2016/08/05 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にセラフィーナさんが現れました。
■セラフィーナ > くるりくるりと日傘を回しながら露店が多く立ち並ぶ通りを進んで行く。
ガラス細工やら銀細工、果ては魔鉱石が加工された飾り物まで、それこそ質だってピンキリだ。
食品類が多く並ぶ通りで購入した棒付きの飴を口の中で舐め溶かしながら、きょろり、と日傘の下で視線を彷徨わせ。
「ん~…なんか良いのないかなぁ。」
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にロトさんが現れました。
■ロト > ツカツカと靴音を鳴らしながら 一介のメイド長…いや、メイドが歩く。
見た目的に魔族かそれに準ずる姿なのに 露店が並ぶ通りを普通に歩いている始末。
手には小さめの黒いバックを持ち うろうろとし乍ら 露店を覗いたりまた歩いたりを繰り返す。
「…特に御座いませんですね、困りましたわ。」
いい品に出会わないものです、なんて独り言を呟きながら。
■セラフィーナ > 他人へのささやかな贈り物をひたすら探しているわけではあるが、中々ピンとくる物がない。
それこそ、自分に甘い両親に頼めば、金に物を言わせて良いものを揃えてくれるだろうけれど、自分のお小遣いでやりくりしたいのだ。
くるくるくる。傘を回しながら、ふと視線を正面へと戻し、
「………。」
自分の進行方向から歩んでくるメイドを発見。
そうして、その頭に生える双角を見て思わず動きが止まった。
あけっぴろげである。思わず凝視して。
■ロト > 魔族の国にも普通にいるという鬼族の一種たる存在がメイド服着て 普通に王都マグメールで
買い物をしているという、普通なら考えられない存在が人に化けずにいる。
正々堂々と酒を売り、酒場に飽き足らず王国の貴族達や王族、老若男女ありとあらゆる…
いや、未成年者には売っていない筈だが 酒を売買していったら 変化しなくても何かと咎められなくなっただけだが―
露店のおっちゃんやおばちゃん等に挨拶をしたり、いい酒が無いかとか声をかけられ 視線というか往来ある通りで
立ち止まっている存在には嫌でも気づくというか…見られている事に気づくと、
首を傾げ 不思議そうに女性(セラフィーナ)を見た事だろう。
「何か? 何か御用でしょうか?」
その視線が 角とは気づいていない風で 淑女の礼と声掛けをしよう。
■セラフィーナ > この国ってこんな大らかな国だったかな?アレッ?てな風に、然程表情を変えない儘に頭の中で呟いた。
王都に居付き初めてから約一年程。それに加えて箱入りもどきとくれば市井の情勢など分かる筈もない。
それこそまじまじと彼女を見詰めていればかち合う視線。
「――――えっ? あ、いえ、あの、なんでも、……なんでも…。」
しどろもどろ。
誤魔化そうにも内容が思いつかない。その上、視線は中空を泳ぐのに、結局相手の角へと戻ってしまう。
ちらちらと、繰り返し視線が行き来する。
■ロト > そんな訳はない。大らか所か魔族は悪さしたら即討伐ならぬお仕置きの筈。
それなのに この魔族 いや この鬼族 人に化けずに存在中。
最近は王都にいない事が多いが―それだけ忙しい事を示しているのであって、
然し 今現在 全く 騒ぎにならずにメイドはいる。視線はじっくりと交わった。
「左様ですか、………気になりますか? お嬢様。」
視線 顔ではない ではどこを見ているのか。
目より上は角しかない。ゆっくりとじっくりと彼女の姿を見た上でゆっくりと近づいてみるべく歩み寄り。
少し屈んで角がよりよく見える様に取り計らいを致す。
「此方では 角持ちは余り居られないようですよ?」
■セラフィーナ > 一瞬、早くもホームシックにかかってしまっただろうかと思わず再び周囲を見渡した。
矢張り気にしている人間は見当たらない。
納得かスルーしてくれたのだろうか、と安堵の吐息を逃がしかけたものの、ゆったりと縮められる距離にびくりと肩が跳ねた。
流石に見過ぎただろか、思わず、ぎゅう、と傘の柄を握り締め、
「ぁ、」
そうして掛けられた声と僅かに屈む動きに瞳が驚いた様に瞬く。
それから再び周囲を見渡して、己の口許を隠すように掌を立てて添えれば相手の耳許へと顔を寄せて。
「ホンモノなの…?」
■ロト > 酒という武器を持って 一鬼族の存在を有耶無耶にした女だ。
ここに至るまでにどれだけ売ってどれだけ稼いだか。金額より質の高さと味を第一に極めて行ったら
これを討伐すると 二度とその酒は手に入らないが で今に至る。
日傘を持って居る 服装的に恐らく 貴族かそれに準じる身分の令嬢と見える。
貴族全て顔を覚えたかと問われれば疑問すら浮かんでしまうが―まぁ 取引のある貴族にしろ
違うにしろ‐違うのであれば 良い取引と称して 酒は売ってみようと思うだけだ。
「ホンモノですが。生え変わりはほぼない角です。」
何こそこ…あまりにあっぴろげのメイドが変なだけか。
こそこそという小声で聴いてきた女性に対し 普通の声音で答える始末。