2017/06/03 のログ
■ノア > 紳士的だったり強引だったり、 優しかったり意地悪だったり.. 色んな顔を見せる主。少々冷たい口調で次なる指示が下されれば、 つんと唇尖らせた。
「 ん... また意地悪になっ、 た.. 」
不満げに ぽつりと溢しながらも立ち上がり、 すぐ後ろの壁に両手を付く。其の身体は曲線を描き、 臀部を突き出すような扇情的な体勢に。数秒前 自分が、 貴方のことを主人と呼んだ事に..... 女は、 気付いていなかった。当然貴方の心の声に気付く事もなく、 振り返った女の顔は.. 羞恥に頬を染めていて ──
「 ...............っ、 こう... ? 」
奉仕をしている間にも身体は疼いてしまって、 秘裂は既に 蜜でとろとろに濡れていた。恥ずかしいから、 早く.. と。急かすような、 強請るような言葉を漏らし
■ウィルバー > 「そうだよ、僕はとっても意地悪だよ。 その辺はやっぱり生まれの違いもあるんじゃないかな?」
ぶっきらぼうにあえてしてます、とは言えないので不満げな彼女の後姿を机に乗ったまま品定めでもするように眺めていた。
「照れてる姿も随分と良い顔するね。 美人は何やらせても絵になるからいいよなあ。」
なんて、己のモノになりつつある彼女に対して愚痴を口にしている。 これも本当の姿ではある。
「自分から犯してくれだなんて、随分と立場が分かってきたじゃないか。」
引き締まった臀部を見せられ、一物は腹に届きそうな位の角度まで立ち上がっていた。
僕は机から降りてから、自身の竿を手で掴み愛液で濡れる媚肉の入口へと宛がい、ズブズブと沈めていく。
「入れたよノア、僕のペニスは気持ちいいかい?」
両手で彼女の薄い腹を左右から抱きしめ、それを支えに腰を小刻みに震わせる。
何度か抱いた時の記憶から、彼女にとって反応が良かった個所をめがけて固くなった一物の先を擦り付ける。
■ノア > 意地悪だ、 と開き直る貴方。其の口調はやっぱり.. 冷たく感じる。これまで生きてきた時間を飄々と語りながらも、 何処か哀しげな目をした貴方には... 何だか放っておけないような、 不思議な思いを抱いたけれど。今は、 そんな貴方に意地悪く視姦されていて。視線を向けられる羞恥に、 琥珀色の瞳は弱々しく揺らめいて..
「 違っ.. そんな こと、 言って な ──
─── ン、 ん..... んっ ! 」
恥ずかしくて堪らないから、 するなら早くして欲しいという意味で訴えたのだと。そう否定の言葉を口にするも、 全てを言い切る前に.. 再び雄々しさ取り戻した欲棒を、 深く深く捩じ込まれ ── びくん と顔を上げ、 柔らかな長い髪を乱し
「 .........っ、 んっ.. いわ、 なぃ、 っ... んぁ、 んっ.. ン、 んんっ..... 」
気持ちいいかどうかと 尋ねる声には、 首を横に振った。もっとも.. 女が言おうと言うまいと、 太く逞しい欲棒に押し広げられた内壁は... ぴくぴく と、 擦られる度細かな動きでひくついていて。快感を与えられているのは、 誰が見ても一目瞭然の事実。
■ウィルバー > 「いやあ、ノアはまだまだ僕には本音を隠しちゃう所があるからねえ。 さっきのはどう見ても欲しいって態度だったよ。
まあ、仕方ないよね。 ノアの身体は僕のが一番気持ちよくなるようになってるんだし。」
本音を言わないと言う点ではお互い様なのだが、とにかく僕の一物は目の前の女性を串刺し、奥深くまで突き刺さっていた。
眷属化の影響か。 感度を操作するまでもなく彼女の秘部は主の帰還を細かな引きつきで喜びを示していた。
「なら、もっと気持ちいいことをしてあげようか、ノア。」
左右に揺れる紫色を避け、耳元で囁いた。
軽く息を吹きかけてから、彼女の首筋、今回はいつも吸っている個所とは反対側に牙を突き立てた。
「あまり跡が残ると困るかな? もしそうなら、僕のモノって分かる様に首輪を付けてあげようか。 ねえ、ノアはどっちがいい?」
口元を鮮血で真っ赤に染めた男が笑みを浮かべる様はとんだホラーだ。
ノアがどちらを選ぶにしろ、僕のマーキングをつけた状態で街中を歩くのだ。 想像しただけで一物がギンギンに膨張する。
■ノア > 「 ん... んっ、 ぁ..... ン、 っ.. 」
あの日と違い、 感度は弄られていないというのに.. 腰を掴まれながら 小刻みに中を擦られると、 きゅぅ きゅぅ、 と... 貴方を締め付け離さずに。そして ── 耳元で囁いた貴方の、 吐息が吹き掛けられた 次の瞬間
「 ─── っ、 ン.. んっ ! 」
此れだけは、 流石に弄られていた感覚の操作。首筋に牙を突き立てられる痛みは、 前回同様 快楽へとすり換えられ.. 強い痛みならば其れは、 強い刺激となり女の身体を駆け巡る。途端に びくんっ.. と背中を弓形に反らし 一際貴方を締め付けて、 女はあっさりと.. 本日一度目の絶頂を迎えてしまい
「 ── ン... くび わ、 なんて.. ぃ や、 っ..... いたい のも、 い.. やっ... 」
どっちも嫌だと、 口答えする眷属。吸血行為ばかりは、 感覚の操作なしには耐えられないけれど.. 其の分 変換される快楽は強すぎて..... 苦しげに呼吸を乱し、 壁に付いた手も ぎゅぅ と握り締めていた。
■ウィルバー > 「今日は前よりよく締まるじゃないか。 僕もだいぶノアのことが分かってきたのかな?」
首筋から滲み出る血液を啜り、舐めとっている。 どんな極上の酒よりも己が眷属の血に勝る者はない。
「それとも、僕との子供でも欲しいのかな?」
セックスの最中は一際嗜虐性が強くなる。 絶頂を迎えた彼女の膣肉になんどと噛みつかれた一物は先走りを溢れさせ、今すぐにでも子種を注ぎ込む準備は出来ている。
尤も、眷属とはいえ人が吸血鬼の子を孕むかはどうかは運次第なのだが。
「我儘言うから、罰として首輪の着用を命じようかな。 そうだね、柄はノアの好きなのを付ければいいよ。 僕は服装のセンスは全然だからね。」
結局、主の提案をどちらにも逆らう彼女には新たな命令を下した。 とはいえ、下着の件もある。 言うことを聴くかどうかは果てしなく疑問だ。
■ノア > 痛みを快楽へと変換する、 感覚の操作。其れは貴方の傍に居なかった間、 効果を切らしていた。他の誰かに痛め付けられて感じてしまわぬよう、 意図して止められていたか。はたまた離れている間に、 効力が薄れたのか.. いずれにしても残るのは当然、 傷跡。完全に癒えるまで、 鈍く痛み続けるのだから。無意識に "主人" と呼んでしまった女とはいえ、 其の痛みすら悦びと感じられる程 従順な眷属に仕上がってはいない。
「 んぁ、 あっ.. ゃ だ、 っ..... ン、 んっ ! ちがっ.. ん、 ぁ... あんっ ! ゃ..... ン、 んっ.. あか ちゃ、 ん... だ めっ.. ン、 んぁ.. あっ 」
あれも嫌、 これも嫌 と..... 口答えが過ぎれば、 また新たな誓約が増やされて。一つ目の誓約を早速破っていた女のこと、 首輪を自ら選んで購入、 装着する可能性は... とても、 低い。其れでも、 首筋には新たな鬱血痕と吸血痕が.. 首輪の代わりにしっかりと刻まれていて
「 いま、 は....... ン、 んっ... うご、 い ちゃ.. ぃ や、 っ..... ぁ、 あっ.. ! ん、 くっ... んぁ、 あっ.. あ、 あ ンっ ── 」
達したばかりで過敏となった秘部は、 貴方が少し動いただけで過剰なまでにひくつき.. 狂おしい程の快楽が辛くて、 苦しくて、 制止訴え振り返った顔は.. 今にも泣き出しそうに、 涙を溜めていた。
■ウィルバー > 「なんだよ、あかちゃん作ってくれないの? ノアの赤ちゃんとか可愛いと思うんだけどなあ。 ああ、取り合いにならないように女の子を産んでよね。」
そうなったらそうなったで今度は母娘を犯しそうではあるが。 それくらい、僕には理性も道徳もほとんど備わっていなかった。
「泣きたいなら泣けばいいじゃない。 幾ら泣いても僕が満足するまでは止めないよ? なにせ、僕の好きにしていいんだよね?」
本性を曝け出しても良いと聴かされたので、そこを超都合よく拡大解釈した。
絶頂を迎え、彼女の細い足が自重すら支えられない程に揺れ始めると、両手で彼女の腿を掴む。
彼女の上半身が跳ねそうな程に力任せの抽送を繰り返す。 少しでも長く彼女の味を噛み締めたかった僕は、直ぐにでもイキそうな一物に力を入れながら
幾度となく彼女の膣内を突き上げ、やがて子宮口を真っ赤に充血した亀頭で小突いてから絶頂を迎える。
「もう少し、僕とのセックスを覚え込ませてあげるね。」
彼女の目尻に浮かんだ涙を指先で拭う。
その後も僕が溜め込んでいた精を全て吐き出すまで、彼女を犯し続けただろう。
ご案内:「設定自由部屋4」からウィルバーさんが去りました。
■ノア > 嫌になる筈が、 すぐにでも逃げ出したかった筈が..... 貴方を知る度、 拒めなくなっていく。女には、 想いを寄せる相手がいる。其の相手にさえ、 自由であり続けたいと.. そう、 願っていた筈なのに ──
( 逃れら れ、 なぃ..... )
其れは眷属としての忠誠とは、 また違う感情。純粋な愛情とも違う、 精神を操作されたものとも違う。貴方と過ごす時間の中で、 女は.. 自身の変化に気付き、 戸惑い、 困惑し。受け入れもせず、 完全に拒み切れもせず、 何とも中途半端な状態で揺らいでいた。
こうして今日もまた.. 与えられる快楽、 刻まれる証。貴方という存在を、 しっかりと其の身に教え込まれ ─── 例え耐えきれずに涙を流そうが、 されるがまま甘い嬌声を響かせる事しか出来なくて... 白昼の学院、 教師と助手なんていう体を忘れた二人は "主と眷属" として。主が欲の全てを吐き出すまで、 其の淫らな行為は終わらず..... 女は其の身を、 捧げ続けた。
ご案内:「設定自由部屋4」からノアさんが去りました。
ご案内:「ロッジ」にウィルバーさんが現れました。
■ウィルバー > (継続待機中)
ご案内:「ロッジ」にノアさんが現れました。
■ウィルバー > 助手をわざわざ呼び出して連れてきたのは、王都近郊の海沿いにあるロッジ。
知り合いから有償で借りたロッジは木造でありながら、2階建でそれなりに広くなっている。
主な特徴として敷地の中央に建物に取り囲まれた中庭が設けられており、その中には一家族が入れそうな程に大きなヒノキの浴槽が置かれている。
そして、どこから引いてきたかわからないが、天然の温泉がかけ流しになっておりいつでも極上の風呂を味わうことが出来るのだ。
「まあ、とりあえず荷物はそこらに置いてさ。 あ、先に何か飲む? お腹空いてるなら僕が軽くつくるけど?」
ロッジの中に入った瞬間、温泉の香りと木の匂いが鼻に入ってくる。
僕は助手に荷物を置く場所などを簡単に説明しながら、近くに置いてあると聴かされていた石で出来た箱のふたを開ける。
人一人入れることが出来そうなその箱は魔法で鮮度が維持された食材がある程度入れていると聴かされたのだが、どれどれ…。
おお、ちゃんと色々入っていた。 助手の料理の腕前は知らないが、助手が無理なら僕が何か作ればいいだろう。
ちなみに、今は丁度日が海に沈み始めた頃。 食事をするにも風呂に入るにもちょうどいいだろう。
■ノア > お察しの通り助手の勤務態度は、 本日も宜しくない。道中も「 なんであたしが 」などと、 ぶーぶー文句を垂れていた。其の癖、 支度しておけ と言われ準備した荷物は.. 一体何泊する予定なのかというくらい、パンパン。更には、 想像以上に立派なロッジを目の当たりにすれば
「 ゎ......... すご、 っ.. 」
荷物を置き、 其の上に脱いだローブを放り投げると、 内装をきょろきょろと見て回っていた。それはそれは、 目を輝かせて...
「 うん、 何でもいいー 」
飲み物や食事について尋ねられれば、 適当な口調で返す。助手は料理が出来るのか ── 否、 もしもこの女に料理などさせようものなら.. ロッジが焼失しかねないレベル。
■ウィルバー > どうも、この助手は僕といっしょでへそ曲がりな所があるような気がする。
口では文句ばかり言う割には妙に張り切っているのが荷物の量から想像がつく。
まあ、何泊でも別に構わないのだが。 いっその事、このまま同居に雪崩れ込むのも面白い。
内装は基本的に魔法を使っている。 と言うより、館自体に魔力が籠っているので家主か家主が波長を登録した人物が灯りを付けるように命じれば
部屋のあちこちに光の塊がどこからともなく現れる。
その他は基本的には木製の椅子やテーブル、フカフカのソファを使ってある。
複数人泊まることを想定しており、部屋数も多い。
王都内でも富裕層クラスが使うような仕様だ。
「はいはい、なんでもね。」
こいつは助手としての自覚はあるのだろうか? そもそも、上下関係以前に連れてきてもらってこの態度はどうなんだ?
などなど言いたいことはあるが、あまり言うと折角の旅が台無しなので、適当に返事をしてから食材を取り出す。
「なら、ここは一つ僕の好きな料理にしようかな。」
箱の中から取り出したのはマンドラゴラの酢漬け、ドラゴンの尻尾など
それらをキッチンに持っていき、手早く動いて調理を始める。
ドラゴンの尻尾はステーキに。 酢漬けのマンドラゴラはそのまま皿に盛り付けだけして。 あとはそのまま食べれるようなパンに蜂蜜酒を用意する。
「助手ー、せめてテーブルに並べる位は手伝ってね~。」
■ノア > ロッジと聞いていたから.. こんなに立派な別荘など想像していなかった。部屋のあちこちを見て回ってから、 手伝う素振りくらいは見せようかと貴方の元へ歩み寄ると..
「 ぇ、 何それ.. やだ ! 」
何でもいいと言った癖に、 女から見ればゲテモノの部類に入る食材。隠す事なく嫌そうな顔をして、 真っ向から不満を漏らした。しかしながら不思議なもので.. 手際良く貴方が調理していく内に、 其れらの食材は何となく..... 美味しそうな、 料理として仕上がっていった。
「 .........ん、 はい。」
料理はまるで出来ない助手も流石に、 皿を運ぶ事くらいは出来る。貴方の手際の良さに感心してしまったせいもあってか、 素直に頷きテーブルへと並べ。
「 不思議、 美味しそう.. に、 見える。」
作ってくれた本人を目の前に決して言ってはいけない台詞を、 ぽろっと溢す生意気っぷり。当人に悪気はない、 あくまで自己評価は "素直な正直者" との事..
■ウィルバー > 「そりゃあ、かわいい助手を連れていくんだからね。 それなりの場所にしないと文句ばっか言われそうだし?」
助手の顔から何が言いたいのかちょっとわかるようになってきたので、思ったことをそのまま口にした。
「お、食べたことないのかい? 冒険者とか、モンスターと戦ったことのあるひとは大抵食べたことあると思うよ?
と言うより、この間森に行ったときに渡したのはこれを干した奴だよ?」
モンスター色そのままの食材は人によっては受け入れがたいようだ。 特に王都から出たことのない人にはそうであろう。
なので、驚くことなく食材の良さを説いていた。
「でしょ? 一人暮らしも長いから、これ位はね。」
助手の口の悪さはすっかり慣れた。 なので、褒められたのだと解釈。
「まずは食べてよ。 それからお風呂に入ろうか。」
まずはドラゴンのステーキから食べることにした。 一人の時は面倒なら手づかみなどもやったりするのだが、今日は助手の目の前なのできちんとマナーに乗っ取って食べることにしよう。
■ノア > 最近はどうも貴方に、 心を読まれているような気がする。会話の量も増えたし、 何より女が素直になってきていた.. いい意味でも、 悪い意味でも。
「 .....は、 早く言ってよっ.. !! 」
どうやら女はドラゴンの肉を、 知らぬ間に口にしていたらしい.. 衝撃の事実。食材についての説明を聞きながら、 貴方と向かい合う形で座る。明らかに不満げな顔をしているけれど.. 皿に並ぶ料理はどれも、 やっぱり美味しそうに見えて。
「 んん.. いただき、 ます。」
覚悟を決めて、 ナイフとフォークを手に取った。とても育ちが良いとは言えない女だけれど、 生きてゆく為に身に付けた作法。貴族の集まる場に潜入する際などは特に、 これが役に立つ。控えめな一口大に切り、 口へと運ぶと..
( ─── んま、 っ.. !? )
信じられないくらい、 美味しい。残念なのは其れを、 声に出して貴方に伝えようとしない事。もっとも言葉にしなくても.. 黙々と食べ進めている様子を見れば、 だいぶ気に入ったのだとわかるだろう。
「 温泉あるんだっけ.. はい、 せんせー 」
質問をしようと、 挙手した。貴方に発言を許可されれば、 これまた堂々と
「 水着を着用してもイイですか ? 」
下着の着用禁止を破るどころか、 水着の着用許可まで求めたりして。
■ウィルバー > 「あれ、あの時渡す前に言ってたよ? 味から栄養価まで含めて。 確か、入手ルートも説明してたけど…あー! また聞き流してたな~~~!!」
これで何度目か。 既に数えてすらいないが、僕は癖か仕事病か、なんでも色々説明する所がある。 そして、彼女はそれらすべてをスルーしてしまうところがある。
「ほうほう。」
助手は僕よりもはるかに食事マナーが高かった。 普段のやりとりが嘘のようである。
「ノアは口を開かないと、とんでもない美人に見えるね。」
見惚れていた僕は、うっかり余計なひと言を口にしてしまった。
どうやら、今日の料理は助手のお口に適うようだ。 そういえば、この間の干し肉も綺麗に食べてた気がする。
感想なんて口にしなくても、旨そうに食べて貰えるだけで気持ちが良い。
「あるよ。 で、なんだい?」
助手が挙手するときは、たいがいとんでもない爆弾を投げてくる時だ。 蜂蜜酒を口に入れつつ、心の準備をする。
「駄目だよ。 ここの持ち主に水着持ち込み禁止って言われてるからね。」
な~~んとなくだが、想像は出来ていた。 なので、事前に頭の中に用意していた答えで返した。
■ノア > 「 ほら.. ウィルバーせんせの声って、 心地好くて..... つい、 うとうと... あ、 褒めてるんですよ。」
スルー癖を正当化しつつ、 食事を再開。もぐもぐ、 まくまく、 それはそれは美味しそうに。
「 口を開けば何だって言うんです ? せんせ、 魔法の知識は豊富なようですが..... 女心は、 専門外のようですね.. 」
貴方の言う通り、 口を開けば.. この有り様。毒吐いていてもすぐにまた、 美味しい手料理を堪能し始めた。しかし ──
「 .........っ、 」
水着の着用を禁止されれば、 聞こえるか聞こえないかくらいの音で.. まさかの舌打ち。ここまで上品にテーブルマナーを守ってきた女は、 蜂蜜酒の注がれたグラスを思いきり煽った。それはそれは、 豪快に。
■ウィルバー > 「え、そうかな? そんなに僕の声心地よい? …って、んなわけあるか!」
マンドラゴラの絶叫の跡と思われる悲壮な顔に被り付いたまま、突っ込みを入れる。
「残念でしたー、僕は魔法以外にも知識は豊富なんです~~。」
酒癖はあまり良くない僕は、幼稚臭い返しをしていた。 え、いつも幼稚臭い? かもしれない。
そして、女心が分かってないとの指摘には何も言わなかった。 と言うより、言い返せなかった。
「うわあ、とうとう地が出てるよ。 助手、マナーマナー。」
人よりは多少聴力があるので、助手が微かに発した音は聞こえてしまった。 個人的には聴きたくなったが。
いきなり親父みたいな飲み方をする助手の変貌ぶりに、僕の顔は引き攣っていた。
■ノア > 「 あらいやだ、 あたしったら..... 美味しい手料理と、 お酒と、 先生の心地好い声に気分が良くなってしまって.. つい。」
豪快な呑みっぷりを指摘されては、 子供達の学芸会よりも態とらしい演技で.. ほほほ。何やかんやとお喋りを楽しみながら、 主の美味しい手料理を..... あれだけ食材に文句を付けていたとは思えない程、 しっかりちゃっかり堪能した。
「 ご馳走さまでした.. っ。」
ふぅ.. と一息、 口元を そっと拭って。相変わらず口にはしないけれど、 これだけ美味しい手料理を振る舞ってもらったのだ。後片付けくらいはするつもり。
「 ねぇ、 せんせ。」
貴方にとっては恐怖の、 挙手。今度は許可を待たずして、 発言を続け
「 もしも..... もしも、 の話。あたしも せんせと "同じ" になったら.. 強くなったり、 魔法使えたりする... ? 」
立ち上がり皿を片付けながら、 人間の吸血鬼化について.. 質問を投げ掛けた。
■ウィルバー > 「うわあ、今日は無茶苦茶口が上手いじゃないか。 もう酔っぱらってるのかな?」
喜んで貰えたのはとても嬉しいが、いつもよりテンションが高い気がする。
ひょっとして、大トラ? など不安な考えがよぎってくる。
「御馳走様。 先に水に入れておくね。」
食器も当然ながら借り物だ。 なので、汚れが落ちやすいように空になった皿たちを集め、水の中に着けておく。
助手に手伝ってもらうとすれば、皿を持ってきてもらう位だろうか。
「はいはい、どうしたの?」
今度は水を張っている最中に、突然の挙手。 しかもこちらが返事を返すより先に話し出していた。
「…そうだねえ、まずは不老不死になるのは確実だね。 で、体力的にも大抵強くなるね。 少なくともそこらの腕自慢程度ならパンチ一発でのしてしまえる程度にはなれるかも。
魔法も今よりは出来るようになると思うけど、これも個人差があるね。 ただ、器がそもそも大きく成るから、後から幾らでも力を付けることが出来るよ。 ひょっとしたら、僕よりも強く成れるかも。」
隣り合って、一緒に皿を片付けつつ、彼女の質問に答えていく。 実際、最初こそ眷属であったが主の力を奪った例もあると聴く。 ならば彼女がこれから先どれだけ力を付けるかは未知数だ。
「なになに、とうとう僕と一緒になる気でもなった?」
■ノア > 「 えぇ..... お酒、 強くなくて.. ですから、 何か失礼があったとしても酔っ払いの戯れ言だと... 多めに見て下さい。」
紛れもなく酔っ払ってなどいない、 素面の女による強かな言葉。この女..... 酒に強い。共に食器を片付ける足取りも、 実にしっかりしたものだった。そして、 質問に対する教師の返答は
「 ............... 」
やっぱり話し方が.. まるで授業のよう。しかし興味を持った内容であれば、 スルーも居眠りもする事なく.. じっ と琥珀色の視線を向け、 耳を傾けた。最後に付け足された問い掛けには、 やや喰い気味に
「 ── いえ、 違います。」
可愛いげのない返答。何故吸血鬼化に興味を示したのか、 水で手を洗いながら ぽつりぽつりと続ける。
「 あたしなんて所詮人間 (?) で、 人間て弱くて、 弱いと何も出来なくて、 何も出来ないと何の役にも立たないから。」
何の役に立ちたいかはともかく、 女は力を欲している風だった。 ほんの一瞬、 沈黙が流れるも.. すぐに、 ふふん と生意気な笑みを向け
「 せんせを越える、 ってのは..... なかなか魅力的な話ですね。さ... 入ろ、 温泉♡ 」
■ウィルバー > 「出た! おまわりさんに捕まっても罪が軽くなる魔法の言葉。 ノアみたいな歳でそんな言葉使わないでよ。」
所謂、酔ってたので覚えてない、わからない発言。 せめてもう少し酔いつぶれてから言えとすら思ってしまう。
ひょっとして、また彼女が歩み寄ってくれたのかと期待していた僕は、冷や水を浴びせるような返事に肩を落とした。
「…なにか、あったの?」
金色の瞳が忙しくキョロキョロと動いたことだろう。 吸血鬼に興味があるわけでもなく、何か強力な力を求めているような。
「うん、そうだね。」
彼女の腹の中に隠している物が気になり、口が重くなってしまう。
明らかに作った笑顔と思えたが、追及することが出来ず、黙って後ろを着いていく形になる。
よくよく考えれば、僕は一方的に惚れている関係である。 何かあればこちらの方が弱くて当然なのだ。
中庭に通じる扉を開けると、温泉の匂いが充満している。 そして、中庭の主ともいえるヒノキ風呂には湯の花がびっしりとへばりついていた。
どこから引いてきたのか謎の源泉かけながしなので、浴槽の底から絶えず新しい湯がわき出て、古い湯は庭に流れていく。
本当なら、ここで人一倍はしゃいでおくところだったが、目の前に居る助手の言葉が気になっていた。
ちなみに、家族で使うことを前提に作られているので脱衣所らしきものはない。 そこらで脱いだら中庭に出るスタイルだ。
中庭と家の間にはヒノキで作った床が敷いてある。