2023/01/07 のログ
■マーシュ > 頬を撫でる冷たさに、小さく吐息する。
体の芯まで凍えさせるような寒さが体に障りを齎さないのであれば、修道女は存外、冬、という季節は嫌いではない。
身に押し寄せる冷たさは、思考をより鋭くさせてくれる気がするし。
炉端の温もりのありがたも得難いものとしてとらえることができる。
けれど実際は、冷えは病魔を呼び寄せる原因の一つではある。
白く咲く呼気の花をぼんやりと眺め。
指先の感覚が失せたあたりで踵を返すと、修道女もまた短い休息時間を終えて、暫し続く祭儀への対応へと追われることになるのだろう。
ご案内:「王都郊外 丘の上」からマーシュさんが去りました。