2017/08/19 のログ
ご案内:「高級娼館『天国への階段』亭」にエンジェルさんが現れました。
エンジェル > 平民街、娼館通り。
ほとんど日が暮れた時間、今日もまた少しずつ人通りが増えていく。
目当ての娼婦を買う者、娼婦を冷やかす者、今日の相手を探す者…様々な男達が行き交う中、『天国への階段』と刻まれた看板を出す小さな城を思わせるまさに天国への入り口と言った店があった。
飾り窓の奥、談笑する女たちはその誰もが一級品。
さらにその誰もが男を悦ばせる技術に長けていることは常連が一番よくわかっていた。
もちろん、常連になれる客などほんの一握り。
だからこそ、一種のステータスにもなっていた。
そんな店を肇国節の間、まるまる借り切った貴族もいたのだから、金はある所にはある物なのだろう。

そんな別世界のような店の中、一人の少女が飾り窓に手を掛けて、じぃぃっと外を眺めていた。
道行く男達ににっぱーと笑みを浮かべる姿はまさに天使を思わせる。
だが、彼女もまた……店の商品であり、そこに陳列されているのだ。