2015/10/19 のログ
ご案内:「宵闇城キルフリート・吸血姫の寝室」にロザリーさんが現れました。
ご案内:「宵闇城キルフリート・吸血姫の寝室」にクラウンさんが現れました。
ロザリー > 「……ふむ、二階まで踏み込むとは、中々に勇気のある一団だな…?」

豪華なソファに背を預け、眼前の魔法鏡を眺める
鏡には自身の居城、その一部が映しだされている

「首なしが行ったか、退屈しておったようだな。
 クラウン、お前は待機しておればよいぞ。良い余興だ」

クラウン > 「大概の人間は2階に上る前に力尽きるか撤退致しますからね。珍しいものです。」
その傍らに佇むのは、白と黒の服を着た少年。
仮面は付けておらず、しかしその表情は仮面のように無表情で、少し仏頂面にも見える。

「……宜しいのですか?
 お言葉ですが、私が行けば一網打尽にすることも難しくはないと思われますが。」

その言葉は、傲慢ではない。事実を淡々と述べている。
魔王に匹敵する力を持つ者、魔神。その力は、人が少し強くなった所で太刀打ち出来るようなものではないのだ。

ロザリー > 「ああ、実に珍しい。故に見ものだろう?
 マチルダがあの場にいるのは多少心配だが、首なしが上手くやることに期待しようではないか」
クス、と笑みを浮かべる
この享楽的な吸血姫は城への侵入者を見ものと断ずる
いざとなれば、瞬時に排除するだけの力と自信の現れだろう

「お前には吾のマッサージを命じたであろう。
 城の警護と吾の疲れを癒やすのはどちらが大事なのだ」

さも当然と言うような顔でそうのたまう

「お、見るのだクラウン。ははは、派手にやっているな。
 吸血鬼の居城に幻術のレジストもなしで進軍するとは、能なしの指揮官ではないか?」

さぞや面白おかしいことだと笑うのであった

クラウン > 「心配、ですか。
 私としては城が不調を起こさないかが心配です。」
キルフリート城は、それそのものが巨大な一体の吸血鬼。
故に、あまり『体内』で対邪属性を吐き出されると、城の機能が狂ってしまうことも稀にある。
とはいえ、城としての機能が失われるわけではないので、回復するのを待てばいいのだが。

「……仰せの通りに。」
仏頂面のままマッサージを再開する。
慣れているのか、絶妙な力加減でマッサージを施していく。

「ええ、もしくはよほど自らの精神力に自信があるか。
 ……とは言え、あの装備品に含まれる対魔力はかなり高いように見えます。
 搦手ならともかく、正面からの殴り合いは分が悪いかと。」

ロザリー > 「あの程度の戦闘行為で不調を起こす程ヤワなものでもないさ。
 吸血鬼としてならばこの城は吾よりも長生きなのだからな。
 ──うむ、うむ…はふぅ、よいぞよいぞ」

手慣れた動きで揉みほぐされ、心地よさ気な声をあげる

その眼前の鏡の中では激戦が繰り広げられているのだが、悠長なものである

「あの先頭を切っている男、タナール砦を落とした男であろう。
 魔族を相手取る術を『一応』知っておるのだ。
 が…その程度でこのキルフリートを攻めるのは無謀というものだな」

クラウン > 「左様で御座いますか。それなら良いのですが。
 ……あんなに魔法をドンパチと。魔力は保つのでしょうか。」
手を止め、そんな疑問をふと呟く。
しかしすぐに、自分には関係ないと言わんばかりにマッサージを再開した。

「……『人間にしては』強い部類でしょうか。
 致命傷を避けつつも、損害の小さな攻撃は無視してダメージの得を稼ぐ。
 戦術眼はなかなかの物で御座いますね。」

そこまで褒めて、付け足す。

「その程度では、強者にも入りませんが。」

ロザリー > 「この城の中にはアイオーンの加護は届かぬからな、
 人間の神官や魔術師連中では魔力残量を気にしていてはいられぬのだろう。
 あやつらにとっては幸いダンスホールの手前、大階段を逃げ切れば城外には出られるからな。
 ……マッサージにドレスが邪魔であれば脱いでやろうか?」

最後の言葉はまるで誂うように、その胸元を指でくいっと引っ張って見せる

「強いな。恵まれた才気に加えて経験もある者のようだ。更に統率力もある。
 ……まぁ、おそらくこの城を落とすつもりはないであろう。
 それほどの眼があれば、あの程度の人足で足りぬことは理解っているはずだ」

楽しげな笑み
此処のところ二階まで踏み込む者が余りいなかったというのもあるが

「十分な強者であるぞ、お前と比べての匙加減では些か可哀想でもある」

クラウン > 「それにしては随分損害が出ておりますね。調査にしてはいささか被害が大きすぎる気もしますが。
 ……スケルトンを爆弾代わりにするとは。なるほど、こちらもなかなか考えますね。」
そこまで言って、胸元をちらりと見せられて言葉に詰まる。
顔が少し赤くなってしまったが、本人は気付いていない。
少しだけ指先に力が入る。

「人間であることが惜しいですね。いっそ眷属にしてしまえば戦力になるのではないでしょうか。
 ……申し訳ありません、多少慢心が過ぎました。」

ロザリー > 「首なしを強敵として見ぬいたのであろう。そもそもが戦好きなのであろうな」

くすくすと楽しげに笑ってそう答えると、
指先で引っ張っていたドレスを戻す

「顔が赤くなっているぞ、クラウン。フフ、仮面の下は存外素直なものだ」

事実はそうでもないのだが、こういった冗談や誂いに反応するのは可愛げがあるというもの
ロザリアはよくこういった誂い方をするのだろう

「吾があのような粗野な男を好まぬことは知っていよう?
 人形のように可愛らしい男子<おのこ>ならば考えてやっても良かったがな」