2017/11/29 のログ
ボブ > (修練場備え付けのショートソードサイズの木剣と男愛用のショートスピアと似たような長さの木槍の両方を身に付けた状態で
藁を巻き付けた杭に向かって、攻撃を仕掛けている褐色の肌の男)

「ふんっ!はっ!はっ!
……やっぱ動かない的より動いてる相手の方がこっちも攻撃を避ける動きをできるからそっちの方がいいんだけどな。
……とはいえ、俺が修練に従事できるくらい、本気で動いたら個人的な苛めに直結するからなぁ~、
ここに来る人たちのレベルからすると……」

(対人練習をしたいとは思ってはいるが、腕の差がありすぎて他の練習者を巻き込む事が出来ない為、
練習内容に内心で不満を持ちつつも、杭に向かって、木剣を打ち据え、木槍を突き、振り払ったりしていた男)

ボブ > (鍛錬相手を内心で求めつつも、一人での鍛錬を続け、貸し出し用の木剣も木槍を係員に返していけば)

「はぁ~……昔の仲間に声を掛けられたらもう少し身になる鍛錬も出来るんだが、俺の方から声を掛けたら
あの厄介な騎士連中の嫌がらせがそっちに向かうだろうしな……偶然出会った時に頼むしかねぇのかな。
とりあえず汗は掻くだけ掻いたし、軽く身体を拭いた上で風呂にでも向かうかな」

(やや不満の残る鍛錬を終えて、口から不満の言葉を漏らしながら男は鍛錬場を後にしていった)

ご案内:「王都武芸修練場」からボブさんが去りました。
ご案内:「平民街/魔法具店『ビルスキルニル』」にトールさんが現れました。
トール > 平民街の大通りから少し入り込んだ路地裏、そこに店を構える魔法具を扱う小さな店。
ドアの上には少し傾いた屋号の看板『魔法具店ビルスキルニル 何でも承ります』の文字。
ドアの横、夕日が差し込むたったひとつの小さな窓から覗き見える店の中には商品棚が所狭しと並べられていた。
その奥、カウンターに腰掛けた銀髪の少女は夕日に横顔を照らされながら、優雅に書物のページをめくる。

ご案内:「平民街/魔法具店『ビルスキルニル』」にエズラさんが現れました。
エズラ > 夕暮れ時の平民街――男がぶらりと歩いている。
本日は生憎と日雇い仕事にありつけず、することもなくふらついているのである。
この街は、いつ歩いても何らかの新しい発見がある――例えば今日も。

「んんっ……こんな場所に、店があったのか――」

魔法具店の看板――このあたりは幾度か歩いていたが、見過ごしていたか。
こじんまりとした店だが、妙に趣を感じる。
どうせすることもない――気楽な気持ちで入店する。

「よっ、まだやってるかい――」

所狭しと商品の並ぶ棚の向こう――カウンターに掛けた店主と思しき者の姿。
それを目の当たりにして、思わず男の視線が真っ直ぐ注ぎこまれる。
まるで人形めいた、その少女の姿に――

トール > ドアに吊り下げた鈴が軽やかな音を奏で来客を告げる。
入り口へと視線を向ければいかにも剣士と言った風体の男の姿。
読んでいた書物に栞を挟んで閉じ、温和な微笑みを向ける。

「やあ、いらっしゃい。もちろんやっているよ。何がご入り用かね?」

両手をカウンターの上に置き、軽く小首を傾げて見せる。
長い銀色の髪がさらりと揺れ、黒いゴスロリドレスに強調された胸元が如何にも柔らかそうに少し波打つ。
剥けられた視線には慣れた物、自然な表情で真っ直ぐ視線を受け止め、客を招き入れる。

エズラ > 「ああ……いや……――」

美しく透き通った銀髪に、装飾過多のドレス――そして何より、その奥から主張してくる膨らみ。
思わず目を奪われていた男は、曖昧な返事を返す。
そして思う――はて、何を求めていたのであったか、と。

「特に何が、っつーわけでもないがよ――こんな場所に店があったのを知らなかったもんだから――ま、試しに寄ってみたっつぅだけだ」

包み隠さず特に来店の目的はないと告げ、棚を見渡す。
妙な色合いの薬品や、何に使うのか定かではない器具。
魔法具店を名乗るからには、そのどれにも何らかの魔術的効果が付随しているのは明白で。
それらの品々を見て回りながら、問う――

「この店は、何が「売り」なんだ、お若い店主さんよう」

自分より歳を食っているということはなさそうだったが――
外見の年齢と実際の年齢が比例しない者の存在くらいは知っている。
ともかく、当たり障りなく――見たままの年齢に受け取ることにした。

トール > 「ああ、それはありがたいね。好きなだけ見てくれ給え。色々と揃えているからね。きっと気に入る物があるだろう。」

男の率直な言葉ににっこりと満面の笑顔を返し、右手を上げて左から右へと振る。
男が見回す棚には指輪や宝石、どう見ても日用品にしか見えない物から使用用途のわからないような物まで所狭しと並べられている。

「売りかね?そうだね、とりあえずどの品にも儂が一手間加えているので、そこらの店とは一味違うかね?それとまあ、見ての通り――」

瞳を閉じ、両手で長い銀髪を掻き上げふわりと広げ。

「儂の愛らしさだね。どうだね?何度でも来たくなるだろう?」

片目を開き、ふふっと悪戯っぽく笑みを浮かべて見せる。