2017/06/04 のログ
ノア > 「 何かあったの ? って、 何かあったに決まってるじゃない。最近意地悪な吸血鬼の眷属になって、 オマケに えっちなせんせの助手になったの。」

もしも力を手にしたとして.. 其の力の使い道は、 話さない。いつも通りの生意気な口調で つらつらと喋りながら、 温泉目指し廊下を歩く。後ろの貴方がどんな顔をしているのか.. 其れには気付いていないのか、 はたまた.. 気付かないフリをしているのかもしれない。どちらにせよ女は、 振り返りもせず歩き続けて

「 ゎ......... ひろーい♡ 」

浴槽もまた想像以上の広さで、 思わず感嘆の声を上げる。此処で漸く振り返ると、 貴方の顔を下から覗き込むようにして..

「 ねぇ、 ウィルバー..... 」

先生、 ではなく.. 今度は名前を。そして

「 ── もしあたしが、 このまま帰りたくない って言ったら..... ? 」

唐突な質問。緩い笑みを浮かべながらも、 其の視線は至って真面目に。

ウィルバー > 「あ、はい。 言われてみるとそうですね。 いや、誠に申し訳ございません。」
お前にとやかく言う権利があるのか。 そう言われた気がし、僕はいつにもなく神妙な表情になってしまう。
眼は死んで、何ならこのまま謝罪会見でも開けそうなレベルだ。 
たまに吸血鬼の血が騒いで色々やらかしたりするが、いつもの僕はこの程度だ。
だから助手の心中には気付くことなど到底できなかった。

「二人で入るには最適だよね。」
彼女の後ろで服を脱いでいると、不意に下から見上げてくる可愛い顔。
どうしたのだろうと瞬いていると、いつも呼ばない呼び方で。

「そうだね、その時はノアの要望を出来る限り適えてあげるよ。 僕はノアの事が大好きだからね。」
脱ぎ掛けでかなり見れた物ではない姿だが、左右から包み込むように抱きしめる。

ノア > 知らない事を質問すれば、 先生として優しく教えてくれる。こんな、 唐突な質問にだって.. やっぱり貴方は、 柔らかな口調で答えてくれた。そして女を、 柔く包み込むように抱き締める。けれど..

「 .........っ、 ふ..... ふふ、 っ.. 」

脱ぎ掛けの衣服のせいで、 何だか情けない。いつだってスタイリッシュな貴方だからこそ、 其の姿が妙に人間的で.. 女は堪えきれず小さく吹き出し、 ふるふると肩を揺らした。

「 ウィルバー、 人間みたい。」

質問を投げ掛けておいて、 其の返答に対する返答は.. ない。代わりに心底楽しそうに、 無邪気な笑顔を見せていた。思えばここ最近..... こんな風に笑う事も、 少なくなっていた気がする。せっかくだから貴方の腕の中に収まったまま、 靴を脱げば すとんと身長も低くなって

「 .........ん、 」

白々しく、 酔っ払ったフリ。両手を上げて、 脱がせろアピール。脱がせてもらえたにせよ、 自分で脱いだにせよ、 トップスとスカートを脱げば其の下には..... 例の如く、 白いレースの誓約違反が待ち受けているのだけれど。

ウィルバー > 「笑うなよ~、こんなタイミングで来るとは思わなかったんだから。」
抱きしめているので、丁度胸元の位置から笑い声が聞こえてくる。
ロッジに着いてからずっと彼女のペースに振り回されている。 とはいえ、好きな相手に振り回されるのは存外楽しい。

「ん!?」
問いに答えでもなく、おまけに人間みたいとまで言われてしまう。 意味が分からず、一瞬思考が停止する。
が、子供のような笑みを見せられると、全身から力が抜ける。 どうやら、自分の中で何かを消化してくれたようだ。

「今日は随分と甘えてくるね。」
ブツブツ言いながらも、大人しく言われるがままに服を脱がしていく。 
思えば、ノアの服を脱がすのは初めてになるだろうか。

「お、今日はいつもより可愛いの着けてるね。」
いつもなら下着の着用を咎めるつもり所だが、今日はいつもと違う様子の彼女、おまけにいつもより気合の入った下着を着ていたので何も言わずに。
上から下まで全て脱がしてあげると、いよいよ締まりのない恰好だったのを彼女と同じく、一糸まとわぬ姿になる。

「知ってると思うけど、温泉はいきなり入ったらダメだよ。 先にカケユってのをしてからだからね。」
裸になっても説明癖は変わらない。 浴槽の前の手桶でお湯を掬い、体にかけてから湯に入る。

ノア > 「 ん、 白レースなら怒られない。」

前回の抜き打ちチェック、 薄桃色は駄目だった。色やデザインの問題なのかと、 本日は白いレースを撰んで来た女.. はたして、 誓約を守る日は来るのか。

「 ............ 」

手を上げたり 脚を抜いたり、 自分は最低限の動きのみ。貴方に脱衣の殆どを任せ、 白い肌も柔らかな胸の膨らみも.. 全てが露になる。掛け湯をする習慣は知っていたけれど.. 相変わらずの説明癖に くすりと肩を揺らすだけで、 知っている などとは言い返さず。こくんと頷いてから しゃがみ込み、 湯を掛けて身体を清め。

「 熱っ.. 温泉って、 どうして熱いの ? これは何 ? 王都の水浴び場には、 こんなのない。」

身体を流すと爪先を、 ちょん と湯に入れすぐに出す。熱さに躊躇いながら少しずつ.. ゆっくりと、 身体を沈めてゆく。其の間も温泉についてや湯の花について、 女の知らない事を質問したり.. ここ最近になって増えてきた、 貴方との穏やかな時間が過ぎる。

ウィルバー > 本当は違うよ、今日だけ何も言わないだけだよ。 っと突っ込んでやりたかったが、今日は下着に関しては黙っておくことにしたので口を開けない。
ただ、薄いデザインだと喜ぶのは事実であった。

「山の中に入った雨水が地下を通って出るんだけど、その時通るルートに寄って温度が変わるらしいよ。
これは温泉の成分が固まって出来るんだよね。 あっちはまだ行ったことないな。 今度、一緒に行く?」
まさか助手が知っているとまでは考えが及ばず、ペラペラと舌が回る。 僕も意外と酔っていたのかも知れない。
そして、王都の水浴び場の話が出たので、僕としてはさりげなく新たなデートを誘ってみた。

こっちの湯は成分こそ濃いが、色は透明である。 なので、お湯で浮かぶ彼女の胸が良く見える。
う~ん、でかい。

「ノア、もっと近くに着なよ。」
助手が動く前に己から寄っていく。
横から隙間なく体を密着させ、助手の背中から腕を伸ばし、お湯で浮いている胸を掴む。

ノア > 「 ............... 」

興味を持った内容であれば、 スルーも居眠りもする事なく ── と、 前記はしたが.. この女、 途中で興味を失う事も少なくない。其の説明が授業のようであればある程、 尚更..

( ぁ、 慣れてきたかも.. きもち ぃ♡ )

はふ、 ぅ..... と。湯の温度にも慣れ、 心地好さそうな吐息を漏らし始める始末。ふわふわと弛んだ意識が引き戻されたのは、 王都の水浴び場に誘われた時だった。

「 長生きなのに.. 行った事ないトコがあるなんて、 もったいない。」

貴方が知らない事 (場所) を、 知っている。今度案内してあげる なんて、 ほんの少し得意気に返していると..

「 .........っ、 ん.. 」

密着する肌と肌。湯に浮かぶ二つの膨らみも、 貴方に捕らえられてしまう。顔を横に向ければすぐ目の前に、 貴方の顔。

「 きもち ぃ、 ね... 」

頬へ、 軽く触れるだけの口付けを。

ウィルバー > 説明モードに入ると、半ば一人の世界に入る癖がある。 なので、彼女の意識が他に向いていたとしても、説明を中断でもされなければそれに気づくことはないだろう。
そもそも、好きな娘を相手に説明するのだ。 自然と熱が入ってしまう。

「いいの? 嬉しいなあ。 たまにはノアに案内されるのも楽しそうだね。」
得意げな彼女に連れて行ってもらえるようだ。 確か、あそこは混浴だと聞いたことがある。
これはまた楽しみが増えたと一人で喜んでいる。

「うん、とっても気持ちいいよ。 ノアと一緒に居るからかな?」
頬に触れる感触が気持ちよくて、全身に電流が走るような気がした。

「ところで、さっきの話なんだけど。 なんで僕にあんな質問したの? それとも僕には言えないことかい?」
いきなり力が欲しいだのと言われ、ずっとモヤモヤしていた。
今なら答えてくれるだろうかと思い、問いかけることに。

ノア > 初めはずっと.. 現実逃避したくなる程に悩み、 戸惑い、 困惑していた女も..... 今では、 随分と貴方に気を許し始めていた。 女の許容を越える数々の問題が、 次から次へと舞い込んできたから。其れこそ自分自身の問題など、 後回しにしてしまう程に。 "一緒に入っているからきもちいい" だなんて、 やけに甘い言葉が返ってくれば..

「 ウィルバーと居ると、 あたしは..... すごく、 わがままになる。最近は あまり.. 怖くないし、 嫌じゃ... ない。」

女は貴方に対する心境の変化を認め、 ぽつりぽつりと其の変化を口にする。温泉に浸かれば劣化してしまうからと、 アクセサリーの類いは全て外していた。当然、 女が其の身体よりも大事に守りぬいたあの指輪も..... 今は、 身に付けていない。そして、 問い掛けには.. こてんと頭を、 貴方の肩に乗せて

「 例え叶わなくても、 大切に想う人がいる。その人の為に何かしたくても、 今のあたしじゃ.. 何の役にも立たないから。ま... 頼まれてもいないんだけど、 ね..... バカみたい、 って思った ? 」

自らを嘲笑うように、 溜め息が漏れる。そんな気持ちを振り払うように、 パシャ.. と軽く湯を掬って、 貴方に引っ掛ける悪戯を。怒られて反撃を喰らう前に..... 抱き付いてしまおう か。

「 .........ウィル バー、 」

貴方の名を呼ぶ、 弱々しい声。

ウィルバー > 「随分わがままだと思ってたけど、ひょっとして他の人の前では良い子ちゃんだったりするの?」
うわあ、随分と凄い爆弾を投げてきたなこいつ。 それは心を許していると超ポジティブに捉えるべきか否か。 それが問題だ。

彼女が心のうちを吐き出している間、僕は湯に入って濡れた手で彼女の頭を摩っていた。
例の指輪が外されていることに今頃気付くが、それほど驚きはしなかった。 つまるところ、指輪があろうとなかろうと彼女の心の中にまで立ち入ることは出来ないのだから。

「具体的に何の役に立ちたいんだい? 僕で良ければ力を貸すよ? それに、今すぐ役に立たなくても役に立つ機会はいづれ来るよ。 その時に役に立ってあげればいいんじゃないかな?
ああ、バカとは思わないよ。 バカって言うのは好きな女が他の男の事を相談してきてるのに真面目に答えてる僕の事を言うべきだからね。」
肩に乗ってきた頭をずっと撫で続けていた。 彼女が自嘲気味に問いかけると、僕は力のない笑みを返した。 
全く、なんでも馬鹿正直に答えてしまう自分が恨めしい。 

などと話していると、いきなり顔にお湯をかけられる。 捕まえて叱ろうと思うよりも先に胸元に抱きついてきて。
「なんだい、ノア。」
呼びかける声に優しい声色で答えると、ぎゅっと両手で抱きしめる。 先ほどのおかえしにとばかりに頬へと口づけて。

「僕で良ければノアの力になってあげるよ。 僕は城にも出入りしているし、ノアが出来ないことでも僕なら出来ることもあるかもしれないよ。」

ノア > 主の前で "他の誰か" の身を案じるなど.. 眷属として、 あるまじき態度。貴方が怒るのも当然、 の 発言なのに..

「 .........ウィルバーは、 優しすぎて いけない。こんな風にウィルバーが甘やかすから、 あたしはどんどん我儘になる... 」

眷属としての忠誠心など、 備わっていない。この女にあるのは.. 貴方に対して芽生えた、 思い。他の人の前ではどうかと言えば、 相手によって多少は変わるけれど..... 生意気だったり我儘だったり、 調子が良かったり.. 少なくとも今、 貴方の前に居る姿は ── ありのままの、 振る舞いだった。

「 こんなに素敵な貴方なら、 貴方だけを見てくれる.. もっともっと素敵な人が、 必ず居るのに ─── 」

其れは.. 心の底からの、 本心。貴方の事を魅力的だと認め、 他の誰かに心奪われている女などではなく.. もっと、 素敵な人と大切な時を過ごすべきだと思った。これまでも、 数々の出逢いと別れを繰り返してきたのだろうから。

「 .....ほんと教師って、 損ね。」

真面目に答える貴方に、 抱き付いたまま呟く。そしてやっぱり.. こんな風にまた、 女を甘やかすから

「 じゃ ぁ、 」

力になると、 言ってくれた貴方を.. ぎゅぅ と抱き締めて。力を欲する訳でも、 助けを請う訳でもなく。女が求めたのは.....

「 ちょっ と、 だけ... 今だけ..... 今、 だけ.. 何も考えらんなく して。」

ウィルバー > 「じゃあ、どんどん僕じゃないとダメな人間になってくれるってことだね。 楽しみだなあ。」
中性でも愛でも何でも良い。 彼女を縛り付ける鎖があればそれでいい。
だから、彼女が僕だけの姿を見せてくれるのはとても嬉しかった。 当然、怒ることなどするわけもない。

「そんな人、居ないような気がするんだけどな。 まあ、少なくとも今の僕はノアに夢中だからね。
ノアが素敵に見えて仕方ないんだよ。」
冷静に自分を評価して、そんな魅力があるとは思っていない。 それに、今の僕にとって彼女こそが必要だと言うことも覆らない。

「それが性分だからね。 仕方ないよ。」
彼女が俯くと、首を回し項へと口づけをする。

「いいよ、また今日もたっぷりと狂わせてあげるね。」
そこまで言うと、僕の双眸がギラっと光り輝く。
僕の持てる力で限界まで彼女の性感を高めた。

その後、温泉の中で男女の絡み合う光景がずっと続いたことだろう。

ご案内:「ロッジ」からウィルバーさんが去りました。
ノア > 優しくされるのは、 嫌だった。優しくされればされる程、 自分の方が余程悪者に思えて.. 居心地が悪かったから。

「 きっと居る、 居るに決まってる。ウィルバーは頭が良いのに、 女を見る目がないんだわ.. 」

だからこそ、 頼めない。何もかも受け止めてくれる貴方に、 愛する人の力になりたい など.. まして、 助けてほしい だなんて.. 頼める訳もなく。

「 優しく、 しない で..... 今日 は... めちゃくちゃ に、 して.. ───── 」

今欲しいのは.. 意地悪な、 主の貴方。そう求めた女は、 今夜だけ と.. 其の身を、 そして心を..... 全て、 貴方に委ねた。望んだ通り、 もう何も.. 何一つ、 考えられなくなるくらいに ── ─

ご案内:「ロッジ」からノアさんが去りました。
ご案内:「ロッヂ」にノアさんが現れました。
ご案内:「ロッヂ」からノアさんが去りました。
ご案内:「ロッジ」にノアさんが現れました。
ノア > 【 継続待機中 】
ご案内:「ロッジ」にウィルバーさんが現れました。
ノア > 昨晩 ── 女の望んだ通り、 貴方は快楽を与えてくれた。其れこそ、 何も考えられなくなる程の.. 熱く、 激しい快楽を。其の行為は暫く続き..... 当然、 先に体力が音を上げたのは女の方だった。



「 ............... 」

翌朝になって、 カーテンの隙間から日の光が差し込む頃となっても.. ベッドの上、 女は小さな寝息を立てていた。ぱんぱんに破裂しそうな鞄の中、 せっかくお気に入りのナイトドレスもあるというのに.. 結局、 出番は無く。もぞ.. と 寝返りをうてば、 素肌に擦れる滑らかなシーツが心地好い。

ウィルバー > 結局、一晩中抱くことになった。 吸血鬼の主とその眷属にふさわしいシチュエーションではあった。
尤も、後半は互いに理性が消し飛んだいたような気さえしたが。

「うわあ、もう朝じゃん。」
好きな女を気がやるまで抱いた満足感と、疲労で深い眠りに落ちていた僕の眼を覚まさせたのは窓から入り込む朝日であった。
眷属とはいえ人間体の彼女と違い、僕の身体は朝日を直接浴び続けるのはキツイ。
何せ今は下着すらつけていないのだから。

隣で眠る彼女を起こさない様に気を配りつつ、日が当たらない場所へ移ることにした。
つまり、ベッドから降りて、キッチンの方へ向かい喉の渇きを潤すものを探すことにした。

「お、炭酸水あるのか。」
みかん果汁の入った炭酸水の入った瓶を見つけると、あまり物音をたてない様に気を配りながら飲むことにした。

ノア > 「 .........っ、 ん... 」

もそ と女の手が動き、 隣を探る。探っても探っても其処に人肌は無く、 シーツを手繰り寄せるだけ。力ない動きで何度か手を動かしていると、 やがて うっすら目を開けて

「 ─── ん、 ん..... ウィル、 バー.. 」

隣には、 誰も居ない。上体起こし部屋を見回していれば、 カタン.. と。キッチンの方からか、 微かな音が聞こえた。置きっ放しになっていた貴方の白いシャツ、 其れを素肌の上から直接被って ふらふらと.. 貴方の元へ

「 .....おは よ、 せんせ.. 」

寝惚けたままの、 何処か気の抜けた挨拶。女が貴方を "先生" などと呼ぶ時は、 決まって大概 甘えたい時だ。

ウィルバー > 「おはよう、ノア。 昨日は楽しかったね。」
ベッドの方から、床の上を歩く音が近付いてくる。
音の方へと振り返ると、僕が脱ぎ捨てたシャツを羽織って現れた彼女が。

とりあえず、まだ覚醒しきっていない彼女がよろけでもしたら大変なので、飲みかけの瓶をキッチンに置いてから彼女を両手で抱きしめることにした。
紫色の髪を触り、頬へと触れるだけの口づけをして。

ノア > 「 .........腰が痛い。」

ゆるりゆるり と貴方の元へ歩み寄れば、 文句とも取れる言葉を口にしながら腕の中。昨晩とは大違い、 髪や頬に触れる感触は柔らかく優しいものだった。心地好さそうに、 ふ.. と目を細め

「 喉、 渇いた。あたしも.. 」

貴方の腰に腕を回したまま、 視線はキッチンカウンターに置かれた瓶に向けられている。未だ意識は半分夢の中、 飲み物を強請る癖に身体は.. 離れる気がない様で。胸板に数度、 うりうりと頬を擦り寄せ.. くぁ、 と小さな欠伸を漏らした。

「 あと... 勝手に、 居なくならない で。」

自分が主にでもなったつもりか、 というような発言。貴方の居ない、 シーツだけ手繰り寄せていた悔しさを.. 不服そうに、 付け足して。

ウィルバー > 「奇遇だね、僕もだよ。」
再生能力があろうと、披露するのは同じである。 なので、彼女の不満には笑って返した。

「あ、じゃあこれ飲む?」
視線を一度瓶に向けた後、体に顔を擦り付けるだけの彼女。
どうやら、飲ませろとのお達しの様だ。 僕は苦笑しつつも、瓶を手に取り彼女の口元へと近づける。

「気持ちよさそうに寝てるのを起こしたら可哀そうだと思ってね。 ごめんね、次は起こすよ。」
起こしたら起こしたで絶対文句つけられるパターンだろうなと思うが、とりあえず謝る。
うん、ちょっと理不尽なものを感じるが若い女の子は大体こんな感じだよなあ。

「どう? 頭の中スッキリできた? 僕も違う意味でスッキリできたけど。」
などと、下品なことを口にする。

ノア > もしも寝ている女を起こしたら起こしたで、 貴方のよく知る「 あと5分.. 」が待っている。其の辺の理不尽さを、 当人は自覚していないけれども..

「 のむ..... 」

寝惚けているついでに、 うんと甘えておく。もっとも普段から貴方には、 甘ったれてばかりだけれど.. 唇に瓶の口が触れると、 ゆっくりと傾けられるのに合わせて喉へ流し込む。こく こく、 こく.. と。爽やかな飲み物は、 女の意識を徐々に目覚めさせて

「 うん、 目.. 覚めた..... 」

飲み物に濡れた唇を ぺろ、 と舌先で舐めつつ答え。抱き付いたまま、 顔だけ上げた。

「 スッキリ、 も..... した。ねぇ、 せんせ。今日はどんなことする ? 海も近いし、 何処か散歩する ? それとも此処で、 ゆっくりまったり休む ? あ.. 今日は可愛い助手が、 何か作ったげよーか。」

緩い口調で、 色々な提案を。最後の提案は..... 選ばない方が、 身のためである。

ウィルバー > 「はいはい、ちゃんと口開けてね。」
覚醒しきっていない彼女の口に瓶を宛て、彼女の飲むペースに合わせて飲ませてあげる。 まるで子供に飲み物を飲ませているような気分だ。

「それは良かった。 今日もノアは可愛いね。」
いつも以上に甘えてくる彼女の顔をじっと見つめていた。 
彼女の顔は見ていて飽きることがない。

「そうだね、せっかく可愛い水着を持ってきてたんだし、泳ぎにでもいく? あ、僕はこの時間の海には入れないので日傘でも置いて座っておくけど。
お腹空いたのなら僕が作るよ。 何か食べたい物ある?」
こんなに日差しの強い日に肌を晒しでもしたら、一日寝込むで済まない事態になりそうだ。
だが、彼女の水着姿を見てみたい所でもある。
料理についてはなんとなくだが、彼女に任せるのは止めておくことにした。 下手そうとまでは思っていないが、少なくとも僕の方が得意そうな気がしたので。

ノア > 「 あぁ..... そっ、 か.. 」

こうして居ると、 貴方が吸血鬼だなんて忘れてしまいそうになる。貴方が日傘を差して座っているのに、 一人で海水浴は..... うん、 嫌だ。

「 一人で はしゃぐなんて、 嫌..... 海は夜、 散歩行こ。決まり。」

そうして貴方にまとわり付いていた身体を ゆるゆると離せば、 両手を上げて大きく背筋を伸ばし。

「 .........そ ? じゃあお言葉に甘えて、 お願いします。って言っても.. 朝、 あんま食欲ないし... ぁ、 フルーツ食べたい♡ 」

貴方の勘、 或いは危機察知能力は見事。身の安全と、 このロッジの安全を守った。とは言えあまり食欲はなくて.. 欲しいものが思い付けば、 調子良く其れを強請った。特に手伝うつもりもない癖に隣に居るのは.. つまみ食いが目当て。

ウィルバー > 「そうそう、不老不死って便利なんだけど僕の不老不死は不便な所もあるんだよね。 でも、その辺平気な人もいるみたいだけどね。
ごめんね、じゃあ夜になったら出ようね。」
彼女に気を使わせたことを申し訳なく思う。 そうか、海で遊べなくなることは彼女にとっては大きなデメリットかもしれない。

「うん、まあ、調理するのはいいんだけど。 先にこれを小さくしてもらえるかな。」
伸びをすると、彼女の大きな胸がぷるんと揺れる。 それが先ほどまで密着していたことを思いだし、今更大きくなってきた僕の一物。
腹に触れる程に直立し、昨夜あれほど出したばかりだと言うのに先走りを溢れさせていた。 まるで思春期の少年のようだが、不老不死なので仕方がない。
流石にこの状態で調理は出来ない。 落ち着いたら先に服を着よう。 彼女の裸を目にしながらの作業は色んな意味で危険すぎる。

ご案内:「ロッジ」にノアさんが現れました。
ご案内:「ロッジ」にノアさんが現れました。
ノア > 「 そっ、 か.. そういうのも ちゃんと考えなきゃいけないの ね..... まぁ、 元々夜型だし... 問題ない、 かな。」

無自覚の、 爆弾発言。まるで吸血鬼化を視野に入れているかのような言葉を.. さらっ と声に出していた。寝起きで思考が緩々の女は、 いつも以上に心の声も だだ漏れで

「 ん..... さっき "スッキリした" って言ってたじゃない、 えろ教師。」

などと.. 本来心の中で留めておくべき悪態も、 つらつらと声に出してしまう。とはいえ.. 大きめのシャツに包まれた身体は、 ちょこん と貴方の足下にしゃがみ込んで

「 考えられ なぃ..... 朝、 から.. こんな とこ、 で... ウィルバーの えっち。」

ちゅ、 ぅ.. と微かなリップ音を立てる唇は、 生意気な不満と 熱っぽい吐息を同時に漏らしていた。やがて黙り込んだ女は、 主の溜めた欲を吐き出してもらおうと 丁寧に舌で舐め始め。先日求められた経験にならい、 白く柔らかな胸で、 其れを挟んだ。上下に扱く動きに合わせ、 谷間から飛び出す欲棒は 口で受け止め。根元から先端に至るまで、 余す所なく感じてもらおうと..

ウィルバー > 「まあ、服とか着ておけばだいぶましになるよ。」
ひょっとして、興味あるの? などと思ったが、口に出すとまたややこしいことになりそうなのでそれはしない。
ただ、喜んでいるのが目の輝きで分かってしまうかもしれない。

「言ったんだけどさあ。 吸血鬼って基本的に回復早いんだよ。 それにほら、僕の目の前で裸のノアも悪いんだよ?」
彼女に尻に敷かれ始めている気がするが、それが心地よいと思ってしまっている所すらある。 ああ、やはり僕は吸血鬼としては駄目なのかもしれない。
足元に彼女が屈むと、それだけで興奮したのか鈴口が開閉する。 俺の女だと、騒ぐように。

「ごめんね~、でも男って朝は大抵こうなるんだよ。 前の彼氏とかで経験なかった?」
さりげなく、セクハラめいた質問を口にする。 彼女の生々しい吐息が触れ、雄の臭いを放つ一物。 昨夜まで彼女の愛液でドロドロに濡れていた所に舌が触れ、
豊満な胸で挟まれると早速先走りを零し、彼女の舌や胸に付着する。 不老不死の身体は精力も豊富で、おまけに量が多い。 
昨夜の姿が脳裏に蘇ったのか。 僕は突然彼女の頭を左右から鷲掴みにし、腰を突き出していた。
「ノア、そのまま続けてくれ。」
喉の奥まで極太の一物で突き上げる動き。 途中、彼女が嗚咽を覚えようものならそれに興奮してさらに乱暴に突き上げることだろう。

ノア > 弱点に対する為の、 対策まで話し始める貴方に.. あ、 また口を滑らせてしまった と気付く女。見上げてみれば何だか貴方は..... あぁ、 絶対喜んでいる。

「 別に... もしも、 の話。てゆーか、 せっかくの能力を下半身に発揮しなくても..... シャツ、 着てるもん。」

(貴方の) シャツ (勝手に) 着てるもん、 と。偉そうに唇尖らせつつも... 始まった奉仕は、 徐々にエスカレート。しまいには..

「 ─── っ、 ン !! .....ん、 んっ.. ! 」

頭を掴まれ、 喉奥まで激しく犯されて。苦しさに涙を流そうと、 嗚咽しようと.. 激しさは増すばかり。其れでも懸命に、 貴方を受け止め続けて

ウィルバー > 「あ、え、そうだね。」
ジロリとヘビに睨まれた様な気がして、満足な返答すら出せない。 

だが、上半身と下半身は別の生き物なのか、しょげる本体とは別に元気いっぱい。
彼女の口の端から唾液を零し、目に涙を浮かべると余計に興奮し、腰を突き立てる。
息が出来なくなりそうな程に一物で喉の奥まで犯しぬいた後、鈴口を大きく開き、何度目かの絶頂を迎える。
大量のザーメンが咽喉の最奥から直接胃の中へと流れ込んでいく。

「どう? おいしい?」
フルーツの代わりにとんだ朝食をご馳走し、満足した僕は下劣極まりない笑みを見せた。

ノア > 床に膝を付いて、 頭を掴まれながら、 喉奥まで口を犯される.. まさに、 主の為だけに行われる行為。例え苦しくても抗う事なく、 懸命に耐え.. そして ──

「 ─── んんっ、 ン.. ! んっ !! 」

喉奥へ直接放たれた熱い白濁を、 半強制的に飲まされる。主の為に耐えた行為の筈が、 涙に濡れる其の目元は.. 何処か、 とろん と蕩けてもいて

「 くる、 しぃ... ぜんぜん、 おいしく ない。もう......... おなかいっ、 ぱぃ.. 」

たっぷりと吐き出された欲の全てを飲み込んだなら、 フルーツなど もう要らない。其の代わり.. 我儘で欲深く出来損ないの眷属が、 求めるもの は

「 ねぇ、 ウィルバー..... 」

女が貴方を名前で呼ぶ時は決まって、 言いにくい事を言い出す時だった。ぶかぶかのシャツの中、 身体は疼いて..

「 .........あたし も、 」

ウィルバー > 普段ヘタレた姿を曝け出していても、こういう時だけは魔族と言うか、自分がオスなんだと実感する。
尤も、それが許されるのも自分のことを受け入れてくれている彼女の前でだけなのだが。

「あ、そうなんだ。 そこは僕に気を使って嘘でもおしいとか言ってこないんだ。」
予想できた答えだが、涙で潤んだ状態で言われてしまうと、何を言われても興奮してしまう。
唾液と己の精液でドロドロの一物は、口の中から出てきてもいまだ勢いを保っていた。

「いいよ。」
昨日の余韻がまだ残っているのか。 今日の僕はいつもより乱暴になっていた。
甘えてくる彼女を両手で木床の上に押し倒した。

「じゃあ、今から入れるね。」
眷属の放つ雌の匂いに煽られたのか。 僕の瞳は光を増していた。
息も荒く、普通の女なら怖がるかもしれない。 
だが、昨夜この状態を彼女は一晩中受け入れてくれた。 果たして、今はどうだろうか。

ノア > 「 あたし、 も......... 」

涙を流す程の苦しさに、 必死で耐えていた割には.. 休息を求めるどころか、 女の身体は熱く火照り始めていた。我儘や悪態はすぐに口から出る癖に、 どうにもこういった言葉は語尾が途切れ.. すらすらと最後まで、 上手く強請る事が出来ず。けれど そんな女の気持ちを、 貴方はいつだってお見通しで

「 .....っ、 ん ! 」

床に、 荒々しく押し倒された。奉仕を始めた際にボタンを全て外したシャツは、 仰向けになると前がはだけて もう何も隠してくれない。たゆんと揺れる胸の膨らみも、 ぷくりと腫れた小さな薄桃色も、 昨晩.. 貴方の熱や形を何度も叩き込まれた下腹部さえも ── 貴方に組み敷かれ、 全てが露になり

「 ...............はい .. 」

獣のような鋭い眼光と、 息遣い。そんな貴方の姿に女は、 すっかり被虐心を煽られて。ぞく.. と身体の芯を疼かせては、 微かに身を捩った。

ウィルバー > 彼女が非常に短い一言で承諾の意を示すと、ギラついた獣は昨夜なんども行ったように、最早ルーティンワークとでも言える程の手つきで巨大な一物を足元に居る眷属の体内に挿入する。

「ノア、お前は僕の物だ。 分かるな?」
彼女が被虐心を昂ぶらせるのとは対照的に、こちらは嗜虐心が増していく。 吸血鬼本来の人間離れした怪力で彼女の細い足首を掴み、左右に広がせる。
己の一物で一番深くまで貫ける状態にしてから、手加減のない獣のような腰使いで彼女の身体を滅多刺しにする。
途中、己の欲望を口に出すと、彼女が何かを答えるよりも先に、首を伸ばし、彼女の僕の噛み傷だらけの首筋に、新たな傷跡を刻み付けていく。
そして、彼女の身体から赤い血液を貪るように飲み干していく。

ノア > 探るような仕草も見せぬ、 容赦無い挿入。そんな挿入にさえ対応出来てしまうのは、 昨晩の調教にも似た行為の賜物か..

「 んんっ !! ──  んぁ、 あ..... あっ..」

両足首が、 がっちりと掴まれる。少し痛くて、 そして.. 気持ち良くて。身体はとっくに、 貴方という異性を受け入れてしまっていた。残る、 心は..

( あたしは..... 貴方の、 もの.. ? )

「 ん、 んっ ! ぁ.. あっ、 ゃだ..... 噛ん じゃ.. だ めっ.. ! ─── ン、 くっ..♡ んぁ、 あっ♡ や、 だっ... ん、 んっ.. ! 」

答える前に、 首筋へ牙が突き立てられ。其の耐え難い痛みはやっぱり、 貴方の施した術により快楽へと変換されて.. 制止も虚しく、 絶頂へと誘われてしまった。内壁は きゅぅ きゅぅと貴方を締め付け、 達してしまった事を言葉の代わりに伝える。目からは涙が溢れ、 唇の端から唾液を つぅ.. と垂らし、 泣き顔とも蕩け顔ともとれる表情で、 貴方を見詰めていた。

「 ごしゅ、 じん.. さま、 ぁ.. まっ て ─── いまっ、 うごか なぃ... でっ ── ン、 んぁ.. あっ♡ ん、 んっ.. ゃ、 ンっ ! 」

女が貴方を 主と呼ぶ時は.. 無自覚に、 貴方のものだと認めかけてしまっている時。キッチンに..... 甘い甘い 女の鳴き声と、 じゅぶじゅぶ と 淫らな水音、 肌と肌とがぶつかり合う厭らしい音が、 絶え間なく響き始める。

ウィルバー > 彼女の前では、本当の自分を曝け出している。 吸血鬼で、乱暴な自分を。

「お前は僕のものだろ? なら、血を吸おうと犯そうと僕の好きにさせろ。」
口答えは許さないとばかりに、首筋へと噛みつく。 血を吸うことが目的ではなく、単純に痛みを与える制裁目的の物。
ただ、この行為も彼女の身体には痺れる様な快楽を与えるだろう。 吸血鬼としては並みだが、この辺の魔術に関してだけは一流なのだから。
事実、彼女の顔を見上げると、顔中から体液を零しながらこちらに視線を送っていた。

「お前が勝手にイクのは構わんが、僕がイクまでは許してやらないよ?」
子宮口をしつこく真っ赤の亀頭でノックする。 絶頂を迎えた彼女の膣肉が締め付ける度に射精を促され、僕の一物は押し寄せる感覚を耐えることができなくなっていた。
子宮口にピッタリと赤い傘を擦り付けてから、大量の精液を放出する。 腹の中いっぱに広がる熱の塊は子宮の中を満タンになるほどに注がれていく。

「起きて早々、二回もやるのはちょっと疲れたな。」
逸物が根元から先まで精液を注ぎ切ってから、ゆっくりと抜き取り彼女の口の中に咥えさせる。

ノア > 「 ン、 くっ♡ ちが.. んっ、 んぁ.. あっ ! そんな、 の..... ン、 んんっ ! ぁ、 あっ.. ん あっ、 ん.. んっ ! 」

唇から漏れるのは否定の言葉と、 甘ったるい嬌声。時折床にぶつかり硬質な音を鳴らすのは、 左手の薬指。其の音が、 女の理性を繋ぎ止める唯一の要因だった。制裁にも、 許容を越えた快楽が襲い..

「 んぁ、あっ♡ ── ン、 んっ ! く..... んっ♡ ぁ、 あんっ.. や、 ん.. んんっ ! 」

もう何度目かもわからない、 絶頂へ..
拒み、 抗い、 否定して.. 屈して、 認めて、 受け入れる... 其れを、 ただひたすら繰り返していた女は ── 愛する人への想いを貫き、 "吸血鬼" を畏れ拒みながらも.. 貴方という "人" を知れば知る程、 惹かれ始めてもいた。

─────

だから、 こそ.. 身体に傷を作られる行為にも、 こんな荒々しい口調にも、身体は従順に反応し... やがて身体の奥に 熱い熱い白濁が放たれては、 其の苦しさにさえ 秘部をひくつかせていた。

「 .........っ、 ん.. 」

口元へ蜜と白濁に濡れた其れが突き出されると、 何も言われずとも.. 綺麗に、 丁寧にお掃除を。くわえ込んだ主の欲棒へ、 柔く包み込むような奉仕を。

ウィルバー > ほんとに、口の悪さにさえ目をつぶれば可愛らしい子だなと思っていた。
少なくとも、今し方犯していた己の凶器を口腔で綺麗にしている姿を見下ろしていると、とても素直なしもべに見える。

だから、そのしもべが着けている他の男との繫がりの象徴にジェラシーを覚える。
心の中でどう思っているかは別として、形として目の見える姿であるとやはり心がざわつく。

「ねえ、僕の前ではこれ外してくれないかな?」
性器を口に咥えさせたまま、彼女の左手に触れる。
当然、力づくで外そうと言ったことはする気はない。
が、僕の声はいつもより低い物になっており、普段青白い顔はこの時だけは赤くなっていた。

ノア > 「 .........っ、 これ.. は... 」

外したく、 ない。外したくない、 なのに.. 心がざわついて、 仕方なかった。何故なら貴方の顔が、 声が..... 冷酷非道な吸血鬼などではなく、 一人の男 に見えたから..

「 ............... 」

丁寧な事後の奉仕を終わらせた女は、 ゆるりと其の上体を起こし。貴方を見上げ、 口を開いた。何とも.. 弱々しい、 声で

「 貴方の前で外しても、 きっとあたしはまたこの指輪を嵌める。外していても、 例え捨てられてもきっと、 気持ちは消えない..... あたしが貴方と同じになりたいと思ったのも、 手に入れた力をその人の為に使いたいと願ったから... 」

自分の狡さを、 隠す事なく口にしてゆく。人間に忌み嫌われる魔族よりも余程、 酷く残酷な言葉を.. そして

「 そんなあたしを..... どうして、 傍に置いてくれるの.. ? 」

左手の薬指には、 右手の指先が.. 指輪を守っているのか、 外そうとしているのか、 そっと触れたまま。

「 もう..... やだ、 っ..
  あたし......... どうしたら いい... ? 」

ウィルバー > 「知ってるよ。 知ってると言うか、ノアの話しぶりからそんなことだろうとは予測ついてたよ。 
まあ、奪うつもりも壊すつもりもないよ。 目の前で着けるのさえ止めてくれたらね。」
彼女は自分のことをどう思っているか、詳細までは僕には理解できないが彼女のやろうとしていることは少し分かっていた。

「でもまあ、何をするかに寄るけど吸血鬼になっても直ぐには強くならないからね? 
そこは理解しておいてね。」
眷属になっただけでかなり狼狽えていた。 果たして、彼女にそれ以上の変化を受け止めることができるのだろうか。

「何度も言ってるけど、僕がノアのことを好きだからだよ。 好きだから守ってあげるし、やりたいことを手伝おうとするんだよ。」
彼女の左手の上に、己の右手を重ね、指を絡ませる。

「ノアはノアのやりたいことをすればいいと思うけどね。 具体的にどうすればいいのかわからないなら、僕に相談しなよ。
こう見えて進路指導もやってるんだからね。」
とりあえず、裸のまま聴ける話でもなさそうだ。 なので、僕はベットの近くで脱ぎ散らかしていた自分の服を魔法で引き寄せ、纏うことにした。

ノア > やっぱり貴方には、 此方の思考などお見通しで.. そしてまた、 こうして迷いの中で崩れ落ちそうな女を 導いてくれる。

「 ............... 」

重ねられる手、 指輪に触れていた指先が微かに震えた。そして、 ついに...

「 あたしは、 本当に.. ずるい ね。」

其の言葉と同時、 そっと指先に摘まんだ指輪を引き抜いた。

「 ウィルバー........ 」

貴方の名を呼んで、 貴方の胸板に顔を埋める。服を着ようとしているのに、 だいぶ邪魔。けれど、 そんな事などお構いなしに.. 貴方に返すべき白いシャツも、 はらりと床に落として

「 きっ と、 多分..... た ぶん、 好き。」

ウィルバー > 「そうかなあ? 狡いのはそう仕向けてる僕の方だよ。」
彼女が指輪を外すと、それを見て安堵している自分が居た。
実際、困惑している彼女を自分の望む方向に誘導している自覚はある。

「なんだい、ノア。」
結局、下着一枚穿けないまま、彼女が抱きついてくる。
ちょっと困惑するも、やはり愛しいので優しく受け止める。

「ありがとう、ノア。 今日は最高の一日だよ。」
漸く、一方通行の片思いからまがりなりにも相思相愛となれた。
愛しい彼女を僕は壊れ物を扱うように撫でていた。

ご案内:「ロッジ」からウィルバーさんが去りました。
ノア > ─── 王都近郊、 海沿いのロッジにて.. 女は貴方に、 弱った心を曝け出した。街中のような喧騒も無い静かな海辺、 時間なら まだまだある。二人で過ごす中、 きっと色々な事を溢したのだろう。肩を並べて湯に浸かりながら、 或いは二人で肌を重ねながら.. 様々な事を話し

かと思えば、 帰りにはすっかりいつもの調子を取り戻し.. また、 それぞれの日常へ 戻っていった。

ご案内:「ロッジ」からノアさんが去りました。