2015/12/11 のログ
ご案内:「設定自由部屋4」にリーゼロッテさんが現れました。
ご案内:「設定自由部屋4」にリーシャさんが現れました。
リーシャ > 夜の温泉宿。その中の大広間にリーゼロッテを連れてやってくる。刻限は夕食の時間。エッチな事をする対価に、お夕飯くらいはご馳走してあげようという考えで。広間の奥では男女の交わりが催されている。喘ぎ声が聞こえる中、手前の畳のスペースには四角い膳に用意されていた。上に乗っているのは上質な和食――結構な料理だが、リーゼロッテが喜んでくれるならばむしろ安いものだという形で。

「っと、ご飯食べたら、あの奥でエッチなことしようか――あ、リーゼロッテの席はボクの膝の上ね?」

風呂場でしっかり籠絡したから、きっと断らないだろうという予測の上で手招き。膝上にリーゼロッテを誘うと、少しの間平和な夕食を味わうことにする。――半分ほど食べたら、エッチな食べ方もさせてみようかとか色々と妄想しながら、まずはその肢体の感触を楽しむのだ。すべすべもちもち、なんだか素敵だった。

リーゼロッテ > 「……ぁ、あの」

スイッチを入れられたまま、あれよあれよというまにこんなところまで連れてこられたのだが…問題なのは夕食を先にと言われて辿り着いた場所。
襖越しに聞こえる明らかな交わりの声に、欲望よりも緊張すらしてしまうほどに羞恥を煽られて、随分と硬い動きになってしまう。
普段なら和食だなんて見慣れしてないものに、興味津々になるところだけれど、今はそれどころではなかった。

「ぇ、えぇぇっ!? あ、あそこってどう考えても人がいるじゃないですか…っ!?」

しれっと言われたこの先の行く末に、驚きの声を上げ顔が真っ赤に染まる。
欲を知れどもまだ乙女なところばかりで、少女の脳内としては、二人っきりで責め立てられるとばかり思っていたのだろう。
あわあわしながらも膝の上と言われ、よく分からないうちに座ってしまった。
なんだか見たことがない料理に薄味の上品な仕上がり、それに安堵しながら食べれる…事はなく、何時もよりも食べるペースは遅い筈。
それこそリーシャを焦らしてしまいそうなほどに。

「……あそこじゃないと、ダメ…ですか?」

おずおずと問いかけながら振り返り、確かめる。
羞恥の一文字がいっぱいになった顔は、頬の赤みが消えず、視線を重ねていると恥ずかしそうに下へと視線をそらすだろう。

リーシャ > 「ん、そうだね。だって、ここ乱交部屋だし。あとは、やりたい人がいれば皆の前でエッチなショーもできるかなぁ。ほら、リーゼ、おいで?ボクの大好きをいっぱい注いであげるから」

にこやかに膝の上に乗せて、まずはその髪を優しく撫でる。空いたもう片方の手は器用に箸を使って、まずは煮物の人参を摘んで、リーゼロッテの口に運ぶ。耳元に囁くのは、あーん♪という合図。彼女が口を開くなら、そこにそっと人参を差し込んで、食べさせるのだ。焦れるなどということは気にしなかった。なにせその分だけ長く、リーゼロッテと一緒にいられるのだから。周囲の人々は、可愛らしい百合カップルの様子を興味津々に眺めながら、各々の情事に耽っていた。

「リーゼの好きな方でいいよ?ただ、個人的にはボクとリーゼのラブラブな愛の形を皆に見せつけちゃおうかなーって。リーゼにはお姉様が居るみたいだけど、隙だらけならかっさらうつもりだしね。勿論、リーゼからボクへの感情は変わらなくてもいいさ」

少女からすればリーゼロッテがどう思うかは関係なく、自分が抱いた好きの感情を目一杯に伝えるだけだ。その結果彼女が絆されたならば受け入れて甘く堕ちるし、そうでなくても会う度にイチャイチャするつもり。転ぶ先が淫らに爛れているのは変わらないのだ。リーゼロッテの様子を見ながら、自分もむぐむぐと食事を楽しむ。普段の倍以上の時間をかける食事だが、それが今は楽しくて。

「ここが嫌なら部屋に行くけど……その時は、リーゼの頭の中真っ白になって蕩けるくらい激しくいじめて、ボクのものにしちゃうかなぁ。ともあれ、いいよ。リーゼの好きな方選んでくれれば。――でもさ、リーゼ、さっきから興奮してるみたいで、声も上ずってるよ?実は見られたいんじゃないの?」

耳元でささやき、耳朶をはむ。彼女の様子を見ながら、ゆっくり太腿を擦り、やがて秘所に指を這わせながら。

「ここもお尻の穴もトロトロになるまで、皆の前でかき回してあげるよ?皆に見られて、エッチで可愛いリーゼがボクのものだって刻んじゃうの。きっとすごく、素敵なのだけどなぁ」

くにくに、くにゅ、と優しく秘所を弄りながら、しかし食事はまだ継続中。彼女が食べ終わるまで、攻めも食事もやめるつもりはなかった。

リーゼロッテ > 「ぅ、ぁ……ぃ、いいですっ」

予想以上の激しい言葉にビクッとしつつ、視線が泳ぐ。
見た目とは裏腹に、この娘はとんでもない何かを抱えているのではないだろうかと…ペースの速さに不安すら覚えてしまう。
促されるがまま口を開いて、食べさせられていくわけだけれど…同性とはいえ恥ずかしい。
こうして撫でられながら食べさせられていると、餌付けされる猫のようで、猫っぽいリーシャにされると、ただでさえ恥ずかしいのに拍車が掛かる。
至る所から刺さる視線から逃げるように、身を縮こませていく。

「そ、そういうのは…魅せつけるのじゃ、ない…ですよ?」

こうも猫の様な見た目なのに、迫る勢いは肉食獣の様でギャップの激しさに戸惑いがうまれる。
もしょもしょと食していくのも、何を食べているのやら感じる余裕もなくて、不安と羞恥の渦で頭がおかしくなりそう。

「うぅ…っ…わ、分かりましたから…もうちょっと…ゆっくりと…」

こっちが羞恥の熱で焼き落とされれそうなほど、リーシャの熱情は理解していて、真っ赤なまま減速を求める。
風呂に浸かっていた時よりも体温が上がってしまったかもしれないほどに、頬は赤く、食事の手元待ってしまい俯いてしまう。

「ひゃっ!? んっ…こ、ここじゃなくて…っ」

耳元を擽られ、不意にスリットを触れられると素っ頓狂な声を上げて背筋を反らす。
愛撫に合わせて僅かに体をはねらせながら声を抑えているものの、蜜の滴りがほんの僅か。
嫌ではない、けれど微妙にすれ違うお互いの熱の高さに振り返ると、拗ねた表情が見えるだろう。
けれど、それは一瞬しか見えない筈、そのまま飛びつくように唇を押し当てに行くからで。
押し当てれば数秒ほどそのまま、身動きもせす重ね…ゆっくりと離す。

「……逃げないですから、リーシャが好いてくれてるのも、分かりましたから…でも、私…まだエッチだってちょっとしかしてないんです」

俯き、ぼそぼそとそんな告白じみた言葉を紡ぐと、今度は耳元へと唇を寄せて囁やこうとする。

「リーシャのしたいこと…できるだけ受け止めますから、怖くならないように…ゆっくり、教えて下さい」

ふたりきりでと、この娘にしては大胆すぎるほどの言葉と行動。
囁き終えれば自分でしたことの恥ずかしさに顔を両手で覆い隠しながら真っ赤にして、再び俯いてしまう。

リーシャ > 「……あぁ、もう、リーゼは可愛いなぁ!それじゃ、ゆっくりと進んでいこうか。まずは、恋人みたいな感じでご飯食べよう♪はい、リーゼ、あーん!」

きゅん、と胸がときめいた。なんと可愛らしい娘だろうか。初心でありながらも快楽は知っている。そんな様子が垣間見える。だから、逃げないでいてくれるのだろうか。それならそれで構わない。今から彼女を振り向かせればそれで良いのだから。
少女は猫のミレー族――猫は小型とはいえ肉食獣だ。だが、彼女が望むのであれば、セーブすることも考える。ただ押し倒して犯すだけの独りよがりにはなりたくなかった。

「ねぇ、リーゼ、ボクとリーゼはすごく素敵な友達になれると思うんだけど、ダメかい?――勿論友達より先も歓迎だけど、リーゼとしてはゆっくり進めていきたいだろうし……どうかな?」

撫でる手つきは、先程までの淫らさなどなくただ労りや慈しみを込めたもの。髪を手櫛で優しく梳きながら、火照りが増すのを肌に感じる。
羞恥はともかく、不安は与えたくないのだ。信じて欲しい、委ねて欲しい。そして、好きになってほしい。だから、少女はあえて手を止めた。
刹那、重なる唇。それは流石に予想外。数秒の後、主導権を奪われたかのように真っ赤な顔の少女は、急に加速した鼓動を持て余しながら

「あ、ぅ……分かった。それじゃ本当にゆっくり、進もう。ボクはリーゼのことが本当に好きだから、ちゃんと我慢してみせるよ。その上で一緒に、ちょっとずつ進んで、ちょっとずつ先を見てみよう――今ここに、誓うよ」

そして、返礼と言わんばかりに顔を寄せ、唇を重ねる。あえて舌を入れるようなことはしない。彼女が望んで、受け入れてくれるまではただの接吻で満足するのだ。それでも十分に甘いし、温かいし、何より嬉しくて。唇を離すと、もう一度軽く抱きしめながら。

「ん、食べづらかったら離れてもいいけど、どうする?あ、ちなみに、これが東方の煮物で、こっちがお刺身――えーと、新鮮なお魚をそぎ切りにしたものだね。で、これがお味噌汁っていう東方のスープだよ……えへへ、急ぎすぎちゃったから、まずはボクの好きな料理を知ってもらうことから始めることにするよ」

だから、君の好きも教えて?そんな意味を込めながら、にへへ、と笑ってみせる。

リーゼロッテ > 「だ、だからってこの食べ方は恥ずかしいですってば…っ!」

分かってもらえたかなとホッとしたのもつかの間。
再び餌付けの如く食べさせられると、真っ赤になりながらもツッコミの言葉も溢れる。
何がそんなに彼女を惹きつけていくのだろう? と思いながらも、されるがままに食べてしまうこの娘も大概だ。
撫でながらの情熱の嵐も、乱暴がないからこそ、この天然娘も甘受していくのだろうけれど。
流れを変えようと思い切ったキスに、リーシャが恥じらうの俯いてしまってみることは叶わない。
ただ、傍から見れば少女同士がじゃれあう甘ったるい光景なのは間違いない。

「…うん、それならいいよ。リーシャが好きって言ってくれるのはもうよく分かったから…ね?」

なんだろう、悪戯した猫を叱っているような心地だ。
それならよしと紡ぐ口調もプロテクトが一つ外れて、年相応な言葉遣いへと変わっていく。
優しく重なる唇に、ご褒美をあげないと…なんて思いつつ、こちらからも小さな背中へ腕を回して体を密着させていく。
応えてくれるなら、伝えていきたいと思えた。
自分の好きな歩幅、速度、ぬくもり。
唇が離れれば、はにかんだほほ笑みを柔らかく浮かべて見せた。

言葉に頷けば膝の上から降りてその隣へ、代わりにというように肩を寄せてなるべく距離は近く。
ただひたすらに甘ったるい距離感、ただ、一つ一つと歩けば歩くほどに心許していくのだろう。

「や、やっぱり生のお魚さんなんだ――ぁ、意外と美味しいね! これは本で見たことがあるっ、ミソって大豆から作るんでしょう? ヨーグルトと似てるって」

羞恥が緩むと子供っぽく驚き喜び、表情がコロコロと変わり微笑みを見せる。

「森の中にしか出来ない葡萄があるんだけど…それが一番好きなの。そのままたべても美味しいし、それでジャムを作るとね、ホットケーキと凄く合うの…それでね――」

野山を好む少女の食は、そんな自然にあふれる恵みが多い。
木の実だの果実だの、大胆にも蜂蜜を取りに行って刺されそうになっただの、妙なところで野性的な一面を持っている。
それも自然の未開拓地を切り開くという仕事に憧れたから。
そんな好きなものついでに、なりかった夢を語りながら食事が終わると、すっと手を握って耳元に唇を寄せた。

「……お部屋、いく?」

ここでは嫌だと、二人きりの場所を求めておねだりを囁いた。
恥じらいは先程までよりも弱いけれど、はにかんで微笑めるほど感情の揺れ動きは大きくなった。

リーシャ > 「むむー、でもでも、リーゼぎゅってしながらご飯食べたかったんだもん。だめー?……ダメなら、我慢、する」

押しは強いが受けには弱く、さらに言えばリーゼロッテよりも幼いものだからたしなめられると素直に聞いてしまう。
キスまでの少しの間は、何処か反省したかのようにしゅんとしている姿も見えただろう。唇が触れた途端に機嫌が良くなるのは秘密だ。

「んぅ、えへへ……分かってくれたなら、ちゃんと我慢して、頑張る――♪」

我慢は得意だ。ましてや自分が理性を効かせるだけで目の前に居る可愛らしい女性を物にできるならば尚更だ。
少女は名実ともに猫であるから、リーゼロッテの実感は正しいものだ。肌が密着すると尻尾がぴくっと揺れて、嬉しそうに震える。
彼女の望む歩幅を、速度を、見つけようと思う。きっと彼女を貪る者達はそれをしないだろうから、そこまで含めた特別になろうと決意したのだ。
はむ、と唇を柔らかく食む様な刺激。何度か啄むようにして口吻を交わすと、花咲くような笑みには思わず見とれてしまう。
リーゼロッテの体が隣にずれる。温もりがなくなるのは寂しいが、これは我慢の第一歩。隣に身を寄せた様子に、笑顔を向けることで応える。
少しずつ紡がれる恋も良い。それはそれで甘く楽しい物になるから。一歩ずつ、一歩ずつ、ゆっくり進んでいくのだ。

「ん、そだね――ふふ、たしかこれが鮪。こっちが鯛で、これがイカかな?ん、そだね。味噌は大豆お豆から作るんだ。体にも良いんだよ?ちなみにボクが一番好きなのは、お米をギュッと握ったおむすびに、味噌を塗って焼く奴。焼きおにぎりっていうんだけど――あ、もしよければ今度作るよ?」

少女は父親の東方趣味のお陰で東方料理や東方の風習に詳しい様子。聞けばそれなりな答えが帰ってくることだろう。
予想以上に表情がコロコロ変わるリーゼロッテ。其の全てが可愛らしくて、より愛しさが募っていく。微笑ましいとはこのことだ。

「へぇ、森の葡萄かぁ……わぁ、ジャム美味しそう!……んー、食べたいし、今度一緒に取りに行こうか?リーゼが戦えるかはわからないけど、ボクは剣が使えるから、守ってあげられるし」

ちなみにだが、自然に親しんでいるのは少女も中々のものだ。兎を狩って食べるのは月に一度の楽しみにしている。
ただ、リーゼロッテのほうが随分と女性的で、其の雰囲気が楽しかった。其の夢も又、聞いていて耳に心地よい。
同時に思うのは、自分に夢がないこと。日々剣を振って生きてきただけだから、夢なんて言うのは考えたこともなくて。
ただ、とりあえず、今は目の前にいる彼女が笑顔で居られればそれでいい。それだけは確かだった。
囁かれる耳元、こそばゆさに身を震わせるも、その後の言葉にはうなずいて。

「良いの?――それじゃ、行こうか。あ、手をつなぐのとお姫様抱っこどっちが良いかな?」

たぶんこっちだろう、と予想して右手を差し出しながら、試しに問いかけてみる。

リーゼロッテ > 子供の我儘を聞かされているみたいで、思わずくすっと微笑んでしまう。
きっと姉様も自分を見た時にこんなふうに感じたのかもしれない、なんて姉らしい気持ちというのを初めて実感した。
『じゃあ、今度二人きりの時に…ね?』と、甘ったるいお願いで答えた。

我慢すると聞こえれば、ありがとうと優しく微笑み返す。
重ね、唇を啄むような甘ったるい口吻に、じわじわと暖かな心地と共に、欲望の炉に種火が灯る。
これが大きく膨れるかはこれからのこと。

リーシャの説明に興味津々に頷き、耳を傾ける。
本で知った情報よりもこうして生の事実のほうが楽しくて、リーゼロッテもあれやこれやと問いかけ、言葉を交わしながら食事が進んでいった。

「そうだねっ、この辺だと九頭龍山脈?だったかな、あそこら辺の森なら採れるかも。 ぁ、だからさっき抱っこできたんだ~」

華奢とはいえ、それなりに重さはある体を抱えあげられていたのだから驚いたけれど、戦うことがあると知れば納得も行く。
なるほどと頷きながら、どこと無く…気のせいかもしれない影に、リーゼロッテは気づいていた。
少しだけ心配になりつつも、差し出された手に触れて。

「……抱っこ、したい?」

確かめるように問いかけ、じっと見つめる。
肯定すれば微笑んで両手を広げて、どうぞと体を差し出すだろう。
手を引かれるにしても、抱きかかえられていくにしても、最初に連れてきた時と違い、しっとりとした恥じらいで微笑みながらリーシャに寄り添う様にして誘われる。

リーシャ > 事実、少女はまだ子供だ。不死性故に年月だけならリーゼロッテの倍位を過ごしているが、其の中で成長したのは剣の腕と知識くらい。
性格はまだまだ子供っぽいし、肢体も同様。――つるんでぺたんですとんである。リーゼロッテを姉と慕っても良いくらいだ。
二人きりでなら良い、そんな答えには満面の笑みを浮かべる。今度絶対二人きりで食事をしようと心に決めた。
それこそ、彼女が興味を持っている東方料理をご馳走してあげるなんて言うのも良いかもしれない。

我慢するとは言ったものの、少女の体には興奮を高める淫紋が刻まれているものだから、実は結構精神力を使ったりする。
温泉で相手を引っ掛けようとしていたのも、手っ取り早く抱くか抱かれるかしようと考えていたからだ。
それでもリーゼロッテに声をかけたのはまさに一目惚れの産物。今じゃすっかりデレデレである。
キスの応酬で高まる欲求。荒い呼吸を押し隠し、疼く下腹の熱を無視する。今はまだ、時期尚早だから。

「ん、九頭龍山脈かー……あっちの方に行くなら、旅装が必要だね。野宿は得意だし、リーゼ一人くらいなら狩りで養うのも簡単だけど……折角なら旅を楽しみたいもんね?」

森に行く気は満々だ。デートの約束が出来てより機嫌が良くなる。鰻登りで青天井。それが今日の少女の機嫌である。
夢については、直ぐに見つかるわけでもないから思考の中から押し流す。今は憂鬱になりたくはない。彼女の声が、温もりがほしいのだ。
触れられる手を握り、次の言葉には目を丸くしながらも、頷いてゆっくりと抱き上げた。
まず上半身を抱き止め、次いで合図と共に足元を持ち上げる。お姫様を抱くように、繊細に、ゆっくりと持ち上げて、其の重さを楽しむ。
リーゼロッテの全てを受け入れたような錯覚だ。なにせ彼女の重さすべてを自分が受け止めているのだから。

「……それじゃ行こうか。リーゼの初めて、貰っちゃうからね?や、優しく、するけど!」

こうしてそのまま、少女はリーゼロッテを自室へと連れ込んだ。畳張りの和室の中央には店員が敷いてくれたであろう布団が一組。
其の枕元には水差しとタオルと、そして淫具の類が整理されて置かれていた――準備は万全といった様子である。
とはいえこの全てを使うかは彼女次第。布団に降ろして、隣りに座って、まずは甘くいちゃつこう。二人の夜は、まだまだ長い――。

リーゼロッテ > 性の勢いはそれこそ炎の如く一気に来たものの、こうして言葉を交わすと妹のように愛らしさを覚える。
浮かべる微笑みも優しくなっていく

淫紋による欲情には気づいていなかったが、その事実を知れば少し流れは変わるだろう。
何せ、気持ちが傾きつつある相手が媚毒に苦しんでいるというのであれば、それを晴らして上げたくもなる筈。
荒い呼吸に、今は少しだけ、違和感として変化を感じ取れた。

「そうだね~…ふふっ、一応野宿もしたことあるし、あまりしたくはないけど狩りの練習はさせられたことがあるの。リーシャも私と一緒にお仕事とかできそうかも」

魔法銃を教える仕事以外に、色んな所を調べに回る仕事もすることになる。
戦いは好きではないけれど、自分が後ろで彼女が前で組めればバランスはいいのかな?とか思いつつ、自分の夢に誘ってみた。
されるがままに腕に包まれると、やはり視線が刺さるのが恥ずかしくて、親近感溢れる胸元に顔を埋めて隠れてしまう。
くてりと寄りかかりながら、時折見上げては心地よさそうに目を細めていく。

「うん、リーシャにあげるよ…。その、お尻なんてしたことないんだから、優しくね?」

痛くなったら次から受け止めるときに怖くなってしまうから。
明らかに交わるために準備された部屋へと導かれれば、恥じらいつつそこから目をそらすだろう、その先の出来事は改めて紡がれ、夜が更けていく…。