2016/11/01 のログ
シンシア > 通りに面した席で脚を揺らしながら
雨宿りのつもりで入った酒場

傾けるホットミードもなかなか減らない
お酒に強いわけでもなく、むしろ弱いほう…
飲み終わるまでに上がればいいな、と思いながら街灯を見上げると
雨粒がおちてくるのが見える

ご案内:「平民地区 酒場」にエドヴェルト=ランデルさんが現れました。
シンシア > 半分くらい飲めた頃
頬も少し染めるように赤みがかる
テーブルにグラスを置きながらつくため息も
少し熱い…

「酔ったかなー…」

顔がポワポワとする感じ、手で触れれば冷たくて気持ちいい
あと半分、まだ残ってるけどそのまま通りを眺めて

エドヴェルト=ランデル > 雨の通りを足早に歩いてくる
雨の勢いが少しだけませば、諦めて酒場の戸を開いた
店内は賑わっており、雨に濡れた男を咎めるものはなく、安堵した気持ちで店内へと少し歩を進める
とりあえず注文を、とカウンターに寄っていけば濡れた革製の外套から雫が滴るに気が付き、
慌てて外套を脱ぎ、水滴を払った…払ってしまった
そばの席で1人、酒を嗜む女性に飛沫が飛んだように思えたから慌ててそちらへ視線を向け頭を下げる

「…失敬、飛沫がそちらへいかなかったかな?」

謝罪の言葉を向け、申し訳ない、ともう一度頭を下げる

シンシア > ちょうど、ぼんやりと外を眺めてた時に
酒場にも同じように雨宿りにきたのか

人が入ってきて近くで声がかかる
通りを眺めてた視線から相手へとむけて

「いえ、大丈夫。外は寒いでしょう?」

テーブルに肘をついたまま、返す返事は穏やかにニコッと笑を浮かべながら

エドヴェルト=ランデル > 「良かった、気分の良さそうな所を邪魔することがなくて」

どうやら、飛沫を掛ける無作法はしなかったらしく安堵した
寒いでしょう、と穏やかな笑みを向けられれば、苦笑を浮かべ堪えるよ、と此方も笑みを返す
そうして、自分の席を確保しようと店内を見渡すのだが、賑やかな店内
ほぼほぼ席は埋まっており、声を掛けてくれた彼女へもう一度、視線を向けて

「申し訳ないが、相席させてもらっても構わないだろうか?」

と彼女に尋ねる

シンシア > 珍しいくらい礼儀のある人という印象
特に気にせず、また一口だけ口をつけて

「…?どうぞ」

見渡せば、店内は盛り上がってる人で大勢顔見知りたちなのだろう
空いてる席もなくて、相手の問いかけに納得し

機嫌よく進めるように通りに面した隣の席を促して

エドヴェルト=ランデル > 「ありがとう、助かるよ」

それでは、と一言、断りを入れてから彼女の隣に腰を下ろせば、ほぅ、と安堵の息を吐いた
ベルトに括った刀剣を外し、傍に立てかけるようにすると愛想の良さそうな従業員を手招きで呼び寄せ

「…ホットミルクを頼む。メニューに無いなら済まないがひとっ走り頼む」

声量を抑えて従業員に告げればホットミルクには過分な量の銀貨を従業員の手を取りこっそりと手渡した

シンシア > 隣なのでオーダーの声も聞こえてしまう

お酒弱いのかな、などと思いながら自分のものをチビチビと…

「おにーさんは、お酒でなくていいの?弱いとか?」

見た目だけの判断では、お酒に普通か強そうかに思えたから
脚を組み替えながら肘をつき、グラスを傾けたまま話しかけてみる

エドヴェルト=ランデル > 注文を済ませれば短く息を吐き、グラスを傾ける女性に視線を向ける
僅かに頬が染まっている様子に気がつけば、大層な量を飲んでいるのだろうか、なんて勘違い

「嫌いではないさ、強弱は自分では少しわからないかな。
ただ、万が一の際に不如意になるから人の身であったれば、避けろ、と死んだ父に言われていてね」

恥ずかしい話だが、と少々恥ずかしげに彼女に酒を頼まない理由を答える
どうやら料理に使う物があったらしくホットミルクが運ばれてくれば、礼を言って手に取り

「それに…酒より身体に良い」

と笑みを浮かべた

シンシア > 「たしかに…間違いない」

聞いた問いかけに返ってくる答え、その内容に納得して口元で笑いながら納得する

「私もホットミルクは好き、私も聞いてみるべきだったなー」

ダメ元でも、と付け加えながら
グラスを揺らしながら返す

ハチミツを多めにいれてるホットミード、飲みやすくしてたから
少しずつ飲んでても、酔いはまわるもので

エドヴェルト=ランデル > 「お陰で酒で失敗した事は無い
……――残念なのは酒で良い思いも出来ないという事だが」

肩を竦めて苦笑してみせる
暖められたミルクのジョッキを手に取れば、息を吹きかけながら少しずつグラスを傾けた
暖められた液体が喉元を通り過ぎていく感触にふるり、と肩を揺らし、ジョッキをテーブルに置く

「…お嬢さんは雨宿り?女性一人にしては中々、堂に入った様子であったが…」

酒場で女性一人というのは珍しい用に思える
その中に一人、杯を傾けるのであれば大抵は冒険者か傭兵、その辺りではないだろうか、と
思う所であったが彼女にはどうも、冒険者や傭兵とは違った雰囲気を覚えそんな質問を投げかける

シンシア > 「家とかでなら気を抜けるんじゃないの?」

外ならば、いろいろ面倒ごとに…と警戒するような言葉に
剣術関係の人かと考えてた、身につけてたものをみても
一般市民とは思えなくて

「私は雨宿り…あと人の声が聞こえてるのは、気が紛れるから」

酔っ払いの輪に混じるのは嫌うけど
人の楽しそうな声があると寂しさを紛らわせるような錯覚
雨という天候も手伝っての寄り道で

エドヴェルト=ランデル > 「あまり、家に寄り付かない性分なものでね。家人が口煩いというのもあるんだが…」

屋敷は遥か北の果て
普段はもっぱら刀剣の蒐集や鑑定、或いは物見遊山か
外見上、人間と全く変わらない自分が魔族領にある屋敷の周辺をブラつくのも角が立つ
…と、自分の事情を洗いざらい話せる筈もなく、ジョッキを傾け出掛かった言葉と共に飲み込んで

「雨が降るとだいぶ冷えるようになったし…人の声がする所は心なしか温かいような気もする、という所かな」

なるほど、と納得したように頷く
がしかし、彼女が一体、何者であるかまではわからない
不思議な雰囲気のする彼女から一旦、視線を外せば酒場の客の方へと視線を向ける

シンシア > 「そう、人にはいろんな事情があるものね」

家なのに寄り付かない…いろいろ疑問も感じるけど
深く聞くのも違う気がして、言葉をそのまま受け入れて

「夜は特に、冷えると寂しくも感じてしまったりね
 他人の話を聞く趣味ではないけど、人の声てのがね…いいなって」

視線が外れる、店内の時計に目線を向けると
グラスを飲みきりテーブルに置いて

「そろそろいい時間だし、私は出るね、おにーさんはごゆっくり」

脚を床につけて椅子から離れようとしたときに、一度だけフラつくものの
テーブルに手をつき支えて

エドヴェルト=ランデル > 彼女の言葉に同意するように頷く
その言葉に苦笑が滲みそうになったがなんとか堪えた

「見ず知らずの人間ばかりでも、人の輪の中に身を置きたいという気分は判るよ
なんというか、上手くは説明できないけれど安心する」

彼女の立ち上がる気配に、す、と視線が彼女へ戻される
フラつく様子に一瞬、手が伸びかかるが自ら支える様子に誤魔化すようにミルクの入ったジョッキに手を伸ばす

「そうさせてもらうよ。折角の一人の時間を邪魔して悪かったね
その身のこなしなら要らぬ心配とは思うが、酒精の入っていることもある、気をつけて…良い夜を」

ジョッキを軽く持ち上がると軽く揺さぶって見せ、見送る

シンシア > 「そうね、気をつけて帰る、おにーさんもね」

支えてくれようとしたのだろう、片手の不自然さには気づくけど口元に笑みを浮かべて
触れずに返す返事

代金を済ませれば…
背中に酒場の暖かい空気と人の声に押されるように外に出る
先ほどよりも小ぶりになった雨足
酔いも覚ましながら夜の外気に触れて
のんびりと自宅までもどるのだろうと

ご案内:「平民地区 酒場」からシンシアさんが去りました。
エドヴェルト=ランデル > 彼女の口元へ浮かぶ笑みに何となく意図を察せられてしまったような気恥ずかしさが残る
それを洗い流すように、こく、とミルクに喉を鳴らせば、ふ、と短く息を吐いた

外はまだ幾分、雨が降っているらしい
雨音に耳を傾けるでなく、彼女に倣って賑やかな店内へと視線を向ければそちらへ意識を向ける
体も温まり始めたこともあり無意識に安堵の息を零せばテーブルに頬杖などを付き
ジョッキのミルクを飲み干すまで穏やかな時間を過ごすのであった―――

ご案内:「平民地区 酒場」からエドヴェルト=ランデルさんが去りました。