふむ、なるほど。妙というよりは何というか……マニアックだね、君は。」
耳元で囁かれた言葉、その意味を吟味し首を回さぬまま視線だけで流し目を向ける。
これくらいの年頃で男か女の快感を高める以外の薬を求める輩も珍しい。
しげしげと男を眺めつつ、優雅な所作で椅子から立ち上がり、フリルたっぷりの衣装越しにも分かる高い位置のお尻を揺らしつつ薬品棚の傍へと歩み寄る。
そして、右手に錠剤が詰まった薬瓶を掲げ、
「こっちが普通に母乳が出るようになる薬。」
左手に薬液が揺れる小瓶を掲げ、
「こっちが母乳が甘くなる薬。」
そのまま男の傍へと戻り、カウンターの上に二つの瓶を置く。
「2つセットがお得だが、どうかね?ちなみに効果の程は10歳までは確認済みだよ。」
本来は母乳が出なかったり、母乳を飲まずにぐずる赤ちゃんを持っている母親の為の薬だが、効果の程は男が望む通りのもののはず。
マニアックと言いながらも在庫で対応出来るあたり、自分でもちょっとどうかと思うが、まあ、商売だ。
■エズラ > 「あ、あるのか――すげぇな」
妙な注文であったので、調合に時間がかかる、くらいのことは想像していたが――
カウンターの上に二種類の薬が並ぶ。
丸薬と薬液――見た目には、これといって不審な点はない。
おまけに、確認済みの年齢幅も異様に低いあたり、やはりこの店がただの魔法具店ではないことを思わせる。
「無論、セットでもらうぜ、いくらんなる――?」
あっさりと値段を問う。
■トール > 「まあ、たまたまだよ。本来は困っているお母さん用の薬だからね。君がどう使うかは聞かんよ。まあ、想像は出来るがね。」
男の視線を集める胸元をそっと隠して茶目っ気たっぷりにウィンクして見せ、カウンターの下から紙袋を取り出す。
「値段はこれくらいだよ。2つセットだから少しサービスをしよう。」
ぱちぱちと算盤を弾き、男の前に値段を示す。
一般的な媚薬より少し高い程度、すでに瓶を紙袋に詰めているあたり、目の前の男ならこの値段なら間違いなく買うと確信しているのだろう。
「一錠で効果は一時間ほど。あまり飲みすぎると脱水症状になるので気をつけ給え。こっちは10回分だよ、水に薄めて飲ませるといい。原液のまま使うと小便まで甘くなるので気をつけ給え。」
一通りの説明をしながら紙袋の口を丁寧に折りたたみ、男の胸の前に差し出す。
「ああ、一応注意しておくと別に母乳を出しても気持ちよくはならんからな?もっとも母乳が出るという非現実感がフラシーボ効果を生む可能性はあるがね。」
男に紙袋を手渡すと説明を続け、そして、空いた両手で胸を左右から抑え男の前に谷間を差し出し、にっこりと笑顔を向ける。
「サービスだよ。」
支払いはこの谷間にどうぞ、と。
■エズラ > 「フムン、なるほど、こういうモンの相場ってのはよく知らねぇが――」
別段、目玉が飛び出るような値段ではなかった。
詳細な使用方法をふむふむと頭に入れつつ、なんだかんだ、こっちの思惑を読み取られているようで、苦笑せざるをえなかった。
もちろん、相手の考えている通りの使用方法を試すつもりである――さて、代金を支払おうと相手に目を向けると――
「むほっ、こいつぁ嬉しいサービスだなオイ」
まったく、つくづくどうしてこの店をもっと早く知らなかったのか――
遠慮なく――しかし、やけに巧みな手つきで谷間へ一枚二枚と貨幣を滑り込ませながら――むにゅんっ、と深くまで手を差し込み。
ふっくらとした柔さと熱さを楽しみつつ、指先で先端を探し当て、つねり、つまみ、弄りながら――
「この乳で是非、今度効果を試してみてぇもんだがよ――そりゃ別料金になるのかい」
間近に顔を寄せながら大真面目に問う――
■トール > 「こうすれば君のことだ、また来て何か買っていってくれるだろう?」
柔らかな胸の谷間はまるで底なし沼のように硬貨を次々に飲み込んでいく。
マシュマロよりも柔らかな感触と肌理を感じさせない滑らかな手触り。
ドレスで隠れた乳輪は清楚な顔に似合わず大きく、豊かな膨らみに見合って大きい。
ぷっくりと膨らむ先端を弄られながら男へと悪戯っぽく半眼を向け、口元に意味ありげに笑みを浮かべて見せる。
「儂は娼婦ではないのでね、基本的に金で身体を売ったりはせんよ。ただまあ……常連には少しサービスすることも……吝かではないかも知れんがね。」
胸の谷間で料金分の硬貨を飲み込むとそっと身体を離し、背凭れに背中を預け、足を組んで見せる。
両手の支えを失っても硬貨一枚落ちないあたり、谷間の深さが見て取れるだろう。
■エズラ > 「おっと……――」
ふわりと手のひらから張りのある感触が離れていく。
しかし、続く言葉には、男を虜にする何か異様なほど磨き上げられた妖艶さが見え隠れしていた。
娼婦ではない、と言ってはいるが――男を誘うその口ぶりや仕草には、これまた魔法役の調合と同様に、一朝一夕では考えられぬ気配を感じる。
「そいつぁ嬉しいこと聞いたぜ――これからもひいきにさせてもらうことにするよ」
たっぷりと深い谷間をニンマリと眺め、さて、あれをどう料理してやろうか――
そんな邪なことを考えつつ、じゃあな、と手を振り、品物の入った袋を片手に、店を後にした――
■トール > 「うむ、またのお越しをお待ちしているよ。」
店を出て行く男の背中をふりふりと手を振って見送る。
おそらくは新たな常連客となってくれるであろう。
しかし、媚薬の類を買って行かなかったあたり……。
「下半身に自信があるのかね。」
胸の谷間から硬貨を取り出しつつひとりごち、先程の男の下で股を広げる自分の姿を想像するのだった。
ご案内:「平民街/魔法具店『ビルスキルニル』」からトールさんが去りました。
ご案内:「平民街/魔法具店『ビルスキルニル』」からエズラさんが去りました。