2023/01/26 のログ
■アッシュ > 膝を叩かれれば、声は出さずに暫く笑っていて。
「先にリアがしたのだろうに……
ふむ、確かにな。寂しいとか、そういう風に思うようになったのはリアに会ってからかもしれん、な。
もちろん、良い変化だと思っているがね? お許しも出たことだし、その時は遠慮なく今まで以上に補給に勤しむこととしよう」
にこにことしているのに合わせるように、にこにことしながら。
言っている事の後ろの方は、こちらもまた率直な思ったままのことなのである。
「おお、伝言掲示板の様に使われるあわれな雑貨屋……はは、何かそのぶん買ってはおいてやろう。
もしくは、寮の壁をよじ登って窓に手紙でも挟んでおくか。おじさんには容易いことさ」
やろうと思えばやりかねないし、どの部屋、と言うのもその気になればあっさり見つけてしまいそうで。
おおげさに肩をすくめているあたり、半分は冗談なのだろうけれど。
冷め始めて一気に掻き込んでも平気になっていた、残っていたスープを平らげてから。
座ったままだったが、またどこで覚えてきたのか、上半身だけ妙に格式めいたお辞儀をしてみせて。
「もちろんお送りしましょう、俺の大事なお姫様」
■リア > 「私からは良いんですー。
は……いえ、あの、遠慮はほどほどに……そんなにはしなくて良いですけど、あの……」
ほどほどに……と言葉尻を濁し、逃げるようにせかせかとコートのボタンを閉める。
「まあ、泥棒のようではないですか。
私の部屋は三階の隅っこなので、寂しさに耐えかねたら遊びに来ても良いですよ」
ヤモリのように壁に張り付くアッシュを想像してくすくす笑う。
学校へ戻る道々、人目を盗んでまた触れたがったり、アッシュさんはだめです、と理不尽なルールをつくるのだった。
ご案内:「平民地区/小酒場」からリアさんが去りました。
ご案内:「平民地区/小酒場」からアッシュさんが去りました。